2018.10.14
冷凍すると栄養価UP!今が旬の『きのこ』はどんどん凍らせよう
10~11月の秋の味覚といえば、きのこですよね! 実はきのこは冷凍保存するとさらにおいしくなるうえ、栄養価もアップするってご存知でしたか?
プラント栽培なら1年中食べられるきのこですが、自然で取れるきのこは今が一番おいしい季節。今のうちにおいしいきのこを買って、冷凍保存しちゃいましょう。
なぜきのこは冷凍すると栄養価がUPするの?
きのこは冷凍すると、細胞中の水分が膨張して細胞膜が破壊されます。冷凍された状態で加熱調理すると、細胞壁内にあった旨味成分が溶け出していき、より深い味わいになるのです。
さらに、冷凍と加熱によって細胞壁が破壊されると、きのこに含まれるアミノ酸が増加するとの報告もあります。たんぱく質の原料にもなるアミノ酸は育ち盛りの子どもにも積極的に摂ってほしい栄養素です。
洗わず冷凍を!きのこの冷凍のしかた
きのこの風味が落ちないように、洗わず冷凍保存しましょう。汚れが気になる場合は、湿らせたキッチンペーパーで拭いてください。きのこの種類別に適した冷凍方法をご紹介します。
- まいたけ…小房にほぐし、冷凍用保存袋に入れてから密封します。
- しめじ…石づき(軸の先端部分)を切り落としてから、小房にほぐして冷凍用保存袋に入れ密封します。
- なめこ…生のなめこは石づきを切り落としてほぐし、塩を加えたお湯にさっとくぐらせます。粗熱が取れたら冷凍用保存袋に入れて密封しましょう。なめこの場合、すでに石づきが切り落とされてバラバラになっている状態で販売されているものも多いですよね。こちらは、袋のまま冷凍しましょう。袋に折り目をつけて冷凍すると、調理時に半分だけ使うことも可能です。
- エノキ…石づきを切り落とし、ほぐしてから冷凍保存袋に平らになるように入れ密封します。
どれも冷凍すると1ヶ月ほど保存可能です。使いたいときに必要な分だけ使えるので便利ですね。
冷凍きのこの栄養を損なわずに食べる方法
冷凍したきのこを調理するときは、解凍せずにそのまま使いましょう。解凍すると、きのこがびしゃびしゃになり、旨味も溶け出してしまうので、凍ったまま使ってくださいね。
また、きのこは油と一緒に炒めることで、ビタミンDの吸収率がアップします。きのこの中でも特にビタミンDが豊富なのは、まいたけです。ビタミンDはカルシウムの吸収率を上げますので、骨を丈夫にするためにも子どもに積極的に食べさせたいですね。
きのこにはビタミンB群も豊富に含まれますが、ビタミンBは水溶性のため、調理中に流れ出てしまいます。そのため効率的に摂取するには、スープなどにして汁ごと飲み干すのがよいでしょう。
低カロリーでビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富なきのこ。冷凍保存をすれば旨味や栄養価がUPするだけでなく、約1ヶ月間保存できて使いたい分だけ使うことができます。使いきれず無駄にすることがないので、特売の日に安心してまとめ買いができますね。
旬のこの時期に、おいしいきのこをたっぷりと堪能してくださいね!
TOP PHOTO/Subbotina Anna/Shutterstock
参照/
KARACARE「【管理栄養士監修】きのこの栄養や効果とは?効率的な調理法や食べ方・レシピを知ろう」
きのこ総合研究所「世界の健康食 “きのこ”」
「きのこの栄養素を余すことなく吸収できる効果的な調理法とは?」
VEGEDAY「[きのこの冷凍保存]うまみを堪能!冷凍でおいしく、便利に食す」
東京ガス ウチコト「【水洗いはNG? 】きのこの栄養&食べ方のコツを正しく知ってパワーアップ!」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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