2017.01.25
余っている食品は『フードドライブ』で社会貢献に利用しよう
買いすぎてしまたり、大量にもらったりして使いきれない食品が家に眠っていませんか? その食品、寄付することで暮らしに困っている人の役に立てるかもしれません。今回は、ママでも気軽に社会貢献しやすい『フードドライブ』をご紹介します!
余った食品を寄付できる『フードドライブ』
『フードドライブ』という活動をご存知でしょうか。家庭で余った食品を学校や職場などに持ち寄り、まとめて地域の福祉団体や施設や『フードバンク』などに寄付する活動のことです。
出典:農林水産省
フードバンクは、もともと企業が“包装の傷みなどで品質に問題がないにも関わらず、市場で流通できなくなった食品”を寄付する活動でした。しかし、最近は家庭からも余った食品をフードバンクなどの団体に寄付することができるようになりました。
フードバンクに寄付された食品は、NPO・NGOなどの市民団体を通じて、ホームレス支援団体や児童支援施設・母子支援施設・コミュニティーセンターなどに供給されています。
日本は食品廃棄量が世界トップクラス!『食品ロス』の半分は家庭から
日本は世界でもトップクラスの食品廃棄量なのをご存知でしょうか。年間で、食料商品全体の3割にあたる約2,800万トンが廃棄されています。このうち、期限切れ食品や売れ残り、食べ残しなどの『食品ロス』は約632万トンで、1人あたりお茶碗1杯分(136g)の食品を毎日捨てている計算。
食品ロスの内訳のうち、半分の約302万トンは家庭から出されているものだそうです。
一方で、世界中で飢餓に苦しむ人たちへ送られる食糧援助量は約320万トン(平成26年)で、日本ではこの倍の量が食品ロスとして廃棄されていることになります。とてももったいないですよね。
6人に1人が貧困の日本でも、食べ物を必要としている人たちがいる
驚くべきことに、先進国である我が国・日本でも、約2千万人が貧困線以下で暮らしています。これは6人に1人の割合です。背景には、非正規雇用が増えたことや、高齢者やひとり親世帯の貧困率が高いことがあげられます。
特に、母子家庭などのひとり親世帯の貧困率は50.8%と高く、子どもの貧困にもつながっているのです。実は、日本でも食べ物を必要としている人たちが、たくさんいるのです。
私たち個人が参加できるフードドライブ
私たちが家庭で余った食品を寄付するには、学校や職場などに持ち寄り、まとめて地域の福祉団体や施設・フードバンクなどに寄付する方法があります。イベントのときにフードドライブを行っている企業や自治体も多いので、もし近所で行われていたら、ぜひ足を運んでみてください。
また、個人が直接宅配便で送って寄付することも可能です。買いだめしてしまった無駄な食品は、寄付してみませんか?
缶詰やお米・パスタなどが喜ばれる
フードドライブを行っている『セカンドハーベストジャパン』によると、下記の食品は特に必要とされています。なかでも、野菜や魚の缶詰はとても喜ばれるそうですよ。
缶詰(特に野菜や魚の缶詰)、フリーズドライ食品、インスタント食品、レトルト食品、ギフトパック(お歳暮・お中元など、贈答品の余剰など)、調味料各種、飲料(ジュース、コーヒー、紅茶など)、お米、パスタ
どれも、ついストックしすぎてしまいがちな食品ばかりですよね。
賞味期限切れの食品は寄付できない
寄付するといっても食品なので、ルールはあります。賞味期限切れや包装が破損している食品、賞味期限の記載のない食品(米は除く)は寄付できません。冷蔵品・冷凍品の場合は、事前に連絡しましょう。
また、寄付なので当然ですが、送料は送り主が負担します。着払い発送の場合は受け取りできませんのでご注意を。
フードドライブ・フードバンク団体はこちら
最後に、フードドライブを受け付けている団体を紹介します。
またフードドライブは、フードバンクが行っている場合が多いです。全国のフードバンクは下記サイトに一覧があります。各団体により、単発のイベントでしか寄付を受け付けていない場合や、寄付のルールが違うこともあるので、事前に連絡・確認をしましょう。
どの家庭にも、震災用の食品や買いだめしてしまった食品ってありますよね。そうした無駄になってしまいがちな食品は、賞味期限が切れる前に寄付してみてはいかがでしょうか。その食品が届けられる先には、喜んでくれる人がいると思うと励みになる活動だと思います。
しみず
都内の大学を卒業後、青果物業界・金融業界勤務を経て、2010年に男の子を出産しました。現在は、子育ての経験を活かしながらライターをしています。健康オタクで、衣食住はできる...
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