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2018.06.27

2020年度から開始!センター試験に代わる、新たな『大学入学共通テスト』って?

2020年度から開始!センター試験に代わる、新たな『大学入学共通テスト』って?

センター試験に代わり、2020年度から『大学入学共通テスト』が導入されます。新しいテスト内容ではこれまで必要とされなかった能力が問われたり、新しい回答方法が導入されたりしているから、早めに把握して、対応できる力を育んでおきたいものです。

受験なんてまだ先だと思っていても、あっという間にそのときがきてしまいます。幼児期からできる対策もあるので、必要なポイントをしっかり押さえておきましょう。

大学入学共通テストとは

大学入学共通テストは、グローバル化や科学技術の革新に伴い、これまでの知識・知能ベースの勉強だけでは不十分との判断で、2020年度より導入されることになった新形式の大学入試制度です。主体的・対話的で深い学びに向けた授業改善をうながすため、記述式問題も導入されました。

これまで以上に判断力・思考力・表現力が問われることになり、現在のセンター試験に比べ、難易度も高くなりそうです。

いままでの試験との違い

これまでのセンター試験とは具体的になにが違うのか、気になりますよね。特に変わるのが「英語」「国語」「数学」の3教科です。

英語能力について、4技能(読む、聞く、話す、書く)が問われる

英語はこれまでと大きく異なり、コミュニケーション能力を重視し、“読む”“聞く”“話す”“書く”の4技能を評価する内容になります。

しかしセンター試験のような大規模な試験で一斉にこれらの技能を評価するのは厳しいため、今後は一定の評価がある民間の資格・検定試験を活用することになりました。

受験可能と認定されたのは、『英検』『TOEIC』『ケンブリッジ英語検定』『GTEC』『IELTS』『TEAP』『TOEFL』の7種類です。

国語と数学は、マークシートと記述式の両方を採用

現在のセンター試験では、すべてマークシート方式で行われていますよね。大学入学共通テストでの国語は、マークシートに加えて80~120字程度の問題を含む3問程度、記述式の問題も導入されることになりました。出題範囲は古典・漢語を除く「国語総合」からです。

数学も『数Ⅰ』『数Ⅰ・A』の範囲から3問程度出題される予定です。それにともなって試験時間も延長され、国語は現行の80分から100分に、数学は60分から70分に変更されます。

いまからできる対策ポイント

今の時点で、できる対策にはどういうものがあるでしょうか。

文部科学省から発表されている『大学入学共通テスト実施方針』によると、新しいテストの内容は現在も検討中ということではありますが、公表されている内容から次のような対策案があります。

英会話教室で英語の音やリズムに触れる

これまで以上にコミュニケーション能力が重視されるようになった英語。2020年からは小学校5、6年生でも英語が教科として取り入れられることが決定しており、ますます必要性が高まっています。

大学入学共通テストでは質問に英語で答える“スピーキング能力”も試されます。短期間で身につくものではありませんので、早くから英語の発音やリズムに親しんでおくのがよさそうですね。

小中学生のうちから、民間の英語試験を受験する

受験者は4~12月の間に、『英検』や『TOEIC』などの7種の民間試験の中から最大2回受験することができます。

最近では小学校低学年から英検を受験する子も増えていますが、早いうちに試験に慣れておくと、本番でも落ち着いて受けることができそうですね。

大学によっては活用しない方針を表明している場合もありますが、自分の能力の確認や、試験慣れするという意味では無駄にはなりません。

タブレットや端末での入力に慣れておく

タブレットなどの画面上で回答する試験も検討されています。スムーズに操作するには、あらかじめ慣れておくと安心ですね。

なお、現在もすでに大学入試センターのHPで、大学入学共通テストのモデル問題例(記述式問題)が公開されているので、形式などチェックしてみるのも良いでしょう。

大学入試センター 「大学入学共通テスト(仮称)」記述式問題のモデル問題例

内容のポイントや出題のねらいなども書かれているので、チェックしておくと方針がわかりますね。

受験は、まだまだ先だと思っていてもあっという間にそのときがきてしまうものです。自分で判断し、考え行動することが求められる現代の新しい受験の形。今からしっかり準備しておきたいですね。

PHOTO/Iconic Bestiary/Shutterstock
参照/ 文部科学省 「高大接続改革」
河合塾Kei-Net 「こう変わる!大学入試 ~2020年度からセンター試験に代わる試験を実施~」
日本経済新聞「共通テストの英語民間試験、7種認定 公平性など課題多く」
中学受験eye関西版「2020年度から「大学入学共通テスト」 英語の試験どうなる?」

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記事提供:ならいごとキッズ マガジン

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