仕事をしている・したいママ必見!『夫とのコミュニケーション』と分担のポイント
日本ではずいぶん前から専業主婦家庭よりも、共働き家庭の数の方が多くなっています。けれど未だに、共働き生活には大きな“難しさ”がありますよね。
快適に共働き生活を実現するには、どうしたらいいのでしょう?
ポイントは『夫婦間のキャリア・コミュニケーション』
病児保育を行っている、認定NPO法人フローレンス。その代表である駒崎さんが、“共働きのコツ”について語っています。
駒崎さんによると、最も大切なのは『夫婦間のキャリア・コミュニケーション』なのだそう。キャリア・コミュニケーションとは「自分はどんな立場で・どんな働き方で・どんな仕事をしたいのか」などを、夫婦間でお互いに共有しあうことだと言います。
その際には、現在だけでなく5年後・10年後をイメージしてみるのも大切なのだとか。
『わかりやすい言葉で伝える』ことが大切!
駒崎さんは「男性は鈍感だ」とも言っています。そのため、「これくらい察して欲しい」「そんなのわかっていて当然」などと考えず、『わかりやすい言葉で伝える』ことを意識すると良いそうです。
ママからしてみれば「こんなこともいちいち言わなきゃ伝わらないんだ…」とショックを感じることがあるかもしれません。けれど“あらためて言葉にする”というのは、ママ自身にとってもメリットがあること。頭の中で考えているだけでなく、“言葉”にして“伝える”過程で、自身の考えをより整理することができます。それまでは認識できていなかった気持ち・感情に気付けることも。
「言葉にしてくれなきゃわかんないよ」なんて実際に言われたらイラッとしそうですが「自分にもメリットのあることだ」と考えて、少しだけがんばってみましょう。
『育休中の役割分担』が復帰後の生活を作る
「日本の働くママは、睡眠時間が世界一短い」と言われることがあるのをご存知ですか? 共働きになって、パパもママも仕事をしているにもかかわらず、家事や育児はママが仕事を始める・復帰する前と同じく基本的にママが行っている。そういう家庭が多いのだそうです。
産休・育休中にママばかりが家事・育児をしてしまうと、それが“当たり前”になってしまいます。そうなると、ママの負担や労力はパパには見えなくなってしまいがちですよね。育休中は「自分は家にいるのだから」と、家事も育児もひとりでやって当たり前、と感じてしまうかもしれません。
けれど復帰後のことを考えれば、それを“当たり前”にしてしまうのは大きなリスクです。それにパパもある程度の育児ができなければ、子どもの負担にもなってしまいます。育休中から家事・育児は分担して、スムーズに復帰後の生活が送れる準備をしておきましょう。
共働き生活を始めると、それまで以上に目まぐるしい忙しさを感じることも増えるかもしれません。けれど、しっかりとコミュニケーションをとって、負担感の偏らない分担さえできていれば、きっと夫婦で一緒に乗り越えていけます。夫婦仲だって、それまで以上に深められるかもしれませんね。
参照/
日本経済新聞「キャリア実現に夫の協力を引き出す 駒崎弘樹さん」
“未来を変える”プロジェクト「「2人が最高のパートナーになる」小室淑恵さん、駒崎弘樹さんに学ぶ共働き戦術」
PRESIDENT WOMAN Online「なぜ、日本の働く女性は世界一睡眠時間が短いのか -結婚と家事分担・女の言い分」
内閣府男女共同参画局より「共働き等世帯数の推移」
佐原チハル
2013年、無痛分娩にて出産。ハニーと二人三脚、子育て奮闘中のフリーライターです。執筆内容は、コラム・書評・ゲームシナリオなど雑多。性や恋愛に関するユースワーカー業・書店...
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