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2024.02.22

赤ちゃんの『鉄分不足』に要注意!上手に補うにはどうすればいい?

赤ちゃんの『鉄分不足』に要注意!上手に補うにはどうすればいい?

子どもが離乳食期に入るとママが気になってくるのが、赤ちゃんの成長に必要な栄養素がしっかりと摂れているかということではありませんか?しかし、月齢に合わせてまんべんなく食材を使っているつもりでも、意外と不足しやすい栄養素があります。それが『鉄分』です!

今回は『小児科医のママが教える 離乳食は作らなくてもいいんです。』(工藤紀子著、時事通信出版局)より、乳幼児期の鉄分不足がもたらすデメリットと、足りない鉄分を補うためのポイントをご紹介します!

離乳食期は鉄分が不足しやすいと言われる理由とは?

参照:写真AC

離乳食期は他の栄養素と比べても特に『鉄分』が不足しやすいといわれていますが、それはなぜでしょうか?

実は、赤ちゃんはもともとママのお腹の中にいる間に、必要な鉄分を蓄えてから生まれてくるんです!ただ、誕生してからは貯蔵していた鉄分が徐々に減ってゆき、6ヶ月を過ぎるころにはほぼ使い切ってしまうのだそうです。つまり、離乳食が始まる時期には、お腹の中で蓄えていた鉄分がほぼなくなっている状態になっているのです。

母乳にも鉄分は含まれていますが、それだけの量では不十分なんです。できれば離乳食初期の段階から、母乳以外からも鉄分を補ってあげる必要があるのです。


赤ちゃんが鉄分不足になっているときの症状って?

離乳食に移行し、いろいろな食材を試してみて一喜一憂すると思います。食べてくれないストレス等もあると思いますが、赤ちゃんは離乳食から栄養を摂取するので、バランスよく食べさせてあげたいですよね!

ただ、バランスよくあげているつもりでも、鉄分は不足しがちです・・・。鉄分不足になっている赤ちゃんの症状を紹介しますので、以下の症状が見られたら積極的に鉄分を摂らせてあげましょう!

・顔が青白くなっている
・唇に血色感がない、赤みが薄くなっている
・口の端が切れている
・目の粘膜の赤みが薄い、白っぽい
・爪が白っぽい、スプーンのように反り上がる
・食欲が落ちてくる
・疲れやすい、元気がない
・呼吸が早い

こういった症状は検診で見つかることが多く、なかなか気づきにくいです。鉄分不足による健康への影響は計り知れないので、普段からきちんと栄養を摂取できるような離乳食を意識したいですね!

鉄分不足で発達にも悪影響が起きる!

参照:写真AC

鉄分の不足によって引き起こされるのが『貧血』。大人でも貧血になると辛いものですが、赤ちゃんの場合は貧血が原因で発達に悪影響を及ぼす恐れもあります。

鉄分が不足すると、血液中に酸素を取り入れて酸素を運ぶ『ヘモグロビン』の量が減ってしまいます。そうなると身体中に酸素が送れない状態=『貧血』になってしまい、酸欠状態となります。その影響によって、赤ちゃんには以下のような症状があらわれることがあります。

・身体が小さい
・ぐずぐずする
・ギャン泣きをする
・じっとしていられずに動き回っている、おとなしくできない
・言葉の発達が遅い
・小さいものをつかむのが下手

さらに、この状態に長くさらされることにより、学童期に入ってからも学習能力が低かったり、運動機能の成長が悪くなったりする可能性も。こうした事態を避けるためにも、離乳食初期の段階から鉄分不足にならないように意識していきたいですね!


不足しやすい鉄分、どう補ったらいいの?

参照:写真AC

ここでは不足しがちな鉄分をうまく摂り入れるためのポイントをご紹介します。赤ちゃんの月齢なども考慮しつつ、参考にしてみてくださいね。

鉄分の多い食材を意識的に摂り入れる

6ヶ月~1歳の赤ちゃんに必要な鉄の量は、1日あたり5mg。その量を効率的に摂るのにうってつけの食材が、赤みの肉類、レバー、マグロやカツオなどの魚です。それよりも吸収率が多少落ちますが、小松菜やえごま、豆腐などにも鉄が含まれています。

離乳食の進み具合にもよりますが、最初は小松菜などからトライして段階的に肉や魚に移行してもいいですね。毎日の離乳食に意識的に鉄分を含む食材を入れるようにしましょう!


扱いにくい『レバー』はベビーフードで取り入れるのも良し!

効率よく鉄分を摂取できる食材としてもおすすめな『レバー』ですが、離乳食に取り入れるとなると下処理などが大変。しかも大人でも好みが分かれる食材ですから、一生懸命作った離乳食でも、赤ちゃんが食べてくれるとは限りません。

そういったときは、いっそのことベビーフードに頼るというのもありですよ!市販の離乳食は衛生面に関しても安心ですし、子どもが食べやすいような味付け・形状になっています。もちろん、初めて食べるときは一口食べさせてみて、様子を見ることをお忘れなく♪


鉄分が添加されている海外の市販離乳食を取り入れるのもひとつの手

日本で販売されているベビーフードで鉄分を多く含むものは、生後9ヶ月以降の赤ちゃんを対象としているものが多いですが、生後6ヶ月ごろからはすでに体内で鉄の貯蔵がほぼ尽きている状態。できれば離乳食初期の段階から鉄分不足にならないように意識したいところですよね。

そこでおすすめなのが、鉄分が添加されている海外の市販離乳食を取り入れるということ!

出典:Amazon

『離乳食は作らなくてもいいんです。』の著者、工藤先生がおすすめしているのが、おかゆを粉状にした『ライスシリアル』。海外のライスシリアルは鉄分が添加されている製品が多く、離乳食初期から食べさせることができます。

粉状のシリアルに母乳かミルクを足すだけで離乳食が完成するので、簡単ですし、使い勝手もいいですよ!


子どもの健やかな成長のためにも、離乳食初期の段階から気をつけておきたい『鉄分』の摂取!大変な場合は市販のベビーフードに頼るなどして、ママもできるだけストレスをためないように赤ちゃんの食事に気を遣っていきたいですね。

参考/『小児科医のママが教える 離乳食は作らなくてもいいんです。』工藤紀子/著 時事通信出版局/出版
ファーストスプーン「鉄分足りてる?赤ちゃんの鉄分不足を離乳食でどう補うか」
mamaPRESS編集部

mamaPRESS編集部

mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...

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