2024.05.21
衣替え前に知りたい!!ニットの『毛玉とり』方法と防ぎ方

春がやってきて、過ごしやすい気候になってきましたね!
そろそろニットは奥にしまって衣替えをしようと考えている人も多いのではないでしょうか?
しかし、冬に着回したニットは毛玉ができてしまっていることも。
そもそも毛玉ってどうしてできるの?できにくいお手入れの仕方は?など毛玉について気になる点をまとめてみたいと思います。
そもそも毛玉はどうして出来てしまうのでしょうか?毛玉が出来てしまう原因となるのが、繰り返しの着用が引き起こす摩擦・洗濯時の摩擦によるものです。着用時の摩擦とは、重ね着による摩擦やカバンが擦れることによる摩擦などが挙げられます。生地の表面が摩擦を受けると、繊維の先端が毛羽になってしまいます。この毛羽が束になってしまうと私達が恐れている「毛玉」ができてしまうのです。
毛玉ができにくい生地は?
みなさんは生地の種類によって毛玉のできやすさ・できにくさが異なることはご存知だと思います。 では実際にどんな生地が毛玉ができにくいかご紹介します。
突然ですが毛玉を「ピル」と呼ぶことをご存知ですか?毛玉ができることを別名「ピリング」というそうです。
ここから、毛玉ができにくいよう加工した生地のことを「抗ピリング加工」と呼びます。
つまり、抗ピリング加工の生地は通常の生地に比べて毛玉ができにくくなっているということです。
毛玉ができにくい生地は抗ピリング加工の施されたものだけではありません。
ウールやカシミア・アンゴラなど
動物繊維で作られているものは繊維が柔らかいため毛玉ができても自然に落ちてくれる事が多く
毛玉が表面に留まりにくい性質を持っています。
難点は一般的に価格が高いという点です。
毛玉ができやすい生地は?
毛玉ができやすい生地はズバリ合成繊維でできたもの、起毛セーターなど毛羽のある製品です。 合成繊維とは、アクリル・ポリエステル等の強い繊維で作られているものを指します。価格が安く、虫食いに合うリスクが少ないなど取り扱いがしやすい製品ですが、強い繊維ゆえに毛玉ができたときに表面に留まってしまうそうです。
毛玉ができやすい場所は?

毛玉を防ぐために毛玉ができやすい場所を知っておくのは重要です。上の「毛玉ってどうしてできるの?」でもご紹介した通り毛玉は摩擦が大きい場所にできやすい性質があります。そのため、脇・そで・襟周り・袖口などに多く発生します。 また、リュックやショルダーバックの利用によって背中や紐が触れる場所も毛玉ができやすいので、そのような場所も注意が必要です。
毛玉を抑える方法

ここまで、毛玉のメカニズムや毛玉ができにくい生地・できやすい生地についてご紹介してきました。では、実際に毛玉を抑えるにはどのような工夫が必要なのでしょうか。
洋服ブラシの利用
洋服の寿命を長くするにはお手入れをしっかり行う必要があります。洋服ブラシは毎日できる小さな工夫の一つです。 ブラッシングのための洋服ブラシには様々な種類があります。洋服にあったブラシを利用するようにしましょう。 基本的には毛足の長いものには豚毛のブラシをコットンのものにはチケットブラシを利用してあげると良いでしょう。 やり方のポイントは編地の目に沿ってブラッシングを行うことです。こうすることで、ホコリも取ることができ、清潔さを保つことが出来ます。
洗濯時のコツ
洗濯では、ネットを使用し裏返しの洗濯、ドライクリーニング、手洗いコースで洗濯を行いましょう。
また、洗濯の頻度はできるだけ下げるのが毛玉を減らすポイントです。
1日来たらしっかり休ませるなど、洗濯の頻度を下げられるよう着る頻度を下げるのも大切です。
どうしても出来てしまった場合
いくら普段からケアしていたとしても、完全に毛玉を防ぐことはむずかしいですよね…。ただし、できてしまった毛玉を無理やり手で引っ張って取ろうとするのは厳禁です! その部分だけ衣類が薄くなってしまいます。
簡単に取る方法としてまず思いつくのが『毛玉取り器』。衣類をなぞっていくだけで簡単に毛玉がすっきり取り除けるのですが、気を付けて使わないと衣類が機械に挟まって穴があいてしまったり、傷んでしまったりといった失敗もあります。
また、身近にあるものではハサミを使用するのも手です。眉毛用のハサミなど小さめのもので、慎重に・丁寧に取ってみてください。
毛玉取り器もハサミもちょっと面倒だな、と思った方には、他の身近なものでできる毛玉取りの裏技をご紹介します。

実は食器洗い用のスポンジでも毛玉を取ることが出来ます。食器洗いで使うスポンジの固い面を使って毛玉をなぞるようにします。するときれいに毛玉を取り除くことができるという裏技です。しかし、こすりすぎると別の部分が摩擦で毛玉になってしまうことも考えられます。おしゃれ着に利用するのは控えましょう。
たどの裏技も必ず目立たない箇所でテストをすること、そしてやり過ぎないことが大事です。周りの糸や生地まで切ってしまうこともあるので、十分に注意しながら行ってください。
お気に入りの洋服は長く大切に着たいもの。毛玉を取り除いたニットは新品のような輝きを取り戻すことができます。面倒に感じる作業かもしれませんが、毛玉が取れてきれいになっていく様子は見ていて気持ちがいいです!
衣替えの時期に、衣類の毛玉とさよならしませんか?
参照/
Our favorite knit「ニットと毛玉」
東京都クリーニング生活衛生同業組合「毛玉について」
洗濯・染み抜きドットコム「毛玉取りの裏技」

mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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