2016.11.07
夫と育児に対する意見が合わない!夫婦で受けた『育児カウンセリング』体験記
夫婦で意見が食い違うことはよくあること。特に“育児”は大きな問題であり、最悪は離婚にまで発展するケースもあります。我が家でも育児に関してはケンカになることもしばしば…。
離婚も考えるほど深刻だった私たちがたどり着いた解決策は、自治体が行う『育児カウンセリング』でした。
夫婦で違う“育児の経験値”が問題
我が家は私、夫、娘(3歳)の三人家族です。夫は離婚歴があり育児経験があります。経験があるだけに頼もしく、妊娠中から「つわりがひどいときは食べられるものを食べたらいい」など、的確なアドバイスをしてくれました。
さらに娘が産まれてからもおむつ交換やミルク授乳なども手慣れていましたし、何より妊娠出産のツラさを理解してくれていたので、私への気遣いも大変ありがたいものでした。ですから私は自然と、育児に関して「夫の意見を優先しよう」と思っていたのです。
ところが娘が成長するにつれ、少しずつ違和感を覚えるようになります。まだ生後2ヶ月の頃にアイスクリームを舐めさせたり、買い物に行けばおもちゃやお菓子を買い与えたり、何かと「お兄ちゃんたちは大丈夫だった」と比較したりetc…。
特に食事マナーなどのしつけに関しては、「小さいうちは好きにさせればいい」と考える夫と、最初から「こういうものだ」と教えておきたい私で真っ向から対立するようになり、次第に夫婦関係さえも危ぶまれるようになっていったのです。
ちなみに産後2~3年は離婚率がグンと高くなる時期なのだというデータもあり、私たち夫婦のように育児に関わる意見の相違から、段々と険悪になって離婚に至るケースが少なくないのだそうです。
自治体が行う『育児カウンセリング』
2人で話しても埒が明かないと思った私たちは、夫からの提案で自治体の『育児カウンセリング』を受けることにしました。
早速アポイントを取って夫婦で行ってみると、50代の女性カウンセラーが担当してくださいました。
約1時間のカウンセリングでは最初は緊張したものの、私と夫の双方の意見をきちんと聞き入れてくださり、終盤では「ママの気持ちはこうですよね。」と理解してもらえたことで「そうなんです!」と身を乗り出してしまうこともありました。
カウンセラーからは「夫婦でカウンセリングを受けるのは2人とも関心がある証拠。どちらも子どもに対して愛情があるからこそぶつかり合う。手段は違えどベクトルは同じ方向を向いているわけだから、もう一度お互いの思いを理解し合ってみては?」とのこと。
当たり障りない意見のように思われるかもしれません。でもそのときの私たちは、どちらも娘のことを考えているからこそ、自分の考えを通そうとぶつかり合っていたことに気付いていなかったのです。
カウンセリングの感想とその後
夫はもしかすると「白黒付けようじゃないか!」くらいの気持ちがあったのかもしれませんが、カウンセラーはどちらが正しい・間違っているなどのジャッジはしませんでした。
それでも私たちは気持ちを吐き出したことでスッキリしたのと、「どちらも子どもへの愛情があるからこそ」と言われたことで相手を思う余裕ができたのです。
それから2ヶ月、今のところ育児に関して意見がぶつかることはなくなりました。
子どもの検診でも「身近に育児を相談できる人はいますか?」の項目があるように、誰にも何も相談もせずに育児をすることは至難の業なのでしょう。
夫は経験から過信していたのかもしれず、一方の私は初めての育児でわからないながらも情報収集をしてはいたものの、夫婦そろって“誰かに相談する”ということをしなかったのが今回の問題の最大の原因でした。
もし夫婦で育児に対する意見が食い違ったときは、カウンセリングでなくとも育児のことがわかる第三者に相談してみてください。深刻な相談ではなく、少し愚痴をこぼす程度でもいいと思います。
カウンセリングはママだけでも受けられますし、地域ごとにさまざまな育児サポート制度もありますので、1人で抱え込まずにぜひ利用してみてください。悩みを吐き出して理解してもらえるだけで、ずいぶんと気持ちが楽になりますよ。
津田マリリン
1977年愛知県出身。アプリ開発の経験を活かし、All aboutのiPhoneアプリガイドとして執筆中。ママのためのスマホ&アプリ活用術をお伝えしていきたいです。心理カウンセラーの資格...
詳しくはこちら