2016.09.02
銀座の子どもの本専門店『教文館ナルニア国』に行こう
銀座の老舗書店『教文館』をご存じでしょうか。明治時代にキリスト教の宣教師たちが、書籍の販売や出版をするために作った組織を始まりとする、約130年の歴史を誇る書店です。銀座の中央通りに面する教文館ビルは、地上9階建てでキリスト教関係の書籍だけでなく雑誌や一般書籍など広く取り扱っています。
その中でも、6階にある『子どもの本のみせ ナルニア国』は子どもの本専門の売り場で、ロングセラーから新刊書まで約1万5千冊が備えられています。銀座の老舗書店というと、子ども連れで行くにはちょっと敷居が高そうですが、子どもに優しいお店作りがされていて、一緒に絵本を選ぶのにもぴったり。その魅力を紹介します。
銀座での買い物のときに立ち寄りやすい立地
子どもと一緒の買い物だと近場のショッピングモールに行きがちなのですが、たまには銀座で買い物をしたいなということもあります。でも銀座には、子どもが飽きたときに楽しませられそうな場所がないと思っていたのですが、そんなときに助かったのがナルニア国です。
場所は中央通り沿いで三越のすぐ近く、アップルストアの向かいです。教文館に行ったことがなくても、ビルを見かけたことがある方は多いのではないでしょうか。目立つ入り口ではないので素通りしてしまいそうになりますが、行きやすい場所にあるので、“ちょっと寄る”のにも便利です。
子どもの目線で本が選びやすい店内
エレベーターを降りてナルニア国のフロアに入ると、なんだか解放感を感じます。なぜ?と思ったのですが、ここは書棚が低いからだと気づきました。普通の書店の書棚は、大人が手を伸ばしてやっと届くくらいの高さにまで本が詰め込まれていますよね。でもこちらは書棚が低く、子どもの目線でも本がよく見えるのが特徴です。
また、書棚と書棚の間の通路も比較的広めになっていて、ゆったりと歩くことができます。
新刊やベストセラー、赤ちゃん向けなどわかりやすいカテゴリーでまとめられているので、それぞれの子どもの好みに沿った本を探しやすいのも助かります。
あると助かる、店内で座れる椅子
店内にはところどころ、椅子も用意されています。絵本を買う前に、本当に子どもが気に入るかどうか一緒に試し読みしたいと思っても、立ったままページをめくろうとすると、子どもが乱暴に扱って本を傷つけてしまうこともしばしば。
その点椅子があると、子どもと並んで座って、大人が本を持ってページをめくることができるので助かります。
こちらの画像を撮影した際も、別の椅子では小さな子どもに絵本を読んであげている親御さんがいました。大きすぎる声でなければ、声を出して絵本を読める雰囲気なのもありがたいです。
疲れたら『カフェきょうぶんかん』で休憩
教文館のビルの4階にはカフェもあります。子どもを連れているとなかなかカフェに入るのも難しいですが、こちらはナルニア国があるため小さな子どもを連れたお客様も多いそうです。禁煙ですし、子ども用の椅子も用意されているので安心して休憩に立ち寄ることができます。
落ち着いた雰囲気なので、子どもが騒いだときは目立ってしまいそうですが、2歳になったばかりの息子と行った際、窓に面したカウンター席に座ったところ、中央通りを行き交う人や車を眺めることができるので、楽しそうに外を見て静かにしていてくれました。
こちらはこのカフェで提供されているコットンケーキ(280円)です。ほかにも数種類の焼き菓子や手作りジェラートがあり、おやつを楽しむこともできます。
ナルニア国では毎月2回、“子どものためのおはなし会”として、手あそびや読み聞かせなどの30分程度のイベントを開催しているそうです。予約不要・無料で年齢制限もありません。
そのほか、ホールで絵本の原画展を開催したり、書棚の平台を使って“平台ミニフェア”としておすすめの本を紹介したりもしているそうです。小さな子どもから大人まで楽しめるお店なので、ぜひ足を運んでみてください。
■店舗情報
店名:教文館ナルニア国
住所:東京都中央区銀座4-5-1
TEL:03-3561-8446(代表)
公式サイト
橘 佑佳
2014年に男の子を出産、ライターとして活動しています。食べることと料理が好きで、食育インストラクターとフードアナリストの資格をとりました。息子にいろいろ作ってあげたい、...
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