2018.01.04
子どもの乗り物酔い、克服するにはどうする?メカニズムと予防法
「ママ…気持ち悪い…!」
車や飛行機などの乗り物に乗って、気持ちが悪くなってしまう“乗り物酔い”。せっかくのお出かけも、気分が悪くなってしまうと楽しさ半減ですよね。
そこで今回は、子どもの乗り物酔い対策をご紹介します。
乗り物酔いのメカニズム
人間は姿勢を保つ『平衡(へいこう)機能』が備わっています。この平衡機能の働きに影響している、耳の奥にある『前庭(ぜんてい)』と『半規管』へ振動などの刺激が何度も伝わり、自律神経が乱れることで、乗り物酔いが起こります。
脳の働きが不完全な4歳未満の幼児や高齢者は酔いにくく、小学校入学後頃から乗り物酔いすることが増え、高学年になるほど、より酔いやすくなるようです。また、不安やストレスなどの精神的なものや睡眠不足、体調不良、不快な匂いなども乗り物酔いの原因になると考えられています。
乗り物酔いの予防法
子どもの乗り物酔いを防ぐには次のような方法があります。
- 前日にしっかり睡眠をとっておく
- 乗り物に乗る直前の満腹や空腹は避けるようにする
- 前日や当日の食事は脂っこいものやお腹が張るようなものは避ける
- ゆったりとした服装を選び、体を締め付けないようにする
- 適度に換気をして新鮮な空気を車内に取りこむ
- 酔いにくい席(バスは前方、船は中央)を選ぶ
これらを意識するだけでも、ある程度乗り物酔いのリスクは減らすことができるそうですよ!
日頃からできる乗り物酔い対策
乗り物酔いをしやすいという子どもは、遊びの中で訓練する方法もあります。日頃からシーソー、ブランコ、すべり台などでしっかり遊んで体の揺れに慣らしておくようにします。
鉄棒やマット運動なども効果的。自転車も◎です。体を前後左右いろんな方向に動かすことに慣らしておくようにしましょう。
それでも酔ってしまったら…
しっかり対策をしたけれど酔ってしまった…。そんなときには以下の対処法を覚えておくと良いですよ。
- 窓を開けて冷たい風に当たったり、頭を冷やしたりする
- できるなら一旦乗り物から降りる
- シートを倒して横になり楽な姿勢をとらせる
- ベルトや衣服を緩める
こうすることによって症状を和らげてあげることができます。
長時間の移動にちょっと不安を感じるママも、対策と万が一のときの対処法を知っておくと少し安心できそうですよね。どうしても心配な場合は“酔い止め薬”なども上手に活用して、子どもの乗り物酔いとうまく付き合ってくださいね。
PHOTO/plantic/shutterstock
参照/
一般社団法人 日本耳鼻咽頭科学会【耳と聞こえのQ&A】「乗り物酔い」
漢方薬ナビゲーション「乗り物酔いと漢方薬」
いしゃまち「車良い・船酔いする人必見!乗り物酔いの7つの予防法と応急処置」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
詳しくはこちら