子育てはつらい?つらくない?ママたちの本音を聞かせて!
ツイッターなどのSNSや育児ブログなどでは、「子育てはつらい、しんどい」といった声が上がることがたくさんありますね。一方で、そうした声が上がるたびに「子育ての苦労なんてたいしたことない、子育てがつらいなんてわからない」という反論の声も上がります。
こうしたさまざまな声を、ママたちはどのように受け止めているのでしょうか。
1、「間違いなく、育児は苦労の連続だ!」という声
「苦労した系の話をみると、『わかる〜』ってなることとか『友達もこうだって言ってた!』ってなることが多い。自分と同じ苦労や悩みについて書かれたものをみると、私だけじゃないんだなって、心強い気持ちになる」
「相手は子どもなんだから、手がかかったり、悩みがあったりして当然。楽チンなことばかりっていう親がいるなら、“子どもを育てること”としっかり向き合えてるのか、そっちの方が心配」
というような声が聞かれました。
筆者の場合は、“育児に苦労してるよ系”の声については、積極的に読むようにしています。自分が感じたことのない悩みについて書かれたものも、とても参考になるからです。
「こういうことで苦労している人たちもいるのか」と知れることは、周囲のママたちに対する想像力を持つことにもつながります。どんなことに苦労や悩みを感じるかは、人によって違いますよね。育児では、“自分の苦労も他人の苦労も否定しない”ことって、とても大切だと思うのです。
2、「実はあまり苦労してないけど、それが言いにくくてつらい」という声
「正直、私は『育児が大変ってわからない』系の話のほうにうなずいちゃう。育児の苦労話はママ友からもよく聞くんだけど、だいたいわからなくて。『うちはそんなことなかったよ』ってわざわざ言うのは違うと思うし、でもママ友たちの話に同意もできないので、ときどき疲れてしまう」
「育児なんだから、ある程度の大変さはあって当たり前というか、わざわざ言うほどのものでもないんじゃないか、って思う。だからたまに“それほど大変なばかりじゃない”って声を見ると、『そうだよね!』って思えて安心する。“苦労してない話”なんて人と言い合える機会ないから」
たしかにグチや悩みを相談することはあっても、その逆の話を積極的にする機会って、あまりないのですよね。そうした機会は、意識しなければ作れません。
子育てにおいて“子どもに助けられている”と思える場面もありますが、そういうときは子どものできるようになったこと・成長について触れることも多いです。そうした話をする機会も、もっとあってもいいのかもしれませんね。
3、“否定しない”で“メリットを見つける”ことが大切
「『育児がつらい』って人の気持ちも、『そうは言ってもそれほどじゃない』って人の気持ちも、どっちもわかる」
「『うちの子はこんなことができるから手がかからなくて』なんて話ばっかり聞かされても困るけど、そういう話が聞きたくなることもある。苦労話ばっかり聞くのもつらいけど、『私もがんばろう』って思えたり『うちもそうなったら参考にしよう』って思えたりもする。どっちにもいいところがある」
育児の“つらい・つらくない論争”は、センシティブな話題です。する人・聞く人の子育てに対する“評価”につながってしまう可能性があるからです。
ポイントは
- 「つらい」と言っている人を否定しない。
- “つらい話”にも“つらくない話”にも、それぞれメリットがある。
という2点なのではないでしょうか。育て方や感じ方の違いを評価するのではなく、ストレスの発散や、ヒントにできるといいですね。
どちらの声に対しても、正しい・間違っている、などの答えは、きっとありません。つらさの基準は、人それぞれ。“大丈夫かどうか”は、人と比べてはかるものではないのですから、自分の感じるつらい・つらくないという気持ちには、正直でいたいですよね。
そうした気持ちをパートナーとも共有し、助け合うことで、自分なりに育児を楽しめるような環境を作っていきたいですね。
佐原チハル
2013年、無痛分娩にて出産。ハニーと二人三脚、子育て奮闘中のフリーライターです。執筆内容は、コラム・書評・ゲームシナリオなど雑多。性や恋愛に関するユースワーカー業・書店...
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