2016.09.19
幼稚園見学では何を見るべき?チェックしたいポイント8つ
あっという間に9月も半ばに。幼稚園では10月の願書提出を前に、幼稚園見学会が盛んに行われています。
幼稚園と一言でいっても幼稚園には、国立およびお受験系の私立幼稚園、普通の私立幼稚園、公立幼稚園と、大きく3種類。お受験系の私立幼稚園は、すでに4月から説明会が開催され説明会参加が入園条件となっているところもあるんですよ。
一方で、国立、公立幼稚園の中には説明会を開催しない園もあります。説明会を開催する幼稚園はいずれもこの9月、10月に集中的に説明会が開催されます。秋はまさに幼稚園選びの佳境のシーズンなのです。
幼稚園見学では、何を見るべきでしょうか? 筆者の住む地域には公立幼稚園がなく、普通の私立幼稚園のみが選択肢でした。今回は筆者の経験と周囲のママ友たちの意見も交えて、私立幼稚園を対象に幼稚園見学では何を見るべきか、チェックポイントをまとめてみました。
幼稚園見学に行く前に考えておくべきこと
見学に行く前にまずはパパ、ママで話し合って我が子への子育てや教育の方針の確認を! 私立幼稚園はそれぞれの教育方針により行事やカリキュラムがさまざま。漫然と見ていると結局どの幼稚園がいいのか分からなくなってしまいます。
幼稚園見学には、自分たちの“基準”を持ち、イメージに合うかどうか照らし合わせて臨みましょう。
我が家の教育方針
我が子にはどんな子になって欲しいか、教育には何を望むかを確認します。
性格、興味関心、発達など子どもの特徴
活発な性格か、人見知りするタイプか、室内遊びが好きかなど、我が子の性格や興味・関心を把握して、入園後どのようなところを伸ばしてあげたいかを考えます。
これらを考えるときは、幼稚園卒園時をイメージして考えると良いと思います。入園前の子どもはイヤイヤ期でできることもまだわずかですが、幼稚園に入ると、あっという間にいろいろなことができるようになります。現時点での“できる”、“できない”で判断するより、どんな子になって欲しいかを基準に考えましょう。
幼稚園見学でのチェックポイント
実際に幼稚園見学に足を運んだら、以下の点をチェック!
1. 園長先生の人柄
説明会では、園長先生が建学の精神や教育方針をお話してくれます。園長先生は幼稚園の顔。お話しされる様子や雰囲気から感じるものがあるはず。
2. 教室・設備とその導線
広々と明るい空間かどうか。ロッカー、水道など使いやすいか。廊下は広々しているか、ホールなど各部屋への導線がスムーズか。雨の日に遊ぶスペースがあるかどうかをチェックします。 避難経路の状態も確認しておくと安心ですよ。
3. 園庭・遊具
園児数に対して園庭の広さが十分か、園庭の広さに対して遊具の占めるスペース比率や配置バランスがどうか、を確認します。たとえば遊具がどんなに立派でも、その分園庭のフリースペースが狭くなってしまっているなら子どもはのびのび遊べませんよね。
また遊具で遊ぶ子どもと他の遊びをしている子どもがぶつからないように、遊具と遊具の間隔が十分に空いていることも必要です。
筆者が見学に行った園の中には、「ジャングルジムとブランコの距離がギリギリなのでは?」と気になるところもありました。
またお砂場の管理状態も、見るからに汚くはないか、砂場を覆うシートがあるか、砂を定期的に入れ替えているかなどチェックしましょう。砂場の管理方法については先生に質問してみても良いと思います。
4. おもちゃ・絵本
子どもが使いこなせているかどうか 、壊れたままのおもちゃが放置されていないか、古いおもちゃはメンテナンスされているかどうかを見ます。
5. トイレ、洗面所まわり
清潔感があり子どもが使いやすいかを確認します。トイレの状態から園の姿勢も見えるもの。便座の裏をチェックしたら汚くてビックリしたというケースもあるそう。表面だけ取りつくろう幼稚園の姿勢の表れかもしれませんね。
筆者が見学したある園では裸足育児を推奨していましたが、トイレまで裸足でギョッとしたことも。またプール遊びのあとそのままトイレに行かせて、トイレの床がびしょびしょ、という園もありました。
6. 先生方の年齢層
若い先生ばかりの園は、働きづらく離職率が高い現場かもしれません。教育上もいろんな世代の先生がいた方が良いと思います。
7. 先生の子どもたちへの接し方
先生方が子どもたちを温かい目で見守り接しているか。温かい目で見守るにもスタイルはいろいろです。子どもを対等に扱い励ますスタイル、やさしく包み込むスタイル、ピリッと厳しさもあるスタイルなど。どれが好みかは、パパ、ママの考え方次第です。
8. 通っている子どもたちの様子
通っている子どもが生き生きしているかどうかは大きなポイントです。筆者が幼稚園選びをしたときに決め手となったのは、園児が明るく自然体だったこと、見学に来た大人に気持ちよくあいさつしていたところでした。
一方、別の園の見学では教室の前を通りかかると「出て行けー!」と子どもたちが騒ぐ園もありました。ふざけたのでしょうが、先生から子どもたちへの説明もなく、しつけも行き届いていないのでは?とリストから外しました。
実際に通う子どもの様子は、幼稚園の教育方針が良い形で実践できているかどうかをよく表していると思います。
子どもたちの様子は、園庭での自由遊びでよく分かります。午前中に説明会があるときは少し早めに行って朝の自由遊びの様子を見ておくと良いですよ。
気になることはとことん確認しよう!
園長先生、先生方の人柄や雰囲気を知るには、直接会話をするのが一番です。なるべく質問して、会話の機会を持ちましょう。
たとえば、セキュリティ対策や、設備や道具などの安全対策について質問するのも良いですね。保育士さんのキャリア育成やアルバイトの保育士さんの比率について具体的に聞いてみるのも園の経営方針が垣間見えて良いと思います。
また「一番大切にされていることは何ですか?」とシンプルかつストレートに方針を聞いてみるのも良いですね。質問に対して具体的に回答してくださる先生の様子から、いろいろ感じ取ることができると思います。
マナーとしては、回答していただく時間があるかを確認した上で質問しましょう。パンフレットや当日の説明で既に触れた内容についての質問は繰り返しになるので控えます。また他の園と比べる内容の質問は失礼にあたるので絶対にNGです。
幼稚園選択の決め手となるポイントはどれ?
筆者もそうでしたが、多くのママが、最後の決め手となったのは”園長先生の人柄”と”園児の表情”だったと話していました。幼稚園が異なっても、この意見が多かったです。
インスピレーションも大切に
「ここ!」とピンと来ることがありますが、インスピレーションに従うことも大切です。こういった感覚的な判断は一見根拠がないようですが、自分の価値観や経験が凝縮したもの。結局は一番正解だったということも多いものです。
筆者も、最終的に選んだ幼稚園に初めて見学に行ったとき「ここ!」とピンときました。その後、園長先生のお話や園児の様子をみて「間違いない!」と確信した、という流れでしたよ。
子どもにとって幼稚園は初めての社会。とにかく子どもが楽しく通えることが一番です。よく見極めて、納得いく幼稚園選びをしてくださいね!
参照/
All About 「幼稚園選び(3) 幼稚園の見学に行こう」
ベネッセ教育情報サイト 「園選び 園見学のポイント」
ごとうともこ
高校生の男子を筆頭に小学生の男の子と女の子の3人の子どもを持つ40代。長男は中学受験、高校受験を経験。息子は高校受験で見事リベンジ達成しました。3人の子育てを通し、幼児教...
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