2016.11.01
子どもの写真が勝手に他人のSNSに…!?『デジタル誘拐』に気を付けて!
子どもが産まれると、ついつい我が子の写真をSNSに投稿したくなりますよね。
Instagramでも『#親バカ部』や『#息子』『#娘』などのハッシュタグでたくさんの子どもたちの写真を見ることができます。
…でもちょっと待って! この写真がもし知らない人に勝手に使われていたら…? 今、子どもの写真が勝手に別の人のSNSで使われる『デジタル誘拐』が増えているそうです。
『デジタル誘拐』とは?
『デジタル誘拐』とはインターネット上からダウンロードした他人の子どもの写真を“自分の子供”としてSNSに投稿するというもの。“いいね”を稼ぐためや、“かわいい”などのコメントを得るために行われているんだとか。
今のところ具体的な被害はないそうですが、もし自分の子どもが『デジタル誘拐』の対象になったら…? 考えただけで恐ろしいです。
『デジタル誘拐』の恐るべき実例!
米国に住むダニカ・パターソンさんの娘さんが、面識のない男性のFacebookに自分の娘として投稿されていたという実例がありました。友人が見つけてこの事実が発覚。娘さんの写真は一枚だけではなく、複数枚にわたり、「ぼくに似ているだろ?」など父親と思わせるコメントと共に投稿されていたそうです。
何それ怖い…海外では『赤ちゃんロールプレイ』が流行中…!?
海外では、SNSにアップされている子どもの写真を自分の子どもとして自分のSNSに投稿する『赤ちゃんロールプレイ』と呼ばれる遊びが流行っているんだとか…。
特に10代から20代の若い女性が中心で行われているそう。
ある精神科医によれば、彼女らは虐待や両親の離婚など家庭に何らかの問題を抱えおり、満たされない思いを埋めるためにこういった行動に出ていると分析しています。
『デジタル誘拐』には取り締まりがあるの?
本物の保護者から報告があり、本人であると証明された場合にのみ、写真の削除などの対応がなされるそうです。
『デジタル誘拐』にあった米国のダニカさんの場合は、すでに問題のアカウントが凍結された後だったため、「それ以上は何もできない」という返事だったそうです。
SNSとはいえ、一度インターネット上にアップされてしまった画像はコピーされて拡散されることもあり、完全に削除することは難しいのが現状です。
SNSで写真を公開することのリスクって?
そもそも写真をSNSに公開することのリスクをご存知ですか?
最も深刻なのは、個人情報が特定できてしまうこと。
スマホやデジカメなどで撮影した写真に付与される『Exif』という情報には、撮影日時だけではなく、位置情報も付与されているんだとか! 写真と一緒に映る背景から個人や場所を特定される可能性も。
不特定多数の人たちに、どこに住んでいるかなど個人情報が知られてしまうなんて、とても恐ろしいことですね。
SNSに写真をアップする前に気を付けておきたいこと
子どもの写真をSNSにアップする前に、下のようなことをちょっと意識してみてください。
SNSの公開設定を見直す
全体公開ではなく、友人しか見れないようにしたり、アカウントに鍵を付けましょう。
子どもの顔をそのまま投稿しない
スタンプ、モザイクなどで顔を隠しましょう。自分の子どもだけではなく、他人の子どもと一緒に写っている写真にも配慮してアップするようにすると、トラブルを防げます。
場所の情報や個人を特定できる情報はできるだけ載せないこと
背景から個人や場所を特定されやすい、自宅周辺や学校などの写真をアップするのはなるべく避けましょう。また、写真と一緒に名前やニックネームを載せないように気を付けて。
位置情報をオフにする
写真を撮るときはなるべく、位置情報を切り、写真を撮った場所が特定されないように気を付けましょう。
自分の子どもはとってもかわいいので、ついSNSで公開してしまいたくなります。
でも、公開することのリスクについてもちゃんと知っておきたいもの。SNSのメリットデメリットを踏まえたうえで、上手に使いこなしましょう!
参照/
MOTEX「デジタル誘拐の危険…!?子供の写真をSNSに載せる前に絶対に気をつけること」
enticle「デジタル誘拐って知ってますか?」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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