2016.03.27
小遣い制のパパはM??ホリエモンの問題提起って?
家計の中で、パパが自由に使えるお金ってなんて呼んでますか? 一般的にはお小遣いがほとんどだと思いますし、我が家もそう呼んでます。
でも、ホリエモンが小遣い制を批判したことをきっかけに、改めて小遣い制について考えてみました。
さらに、小遣い制という呼び方にも違和感を持ったので、新しいワードもまとめました。
お小遣い制は貧乏くさい!?ホリエモンが問題提起
“ホリエモン”こと堀江貴文さんがTwitterで家庭の小遣い制についてコメントをされたことにより、ネットで議論が起こりました。
ぶっちゃけ小遣い制とかどんだけMなんだよ笑
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2015, 12月 3
夫婦の財布をどのように折半すべきか – https://t.co/zD0r8rH7Zz
だって俺の方が財布の管理能力高いのに何で任せる意味なくね? QT そういう考えだから結婚が続かないんでしょうな(笑 RT: は?なんで自分で稼いて小遣い貰うって、どーいうマゾですか?派もクソもねーだろ /via @tiger871 /via @sprint_nadias
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2010, 4月 24
小遣いという言葉が貧乏臭くて嫌い。上限なく使えるのが理想。 RT @X5_E70: @takapon_jp 堀江さんのの理想の小遣い額は?
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2011, 5月 20
そんなん、何が楽しくて生きてるのだ? RT @SHINYA510409: 住宅や車のローン、子供の養育費、教育費等々あげたらきりがありませんが、私のまわりの400万円〜500万円の世帯はみんな小遣いは20000円前後ですよ。 RT @
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2011, 5月 20
ホリエモンが小遣い制を批判するのは、「お金に制限があるために我慢して、やりたいことができない人生は楽しくないからだ」と考えているのが理由のようです。実際にロケットの開発などを通して、やりたいことを実現している人生を送られているので説得力はあります。
これに対して、ホリエモンは収入が多く、平均的なサラリーマンとはまったく状況が違うので、「これは極論である」という意見が多く出ました。
一方で「正論だ」という意見も多く、筆者自身もこれまで当たり前のように感じていた日本の小遣い制そのものに対して考え直すきっかけとなりました。
男性サラリーマンの平均収入は514万円
国税庁の『平成26年分民間給与実態統計調査結果』によると、平成26年の平均給与は、男性は514万円でした。ちなみに、女性は272万円、平均は415万円で、正規社員の男性は532万円、非正規社員の男性は222万円です。
男性の平均給与である514万円は、手取りで25万円前後だと考えられます。妻が専業主婦の場合は、この25万円から家賃(ローン返済)、生活費、水道光熱費、教育費、医療費、保険、携帯、冠婚葬祭、ガソリンなどに支出するわけです。
夫の小遣いは、新生銀行の『2015年サラリーマンのお小遣い調査』によると、37,642円でした。
これらの状況から、妻が専業主婦の場合は、毎月の手取りから夫の小遣いを引いた残りの金額でやりくりするのは、かなり大変だと考えられます。中には毎月赤字で、ボーナスで調整しているという家庭も。
ですから、面倒な家計簿の記録や銀行での入出金、貯蓄やローン返済の管理などは、妻に任せておいた方が楽だという夫が多いというのが現状だと思われます。
一方で共働きの場合は、妻の収入によって家計で自由に使えるお金が増える分、やりくりが楽なので、お互い決められた金額だけ家計に入れて、残りはすべて小遣いとしているケースもあるようです。この場合も、家賃以外の管理は、ほとんどは妻がしているようです。
夫が家計を管理するケース
こうした中で、夫が毎月決められた額を妻に渡し、残りは夫が管理するというケースもあります。夫の金銭感覚がしっかりしており、無駄遣いをしないタイプなら、奥さんも安心ですよね。目安として、夫の年収が1,000万円を超えると、夫が管理するケースが多いという意見もありました。
しかし一方で、男性は自由に使えるお金があると、あるだけ自分の趣味に使ってしまうという声もあります。いざ子どもの進学となったときに、貯蓄がなくて奨学金を借りたという話も。もし夫が家庭を顧みず、自分の趣味に没頭したり、ギャンブルや無駄遣いをしたりするような人なら、言語道断でお小遣い制の方がいいですね。
家計を管理するということ
改めて小遣い制について考えてみたのですが、夫の「面倒な作業は妻に任せておきたい」という心理と、「夫に任せるのは心配だから自分で管理したい」という妻の心理が合致した結果、今でも浸透しているのではないかなと思いました。
家計を管理することは、普段の買い物だけでなく、家計簿や住宅ローンの繰り上げ返済手続き、レシートを集めて確定申告、子どもの教育費の振込みなど、面倒な作業も多いですよね。こうした1円にもならない面倒な作業は、普段外で忙しく働く夫には負担になると考えられます。
とはいえ、夫が外で汗水流して働いてきたお金は大切に使いたいですし、常に感謝の気持ちを伝えるのは大切なことですよね。
新しい“小遣い”に代わるワードを考えよう
ホリエモンも言っていましたが、“小遣い”という呼び方に違和感をもつ人は多いようです。『小遣い制=尻に敷かれている』という印象があるからですね。我が家もこれまで“小遣い”として夫に渡していたのですが、よく考えてみると一家の大黒柱に“小遣い”はとても失礼なのではないかなと思いました。そこで、楽しくてわくわくするような、“小遣い”に代わるワードを集めてみました。
スタイリッシュ風
- プライベートMoney
- MFM(Monthly free money)
- ポケットマネー
- ギャラ
政治家風
- 国家戦略費
- 地方交付税
- 歳費
- 国庫支出金
- 機密費
- 使途自由(不明)金
経営者風
- 福利厚生費
- リーマン経費家庭枠
- 個人費
- 消耗品費
- お手当て
- 活動費
- 必要経費
- 職業費
- 自由費
- 家長手当て
アウトロー風
- 分け前
- 取り分
戦場風
- 軍資金
- 配給
ユーモア風
- 天下のまわりもの
- 袖の下
- 宵越しの銭
- 大黒柱手当て
筆者の個人的には、“プライベートMoney”と“取り分”が気に入りました(笑)。夫と話し合って決めていきたいと思います。みなさんも、気に入ったワードがあったら、旦那さんと話し合って使ってみてくださいね。
しみず
都内の大学を卒業後、青果物業界・金融業界勤務を経て、2010年に男の子を出産しました。現在は、子育ての経験を活かしながらライターをしています。健康オタクで、衣食住はできる...
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