2016.11.02
満年齢でやっていい?いくらかかるの?七五三の『あるある』お悩みQ&A
10~11月に祝う家庭が多い七五三。とっても有名な行事ですが、意外と知らないことが多いものです。ここでは、七五三に関してありがちな疑問にQ&A形式で解説していきましょう!
【Q1】そもそも…七五三って何のために、何をするの?
明治神宮のHPによれば、『三歳、五歳、七歳と成長の節目に近くの神社に参拝して、無事成長したことを感謝し、これからの将来の幸福と長寿をお祈りするのが七五三の行事』なのだそうです。
昔は現代よりも幼い子どもが命を落とすことが多かったことから、無事に成長できたことが喜ばしく、お祝いをしていたということです。今もその風習が受け継がれているのですね。
ちなみに昔は、
3歳(男女とも):髪を伸ばしはじめる
5歳(男子のみ):はじめて袴をつける
7歳(女子のみ):帯を使い始める
という意味があったそうです。
基本的には、11月15日前後に祝うことが多いですが、絶対にこの日でなくてはいけないというわけではありません。
今は、神社でお参りすることに加えて、写真館で写真を撮ったり、食事会を開いたりする家庭も多いですね。
【Q2】数え年でやる?満年齢でやる?
七五三は満年齢でやるのか、数え年でやるのか、疑問に思いますよね。
現在は、満年齢でやるのが一般的なのだそうです。
かつては数え年でやるのが普通だったので、祖父母世代のなかには「数え年でやらないと!」と言う人もいるかもしれませんね。
でも、着物を着せたいという家庭も多いでしょうし、特に3歳の場合は、満年齢2歳(数えで3歳)でやるより、満年齢3歳でやったほうが落ち着いて過ごせるはず。
ただし、決まりはないので、きょうだいで同時にやるために一方が満年齢、一方が数え年でやるというのもまったく問題はありません。
また、筆者の知り合いには、女の子の7歳の七五三をお祝いするにあたり、「写真をとるから、まだ乳歯が抜けていないうちにやりたい」といって数え年(満年齢6歳)でやっている家庭もありましたよ。お祝いの行事ですので、家庭ごとに判断すればいいでしょう。
【Q3】早生まれの子はどうする?
早生まれの子の場合は、いつやるべきなのか、更に悩みますよね。これも正解はないそうですよ。
例えば3歳の七五三の場合、ほかの子が満年齢でやっている時期には12・1・2・3月生まれの子はまだ2歳ですね。数か月後には3歳、というタイミングです。
お友達がやる時期に一緒にやってしまいたければ、数え年でやってしまっていいと思いますが、翌年にまわして満年齢でやれば4歳に近いので、大分しっかりしていることでしょうから、楽にできますね!
【Q4】男の子は、3歳の七五三をする?しない?
最近は、女の子は3歳と7歳。男の子は5歳のみというケースが一般的だといわれています。
昔は男の子も3歳と5歳両方お祝いするものだったのですが、最近は5歳のみという家庭が増えたようです。ただし、地域にもよりますので、家の風習などがあれば、事前に確認しておいたほうがいいでしょう。
【Q5】ぶっちゃけ、いくらくらいお金がかかる?
『あんふぁん』が2015年に行った調査によれば、七五三にかかった費用の平均は、3万6,560円。3万円台が24.6%と最も多く、次いで2万円台が18.2%という結果でした。
主に、下記にお金がかかるケースが多いでしょう。
- 着物などの衣装代
- 神社におさめる御初穂料(御祈祷料)
- 写真撮影代
- 食事代
着物を購入する場合は、お金をかけようと思えばいくらでもかけることができますね。また、写真館での写真も、カット数を多くしたり、アルバムも購入したりすると、相当なお金がかかります。
【Q6】七五三の費用をぐっと抑えるコツは?
結構お金のかかる七五三。でも次のような方法をとれば、比較的安く済ませることも可能です。
- 衣装はレンタルで済ませる
- 着物は写真撮影のときのみ着用し、お参りは手持ちのワンピースやスーツ・ドレスなどで行く
- 写真館の着物レンタルサービスや前撮りの割引サービスなどをうまく利用する
- すぐに撮影データを購入できる写真館を選び、自分でプリントする
- 食事は自宅で手作りのものを用意する
ぜひ検討してみてくださいね!
七五三は、子どもの成長を祝う大きな行事。その分、費用もかかりますし、悩むことも多いですよね。基本的に「こうでなくてはいけない!」という決まりはあまりないので、無理のない範囲でお祝いしましょう♪
参照/
七五三ドッとコム「七五三 年齢は?「満年齢で?それとも数え年で?」
明治神宮「七五三詣」
あんふぁんWeb「2015年の七五三の費用平均額は3万6560円で年々増加傾向」
村山明日香
神奈川県在住。三十路に突入しました。元雑誌編集者で、現在はフリーライター&エディター。やんちゃすぎる2人の子どもたちの育児をしながら、合間に執筆やチェック作業。おカタい...
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