2019.02.15
“たこ足配線”が原因の火災に要注意!あなたの家は大丈夫?

空気が乾燥するこの季節、火災には注意したいですよね。電化製品の種類が増えているせいか、複数の電化製品を接続する“たこ足配線”が原因の火事が問題になっているようです。
そこで、今回はコンセントを使う際に注意すべきポイントをまとめてみました。あなたの自宅も危険な状態かもしれません。この機会にチェックしましょう!
たこ足配線が原因で火事!?死亡例も
製品評価技術基盤機構(NITE)によると、平成24年度から28年度までの5年間で配線器具による事故が353件発生し、そのうち209件が火災となり、5件が死亡事故だったのだそうです。
この事故のうち、利用者の誤使用や不注意が原因の火災は103件で、NITEは配線器具を利用する際は、使い方に特に注意するように呼びかけています。
特に、延長コード・テーブルタップなどの配線器具は、ストーブなどの消費電力の大きな製品を使う冬場は特に注意しなくてはいけません。
昨年2018年の4月にも大阪でたこ足配線が原因とみられる火災で親子3人が死亡しています。
たこ足配線が発火の原因になるのはなぜ?

Photo/Konstantin Zaykov/Shutterstock
では、たこ足配線がなぜ発火につながるのでしょうか? 原因は主に2つあります。
容量オーバーによる発火
1つ目は電力の容量オーバーによる発火。家庭でよく使われている100ボルト用コンセントの1個あたりのアンペアの定格は、大体15アンペアになっています。
一般的な家庭のコンセントは、2口になっており、合計1500Wまでなら使用してもいいのですが、これを超えると発火のリスクが高まってしまいます。
たこ足配線をしていると、どれがどこのコンセントにつながっているのかわからなくなってしまい、うっかり容量オーバーしてしまうことも。
ほこりが原因で発火
2つ目はほこりが原因の発火。複数のプラグをたくさん差し込むと、コードがからまってごちゃっとしてしまいますよね。
ごちゃごちゃしていると掃除もしにくいので、もつれたコードの隙間にほこりがたまり、そのほこりがコンセントに付着し発火するおそれがあります。
あなたの自宅は大丈夫?ママが注意すべきポイントとは
あなたの自宅のコンセントは大丈夫ですか? 今すぐできるママが注意すべきポイントをご紹介します。
コンセントの容量と電気機器の電流値を確認!
まずコンセントの容量(ボルト)と使用する電気機器の電流値を仕様書等で確認し、コンセントの容量を超える電源はつなげないようにしましょう。
先ほどもご紹介したとおり、一般的には、1500Wといわれています。かといって、最大容量のギリギリまで使うのもおすすめできません。少し余裕があるくらいにしましょう。
タップの容量も計算を!
さらに気をつけたいのが、差込口を増やすために取り付けた『タップ』の容量が、コンセントの容量を超えていると発火のリスクが高まるということ。こちらもきちんと計算して使いましょう。
電源タップを何個も繋げている人は要注意です。
つまり、気をつけるべきは、つないだ電化製品の“数”よりも“容量”。電源タップの差込口がいっぱいあるからといって、全部差しても大丈夫なわけではありません。容量をしっかり計算して使いましょう。
配線コードはこまめに掃除する
容量を超えていなくても、ほこりなども発火の原因になるので、配線用のボックスに入れてほこりが溜まらないよう工夫したり、こまめに掃除をしたりすることも必要です。
火災の原因は意外と身近にあるので注意しなくてはいけません。配線の前にコンセントや電源タップの配線が壊れているものも危険なので注意してくださいね。
あなたの家は大丈夫ですか? 気になったら今すぐチェックしましょう!
TOP PHOTO/CHAILUK CHALATHAI/Shutterstock
参照/
独立行政法人製品評価技術基盤機構「冬場の安全な暮らしのために~延長コードやテーブルタップの正しい使い方~」
産経新聞「「たこ足配線」火災にご注意、配線器具トラブル5年で計353件…大阪では今月母子3人死亡火災も」
みんなのでんき「たこ足配線は火災の原因に!?〇〇プラグなら安全&節電効果あり」
九州電力「タコ足配線は危険です!」

mamaPRESS編集部
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