2017.04.10
生き生きと働くママの姿は、子どもに『好影響』を与えることが米・研究で判明!
仕事をしながらの育児は本当に大変なもの。朝から夕方まで子どもを保育園に預けて、家に帰ってからも残った家事をし、思うように子どもの相手をしてあげられず、寝顔に向かって「ごめんね」と声をかけているママも多いのではないでしょうか。
でも、ママが仕事をがんばっていることは、決して子どもにとって悪いことばかりではないのです。今回ご紹介する、ハーバード大学ビジネススクールが発表した『仕事を持つ母親が子どもに与える恩恵』というレポートに勇気をもらえます。
働く母の背中を見て、娘もキャリアウーマンに
レポートによると、ワーキングマザーのもとで育った女の子は、専業主婦のもとで育った女の子に比べて高収入であることが分かっています。より高いマネージメント能力が発揮され、それが収入にも繋がっているようです。
実際に、筆者は共働きの家庭で育ちました。父より母の方が帰りは遅いこともしょっちゅうで、幼い頃は、それが寂しくなかったと言えば嘘になりますが、ある程度学年が上がってくると、バリバリ働く母のことをカッコイイと思うようになりました。
そして、当然のように自分もキャリアウーマンになりたいと考え、高校、大学を出てテレビ局に就職しました。
レポートにあるような収入面の比較はわかりませんが、結婚、退職、出産を経験し、自分の置かれる立場や働き方が変わっても、常に仕事へのモチベーションを高く保てているのは、働く母の姿が幼い頃から当たり前にあったからだと思っています。
働く母のおかげで、息子は将来、自分の家族を大切にできる夫に
また、上述のレポートではワーキングマザーのもとで育った男の子は、将来自分の家族を持ったときに、専業主婦のもとで育った男の子に比べ、育児や家事に多くの時間を費やす傾向が見られたとの結果も。
ワーキングマザーの元で育った男性は成長してから家庭への貢献度が変わるんですね。
共働き家庭で育った筆者の夫を例に考えてみました。現状は仕事が忙しく、正直なところ育児や家事を手伝ってくれる時間はほぼありません。ただ、仕事を持つ妻への理解や、言葉でのフォローはしっかりとしてくれていると思います。
時間がないなりにしかできていない、筆者の大雑把な家事にも小言1つ言わず、育児に関しても「よくやってくれて、ありがとう!」というような言葉をかけてくれます。
ワンオペ育児はうまくいくことばかりではないけれど、その言葉にとても救われます。
子育てをしながらの仕事は、夫の理解がなければ気持ち良くできないと思っているので、その点は働く母の姿を見て、その大変さを知っているからこその対応なのかな…と感じています。
ママはぜひ生き生きと働いて!
24カ国50,000人の母子を対象に行われたこのレポートを執筆したMcGinn教授は、家庭と仕事をうまく両立している母親の姿が、子どもたちのロールモデルとなった可能性が高いと言っています。そして最後にこう付け加えます。
家庭外で働く母親には潜在的な罪悪感があります。でもこの研究結果が私たちに教えてくれたのは、共働きは経済的に家族を助けているだけではないということです。あなたが誇りをもって仕事をすれば、あなたの子どもたちを助けることにつながるのです。
出典:Kids Benefit From Having a Working Mom
筆者も仕事が忙しいと、子どもたちに後ろめたさを感じるママの1人でした。でも、このレポートを知り、好きで楽しく働いている姿が子どもたちに良い影響を与えてくれると信じて、胸を張ってがんばっていこうと思えるようになりました。
働くママのみなさん、明日からもまたがんばりましょう!
PHOTO/Frank Gaertner/Shutterstock
参照/
HARVARD BUSINESS SCHOOL「Kids Benefit From Having a Working Mom」
キャリコネニュース‐「働く母親は子どもに良い影響!」 ハーバード大の研究結果にも、米読者は冷ややかな反応
YUUKI
1988年生まれ、一姫二太郎のママ。大学卒業後、テレビ局勤務を経てフリーランスに。ライターのお仕事のほか、webプラン二ングや商品プロデュースを行っている。健康オタクでもあり...
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