2017.10.01
子どもの便秘がヤバい!?小学生の3人に1人が便秘・便秘予備軍と判明!
NPO法人『日本トイレ研究所』が、全国47都道府県の4,777人の小学生を対象に調査した結果によると、なんとそのうちの6人に1人が便秘、3人に1人が便秘状態や便秘予備軍であるという衝撃の結果が出たそうです!
一体子どもたちの体に何が起こっているのでしょうか。
深刻な子どもの便秘の現状
便秘と聞くと大人、特に女性がなりやすいものだという先入観ってありませんか? 実は、小学生の子どもたちであっても、6人に1人(16.6%)が便秘、さらに3人に1人(37.3%)が便秘状態・便秘予備軍にあることが明らかになりました。
そして半数近くは便秘であることを誰にも相談していないと回答、また小学生の2人に1人(51.3%)は学校で排便をしないとも回答しています。これはちょっと深刻な事態ですよね。
恥ずかしい、トイレが汚い…小学生が便秘になる理由
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どうして小学生が便秘になってしまうのか、その理由には以下のような問題点が挙げられます。
便秘気味であっても相談できない
子ども自身が「便秘気味だな」と気付いていても、恥ずかしかったり言いにくいなどの理由から、親や周りの大人に相談できずにいる場合があります。実際に、この調査でも便秘気味だと感じても相談していないと回答した子どもが約半数の47.2%もいました。
そのため、病院で診察を受けたり、対策をしたりすることもできずにますます便秘がひどくなるという悪循環に陥ってしまう危険性が考えられます。
人目が気になる
例えば、学校でうんちをしたくなったとき、友達にそのことを知られたくないと感じたり、からかわれることに不安を感じてトイレに行きづらいと感じている子もいます。
この傾向は低学年よりも高学年になるにつれて高くなっていて、なるべく人目のつかないトイレを選ぶといった行動に出ているようです。
トイレに原因がある
家庭のトイレの主流が洋式の現代っ子にとって、“和式トイレ”で用を足すことが想像以上に困難になっているのも要因の一つと考えられます。座った状態で排便することに慣れてしまっているので、中腰の体勢になる和式のトイレでは用を足しづらく感じるのかもしれませんね。
また、トイレが臭い、汚いなどの理由から、落ち着いて排便できないという回答もありました。
データから見る小学生の便秘
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便秘の小学生に関するデータで気になるものがあります。それは、生活習慣と便秘との関連性。
便秘の子どもはそうでない子に比べると、睡眠時間が短い、規則正しい食生活(毎日朝食を食べるなど)が十分でない、運動や遊びの不足、野菜や食物繊維の摂取不足などを感じている割合が高くなっているという結果が出ています。
さらに気になるのが、保護者が便秘であると、その子どもも便秘になるという傾向があるということ。そう考えると、生活習慣と便秘には深い関わりがありそうですね。
ちなみに、都道府県別で見てみると便秘の子どもの割合は和歌山県がワースト1位で24%と、便秘率が最も低い山梨県の6.3%を大きく引き離しました。
家庭で気を付けたいこと
もしかして子どもが便秘かも?と感じたら、悪化してしまわないうちに家庭でもできる対策を試してみることをおすすめします。
- しっかりと水分を摂る
- 朝食には食物繊維が豊富で腸内環境も改善できる納豆がおすすめ
- バナナ+ヨーグルトの組み合わせて整腸作用大! 朝食のデザートにも
- おやつにはスナック菓子などではなく、さつまいもなど食物繊維の多いものを
- 外遊びなどで積極的に運動する機会をもつ
しばらく試してみても改善されない場合には、早めに小児科などかかりつけの医師に診察を受けるようにしましょう。
子どもが自分で相談しにくいと感じているからこそ、親や周りの大人が気付いてあげることもとっても大切。重症化してツラい思いをさせないためにも、日頃から子どもの排便リズムをちゃんと把握しておきたいものですね。
TOP PHOTO/ TY Lim/shutterstock
参照/
日本トイレ研究所「小学生の排便と生活習慣に関する調査」
AllAbout健康・医療「子供の便秘解消法!親も子供も楽に試せる10の方法」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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