2017.10.05
稼げる大人になるために子供とのときにやっておくべきこと
「成功している人はどんな子供時代をすごしてきたか」
そんな体験談を綴った本が書店に多く並んでいますよね。どうやったら稼げる大人に育つのか、親であればとても興味があることだと思います。
ある教育学者が、30~40代の男性を対象として、年収分布を[1]300万未満(プア層)、[2]300万以上750万未満(普通層)、[3]750万以上(リッチ層)に分け、それぞれの子供期のデータを収集して調べた結果、稼げる大人になるために子供時代に体験しておきたいことが見えてきたそうです。
それはいったい、どんなことなのでしょうか。
読書はその後の成功の可能性と大きく結びついている?!
子供のころにマンガ以外の本を何度も読んだ経験のある人の割合において、普通層とリッチ層の差が大きくなっています。また、図書館の利用経験もリッチ層で最も多くなっています。
この結果から見ると、読書が高い教育達成につながり、結果高給が得られる職業に就ける可能性を高めているのだろうと想像できますよね。
「読書をすると勉強ができるようになる」という単純なことではなく、読書により言葉を学び、感性や表現力、想像力や創造力を高められるという点で、子供の人生をより良くするために読書は必要不可欠なものと言えるのかもしれません。
体験格差が収入格差につながる可能性が高い
稼げる大人にするために、机にかじりついて勉強ばかりしておけばいいのかというと、そうではありません。高年収の家庭の子どもほど、『趣味としての読書』『美術鑑賞』『海外観光旅行』の経験率が高くなっているそうです。
また、弱いものいじめやけんかを注意してやめさせた経験が何度もある人の割合が、プア層で4.2%にすぎないのに比べて、リッチ層では12.9%もの人がその経験があると答えています。
プア層とリッチ層の経験の差は以下の通りです。
「バスや電車で席を譲った経験が何度もある」プア層3.4%、リッチ層8.6%
「掃除や整頓を手伝った経験は何度もある」プア層12.9%、リッチ層26.4%
「花を育てた経験が何度もある」プア層12.9%、リッチ層25.0%
「家族で家の大掃除をした経験が何度もある」プア層17.8%、リッチ層30.0%
「海や川で魚や貝をとった経験が何度もある」プア層25.8%、リッチ層40.0%
「食器をそろえたり、片付けたりすること」プア層17.0%、リッチ層25.0%
つまり小さな頃から多くの経験をさせているかどうかという『体験格差』が『収入格差』にもつながっていると言えそうです。
子供時代の経験が、将来を大きく左右する
たくさんの体験や経験を積み重ねることによって、大人になってからの年収に影響がでる可能性が大きいというのであれば、お休みの日には、いろいろなところに家族で出かけ、子供にさまざまな経験させてみましょう。
お休みの日に旅行をして、非日常を多く経験させてあげることもとてもおすすめです。秋の行楽シーズンの予定として、検討してみてはいかがでしょうか。
PHOTO/Syda Productions/shutterstock
参照/日経DUAL「稼げる大人、子ども期にどんな体験をしていた?」
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記事提供:ならいごとキッズ マガジン