2017.12.25
看護休暇は日本の12倍!?世界の子育て支援サービスまとめ
少子高齢化の進む現代の日本ですが、各自治体では医療費補助などの子育て支援策で“子育て世代を呼び込もう”という、いわば奪い合いのような動きが活発化しています。より子育てしやすい環境を求めて地方に移住するという選択肢を取る家庭も多いですよね。
しかし、日本の子育て支援サービスなんてまだまだ序の口! 海外にはあっと驚くようなユニークで魅力的なサービスがたくさんあるんです!
『スウェーデン』年間60日の看護休暇あり!
スウェーデンでは、12歳未満の子ども1人につき年間で60日(特別な場合は120日)の看護休暇が認められているため、子どもの発病時などにも親は仕事を休みやすいようになっています。
ちなみに日本では、就学前の子ども1人につき年間5日、2人以上で10日となっているので、比べてみてもその差は歴然です。
『ノルウェー』育休中の所得補償が休業前賃金の80~100%も!
ノルウェーでは、育児休業を取りやすくすることで保育所の利用を原則1歳からとしており、育児休業中の所得補償が休業前賃金の80~100%と非常に高いのが特徴的です。
また、育児休業中の一定の期間を“父親のみ”が取得できるようにしたことで、父親の育休取得率は驚きの9割となっています。日本では父親の育休取得率がわずか2%(2013年度)しかないことを考えると、とても信じられない割合です。
『フィンランド』妊娠~6歳になるまで無料で手厚いケアが受けられる!
フィンランドでは、母親が妊娠してから子どもが6歳になるまでの間、保健師や助産師が在籍する『ネウボラ』と呼ばれる施設で、出産以外の『検診』や『育児相談』などのサービスを無料で受けることができます。
さらに、妊娠が分かった親は『ベビーボックス』や『育児パッケージ』と呼ばれる洋服などのセット(もしくは現金)を受け取ることができるのですが、このパッケージの入っている段ボール箱はベビーベッドとして使用できるというユニークなしかけがあります。
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フィンランドでは国から無償で贈られる『ベビーボックス』がかなり魅力的☆
『イギリス』国家レベルで保育施設評価システムを導入
イギリスでは、国の機関がすべての保育施設に対して、その質を定期的に評価して結果をすべてインターネットで閲覧できるようにしています。日本でもそういった第三者審査の制度はあるものの、義務ではないため実際に受審している施設は4.3%(2014年度)にどとまっている状態です。
『シンガポール』出産時に申請するとお祝い金が貰えちゃう
シンガポールでは、2001年4月から出産時に申請するとお祝い金が貰える『ベビーボーナス制度』が導入されました。
この制度では、親が子ども専用の銀行口座を開設してまず親が一定額を積み立て、その金額と同額を上限に政府が上乗せしてお祝い金を支給する制度です。第1子、第2子と子どもが増えるにつれて上限額も引き上げられるしくみになっています。
親自身も積み立てをすることで教育資金作りを促しているのがポイントですね。
日本でもさまざまな子育て支援制度があり、出生率の低下や少子化の問題に対してもさまざまな対策が行われていますが、『小1の壁』や『待機児童問題』『児童虐待問題』などまだまだ改善されていない深刻な問題が山積みになっているのが現状です。
仕事と子育ての両立が理想としながらも、実際には厳しいと感じているママが多いのが正直なところではないでしょうか。
年々深刻な問題となっている少子化。まだまだ“日本は子どもを育てにくい国”というイメージが根強く残っているのが現状です。子育てをしやすい社会に変えていくためにも、国や地域を挙げて子育て支援を強化していく必要がありそうですね。
TOP PHOTO/Olena Yakobchuk/shutterstock
参照/
WEDGEInfinity「地方自治体の子育て支援競争に期待する」
各国の子育て支援に対する取り組み
CHILD RESEARCH NET「シンガポールの出産・子育て支援政策」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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