2019.03.25
酒好きでなくても要注意!『キッチンドリンカー』の主婦が増加傾向に!?
適量を守って楽しく飲めばストレス解消にもなる『お酒』。しかし、度が過ぎてしまうとアルコール依存症へのリスクが高まってしまいます。
特に女性の飲酒率が上がっている近年では、主婦でも『キッチンドリンカー』に陥り、アルコール依存症になってしまうケースが増えているのだそう!
酒好きでないママも要注意!『キッチンドリンカー』の原因や背景、アルコール依存症にならないように気をつけるべきポイントをお伝えします。
主婦に多い『キッチンドリンカー』って?
女性の中でも主婦に多いといわれる『キッチンドリンカー』。厚生労働省が運営する『e-ヘルスネット』では、キッチンドリンカーについて「主に女性が家事をしながら飲酒することで、やめられなくなり依存症につながっていく行動パターン」と定義されています。
もともとはアメリカで生まれた言葉で、女性が料理に使っていたお酒を味見がてら飲んでいるうちに、その味にはまってしまいやめられなくなってしまった、というのが語源となっているそう。
しかし近年では料理の味見というより、気晴らしに家でお酒を飲んでいるうちに依存症になってしまうケースが多く、日本でも女性の飲酒率の増加にともない、『キッチンドリンカー』に陥る人が増えています。
他人事ではない!『キッチンドリンカー』の原因や背景
どうして主婦が『キッチンドリンカー』になってしまうのか? その原因や背景はさまざまですが、原因のひとつに“女性の方が男性よりも早く依存症を発症しやすい”という点があげられます。
女性は平均して男性より小柄で脂肪の割合が多いため、体内の血液量も少なく、血中アルコール濃度も高くなりやすいのが特徴。そうした体質の影響でアルコールの作用がより強く出てしまい、結果的にアルコール依存症リスクが高くなっているのです。
また、心理的な背景として考えられるのが、家事や育児を一人で抱え込んでそのストレスのはけ口がアルコールになってしまうパターン。
ストッパーになってくれる人もいない中、自宅でひとりお酒を飲むことになると、知らず知らずのうちに飲みすぎてしますことも。それがエスカレートすると、依存症へのリスクが高まってしまうのです。
また、今までは外でバリバリと働いていた人が専業主婦になることでそのギャップに戸惑う、周囲との関係が上手くいかなくて悩む、子育てが一段落したことで時間を持て余してしまう…といったことも心理的な背景のひとつとして考えられます。
ここまで読んで「私はお酒があまり好きじゃないし、大丈夫!」と思ったママもいるでしょう。
しかしお酒を飲む習慣がなくても、イライラや不安などを感じたときにふとお酒を口にすることで気分が少し楽になるという経験をすると、そこから依存症になるケースもあるのです。お酒を飲む習慣がないから大丈夫、というわけではないんですね。
それどころか、これまでお酒をほとんど飲まなかったという人こそ要注意。自分でも気が付かないうちにタガが外れて依存症になってしまう、ということもありえるのです。
あなたは大丈夫!?アルコール依存を避けるために
アルコール依存症になってしまうのを避けるためには、まずは正しい知識を持つことが大切。
ストレスのはけ口がアルコールになってしまわないように、家事や育児が大変なときにはパパに愚痴を聞いてもらったり家族で一緒に過ごす時間を増やしたり、趣味を見つけて自分の時間を楽しむなど、お酒を飲む以外にもできる自分なりの気分転換方法を見つけておくと良いでしょう。
専業主婦のママの中には「楽な生活をしている」と思われていないかと引け目を感じる人もいますが、家事や育児を毎日こなしていくのは立派な重労働。「主婦だって大変な仕事なんだ!」と自信を持って、抱え込みすぎず上手にストレスを発散するよう心がけましょう。
適度に飲むお酒は楽しいものですが、依存するほどエスカレートしてしまうととても深刻な問題です。イライラや不安を感じたときには体を動かしたり趣味に没頭してみたりと、健康的に気分転換できるよう心がけたいですね。
PHOTO/Marcos Mesa Sam Wordley/shutterstock
参照/
e-ヘルスネット「キッチンドリンカー」
AllAbout暮らし「妻がキッチンドリンカーになってしまう時」
本八幡こころクリニック「近年急増している症例 主婦のメンタルヘルス」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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