2017.10.02
息子が『自閉症スペクトラム』と診断されました。私の体験談と向き合いかた
昨年、「集中力がない」「思い通りにならないときは奇声をあげる」と、幼稚園から相談された4歳のわが子。心療内科を受診した結果、『自閉症スペクトラム』と診断されました。
『自閉症スペクトラム』とは、ざっくり説明すると発達障害のことですが、とても気づきにくいため、知らないうちに子どもが生活しづらい環境になっていることがあります。
そこで、『自閉症スペクトラム』の子どもの特徴や接し方を、実体験をもとにご紹介します。
自閉症スペクトラムとは?
Photo/Suthina Manowong/Shutterstock
自閉症スペクトラムとは、ADHDやアスペルガー症候群といった発達障害のひとつ。臨機応変な対応ができなかったり、自分のペースを優先したりといった行動が特徴です。
わが子の場合、みんなでお絵かきをする時間になっても、今している遊びを続けたくて怒り、奇声をあげる。しばらく先生のお膝で座らせてもらい、気持ちが落ち着いたころにはもうお絵かきの時間は終わりに近づいていて、再び同じような行動を繰り返すこともあったようです。
しかし、こういった“駄々をこねる”ような行為は、どこの家庭でも見られるのでは? たとえば、「今からご飯だよ」と声をかけても、まだ遊び足りなくて怒ったり泣いたり…。
どこからが障害でどこまでは正常の範囲なのか、家庭では判断が難しいところです。
自閉症スペクトラムの実例~わが子の場合
Photo/Suthina Manowong/Shutterstock
わが子の場合、幼稚園のお絵かきで「お父さんかお母さんの絵を描きましょう」と先生から言われたのに、大好きな道路の絵を描いて怒られたことがあります。
息子にとってはお友達と同じように絵を描いているのに、なぜ怒られたのかわからないため、その感情をどこへぶつけていいのかわからず大声をあげて叫んだのでしょう。
また、好きなモノへのこだわりが強いことも、自閉症スペクトラムの特徴です。たとえば、息子の場合は文字や記号への興味が非常に強く、2歳でひらがな、カタカナを覚え、4歳の今ではローマ字や簡単な漢字も書くことができます。
反対に苦手なことは、お友達や先生とのコミュニケーションです。目を見て話ができない、あいさつが苦手…ということがよくあります。
特に苦手なのが、非言語コミュニケーションと呼ばれるもので、いわゆる“目くばせ”が理解できません。目の前でお菓子を渡されても、「あげる」の一言がもらえないと、どうしていいのかわからない。
お友達はほかの子にあげようと思って出したのに、目くばせがわからず自分にくれたと勘違いして、パッと取っていってしまう…というようなことがあります。
ほかにも、特定の子どもとしか遊べない、好きなことを一方的に話すため会話がかみ合わないということも。こういったささいなトラブルが、お友達とのケンカに発展してたたき合いをしたこともありました。
これはあくまでも我が家の一例ですので、気になる方は下のサイトでチェックしてみてくださいね。
▼メディカルノート「自閉症スペクトラムの特徴と症状」