2017.05.19
「叱らないママが苦手…」という意見が続出!?批判される“叱らないママ”とは?
ママ友の間やメディアでも話題にあがることの多い『叱らない子育て』。賛否両論ですが、やはり「叱らないママは苦手だわ…」という声を耳にすることも…。
もし自分も“叱らないママ”だと思われていたら? 身近に“叱らないママ”がいたらどのように接したらいいのでしょうか?
なぜ“叱らないママ”に批判が起こるのか?
叱らないママが批判される原因はなんでしょうか? その原因に例えば次のようなことがあります。
- 子どものわがままにつきあいがちで、一緒にいると予定どおりに動けないことが多い(いつまでも家にいるなど)
- 普段はしつけないくせに、自分の子どものことになると開き直ったり大騒ぎする
他にもこんな声が…。
- 自分の子どもがマネをするようになるので一緒に遊ばせたくない
- 子どもの行動によって他人に迷惑がかかったり危険に及ぶ可能性がある
など、あげればキリがないほど、叱らないママやその子どもに不満を抱いているママは多いようです。
子どもが騒いだりやんちゃしたりするのは、ある程度は周りも「子どもだから仕方ないね」と許されますが、当の親自身が開き直って同じように「子どもだから~」と言うのは、やはり「おかしくない?」とモヤモヤしてしまいますよね。
あの人はどのタイプの“叱らないママ”?
“叱らないママ”といっても、実は3つのパターンがあります。身近にいるあのママはどんなタイプの“叱らないママ”なのでしょうか? 気になったシーンで「あれは叱らないの?」と聞いてみてください。その理由からパターンが見えてきますよ。
1、“叱らない育児”と“放任育児”をはき違えた『勘違い叱らないママ』
「子どもの想像力や発想力を伸ばしたい」となんでも自由にさせている
なんでも「ダメ!」ではなく、自由にさせることも大切なことですが、自由と責任は表裏一体です。それが周りの迷惑や危険を及ぼすことにならないか、冷静な判断力が同時に必要です。
自分の子は「叱るほどの悪いことをしない」と思っている
普段からきちんとしつけていれば、確かにあまり叱ることもないかもしれません。しかし本当に悪いことをしていないでしょうか?
「褒めて育てる」をモットーにしている
褒めることばかりに集中してしまうと、正しい判断力に欠けてしまいます。
この3つにあてはまるママは、叱らない育児と放任育児をはき違えている“勘違い叱らないママ” の可能性があります。これらのモットーをはき違えて行動しているとすればNGですよね。
叱らない育児を実践するなら、正しい知識と普段からのしつけも重要ですね。
2、叱りたくない、避けたい…『叱らないでフタをしちゃうママ』
自分自身が母親から叱られて育ったので、怒るママはいいママじゃないと思っている
“いいママ”の理想像がそれぞれあるかもしれませんが、叱らないママがいいママとは限りません。
身近に自分より育児に慣れている人がいて、その人に子どもを預けることが多い
自分以外に子どもの面倒をよくみてくれる人が身近にいる場合(園の先生以外)、子どもがした悪い言動を「私じゃなく夫(親など)のしつけだから」と責任転嫁しやすくなってしまいます。
この2つにあてはまるママは、子どもを叱ることでストレスを感じるため、叱ることを避けてしまう“叱らないでフタをしちゃうママ”です。
3、どうしたらいいのかわからない『自信がなくて叱れないママ』
育児方針に自信がない、定まっていない
育児に正解はないといわれるなか、どのママも探りながらの育児をしていると思います。しかしルールが定まっていないと、いざというときに叱れなかったり、その都度ルールが変わるなど、子どもが混乱してしまいます。
これにあてはまるママは、叱り方がわからない・叱ることで子どもへの悪影響を気にしている“自信がなくて叱れないママ”です。
パターン別、叱らないママとの付き合い方は?
他人から見ればどの叱らないママも、結果、叱らないことに変わりはないのですが、パターンによってお付き合いの仕方が変わります。
『勘違い叱らないママ 』には地雷を避けてお付き合いはほどほどに
叱らない育児を勘違いしているママの場合、周りは迷惑でも本人はそれなりのこだわりを持って育児しているという自負があったりします。子ども同士のトラブルでも大騒ぎする可能性もあるので、地雷を踏まないよう育児論に下手に口を出さず、お付き合いもほどほどにするのがいいかもしれません。
『叱らないでフタをしちゃうママ』には共感と別の視点を
叱らないでフタをしちゃうママは、叱っている自分が嫌だったり、なかなか言うことを聞かない子どもにイライラしているかもしれません。まずは「〇〇ちゃん(くん)元気だね~、うちも家じゃ大変だよ~」など、ママに共感する言葉をかけてあげるといいですね。
そして「ホント、大変! おとなしく食事もしないし…」などの具体的な話が出たら、「今のうちにきちんと座って食べるようにしておいたら、お出かけも楽しくなるよ! うちはこんな風にやってみたよ」とように、しつけることが楽しみに変わるよう違う視点からのアドバイス ができると「なるほど!」と思ってもらえるかもしれません。
自信がなくて叱れないママには叱って見本を見せる
自信がなくて叱れないママは、子どものわがままに屈してしまったり、叱り方がわからないでいます。自分の子どもと同様にそのママ友の子どもも叱ってみたり、「こういうとき、うちではこういう風に言ってみたら解決したよ。」など伝えてみましょう。
そこで物申すママであれば“勘違い叱らないママ”なので対応を変更しましょう。必要な場でどのように叱るかを見せることで、「こういうときはこうしたらいいのか!」と参考になっていることでしょう。
実は私がこの“自信がなくて叱れないママ”です。以前、ある友人から「あなたのことは好きだけど、育児に関してはあまりに考え方が違いすぎてイラっとしてしまうことがある」と言われたことがあります。
そんな風に思わせていたのかとショックだったと同時に、「これからは気になることは言ってね」と伝えました。
その後も私たちは子どもを交えてよく遊びます。一緒に遊んだときに私の子どもが悪いことをすれば、彼女は容赦なく叱ります。それを見て私も勉強になるし、何かあれば相談したりと、家族ぐるみでいい関係でいるように思います。
叱らないママの中には私のように叱れなくて悩むママや、自分が叱らないママであると気づいていないママもいるかもしれません。パターンを見極めて、もし助けが必要なママがいればさりげなく教えてあげてください。
PHOTO/Yuganov Konstantin/shutterstock
参照/
All About「「叱らない子育て」を正しく理解しよう」
津田マリリン
1977年愛知県出身。アプリ開発の経験を活かし、All aboutのiPhoneアプリガイドとして執筆中。ママのためのスマホ&アプリ活用術をお伝えしていきたいです。心理カウンセラーの資格...
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