2015.09.15
どうしてわかってくれないの!? 理解不能な夫の“しつけ方”教えます
「うちの夫は私の話を全く聞いてくれない」、「ただ話を聞いてほしいだけなのに、最終的にはケンカになる」…そんなふうに夫への不満を募らせているあなた! あなたのその悩み、実は多くの妻たちが頭を抱える問題でもあるんですよ。
『話を聞いてほしい妻』と『結論を急ぐ夫』、脳の構造の違いが夫婦仲を悪くする
鈍感で察しが悪くて理屈っぽくて、ほめられたいのが男という生き物です。
その一方で、よく気がつき、感情的で感覚的で、言わなくても察してほしいと思うのが女という生き物。
「男と女は異星人」という比喩があるほど、男女の脳の構造は決定的に違います。
これを夫婦のケースに当てはめてみましょう。妻は夫にただ話を聞いてほしいだけであって、結論を急いでいるわけではありません。自分の不安な気持ちをわかってほしくて、結論のない話をダラダラとしてしまいます。
一方の夫は論点のはっきりしない話を聞くのは苦痛で、「心配しすぎだよ」「それで、どうしたいわけ?」と、すぐに結論を出そうとします。そんな夫に対して妻は「あなたは何もわかっていない」と不機嫌になる、というわけです。
何度いっても脱いだ服は裏返し…。理解不能な夫の行動の理由とは
まだまだ違いはあります。
「いくら夫に注意しても、衣服を裏返したまま洗濯カゴに入れる」、「会社帰りに醤油を買ってくるよう再三お願いしたのに、手ぶらで帰ってくる」
ありますよね? 経験ありますよね?
夫の不可思議な行動に妻たちは怒り震えるわけですが、これも脳の違いがなせる業。
男は基本的に、生死にかかわる本質論にしか興味がわかない生き物です。衣服の裏表はどうでもいいことに映るので、妻から何度言われても頭に入らず、同じことを何度もくり返します。
また男はひとつのことしか考えられないため、仕事のことが頭に浮かぶと、頼まれた醤油のことは脳からきれいサッパリ消えてしまいます。だから平気で忘れるのです。
目からウロコの意識革命! 夫婦円満の秘訣は夫を犬だと思え!?
さあ、いよいよ本題です。夫にイラつくことなく、夫婦関係を円滑にするにはどうしたらいいのでしょうか。
ずばり、『妻側が意識を変えること』です。夫を同じ人間だと思うから腹が立つのです。男と女は違う生き物、と意識してみましょう。
そう言われてもピンとこない人のために、テレビでもお馴染みの「花まる学習会」の代表をつとめる高濱正伸氏の提案をご紹介します。
それは…「夫は犬だ」と思ってみよう!です。
休日に夫がゴロゴロ寝ていたとしても、犬ならば仕方のないことですよね。こちらの話を聞いてくれなくても「だって犬だから」。
夫が理屈をこねて論破してきたら「犬が吠えてるわ」と。
冗談ではありません。夫を犬と思う――これは、一種の意識改革です。
実際のところ、夫は犬のような性質を持っています。犬は飼い主に忠誠を尽くしますが、夫も家族のために一生懸命に働き、いざというときは体を張って守ろうとします。犬はプライドが高く、ほめて撫でると自慢げに尻尾を振りますが、夫も同じ。
「あなたのおかげ」「いつも頼りにしてる」と言葉や態度で伝えれば、夫の機嫌は間違いなくよくなります。
飼い犬がワンワン吠えたからといって、「何がしたいわけ!?」と問い詰めたりはしないですよね。「お腹が減った? 散歩に行きたい?」とあれこれ想像するはずです。これと同じように夫に対しても想像力を働かせてみることが夫婦仲を円滑にする、そう高濱氏はアドバイスしています。
夫の言動にイライラするのではなく、違う生き物だから話す言葉も行動も違う。そう意識を変えることで気持ちが楽になり、夫への接し方が変われば、夫も少しずつ変わっていくはずです。
「夫を犬だと思え!」ぜひお試しください。
参考/
『婦人公論 №1368』「“夫は犬”だと思えば、万事ラクになる」
『察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方』五百田達成 /著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
Top Photo/Vive la Palestina
深山由佳理
高円寺在住のフリーライター。5歳の娘、1歳の息子のママ。短大卒業後、アルバイトのひとつとして始めたライターがいつの間にやら本業に。現在は女性コミック誌やオトナの通販カタ...
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