2015.11.10
日本でも拡大中!フィンランド式・子育て支援『ネウボラ』とは?
『ネウボラ』は私たちにとって、少し聞き慣れない言葉ではありますが、妊婦の時期から子育てまで一貫してママ(&子どもと家族)のケアをする、フィンランド発祥の子育て支援サービスの名称です。
ケアが万全な『ネウボラ』は、少子化が著しい日本の子育て支援策として、新たに導入し、稼働し始めています!
『ネウボラ』って、一体どのような支援なの?
北欧のフィンランドが世界でもママの子育てがしやすく、自治体などのフォローも手厚い理由の一つして、『ネウボラ』と言う名の子育て支援策があるからだと言われています。
(※『ネウボラ』の語源はフィンランド語で“neuvo=助言またはアドバイス”と“la=場所”を合わせて、“アドバイスする場所”という意味です。)
『ネウボラ』はそれに携わっている保健師といった専門スタッフが、一人の女性の妊娠から青年期までの子育て、ママの健康状況などの支援を一貫してケアを行います。
ママたちは同じ窓口で状況に応じて専門家の的確なアドバイスや支援を受けられます。
『ネウボラ』はママたちの家庭生活の強い味方!
『ネウボラ』はママ自身や家族の生活で困ったことがあったり、悩むことがあったりする場合でも、随時スタッフが対応できるようになっています。
そして、ネウボラの魅力は貧困に関係なく、プレママやママになった人たち全員で、誰でも平等に活用できること。 貧困が理由で進学を断念する子どもが“0(ゼロ)”になるような支援も行っています。
日本に『ネウボラ』が導入されたねらいとは?
日本では、女性が妊娠すると母子手帳の配布があります。 妊娠以降のママの状況や子どもの定期検診の結果をその都度、母子手帳に記していますが、実際のところ、ママの妊娠から産後までは産院、子育ては保健所というように管轄が数か所に分かれていています。
ママの状況を『ネウボラ』のような機関で一つにまとめると、ママや家族の状況をネウボラのスタッフがすぐ把握できるようになり、妊娠時や子育てのトラブルを未然に防ぐことができます。
今後の日本での『ネウボラ』の展開について
日本での『ネウボラ』の導入は市区町村の各自治体で展開をしています。
2015年10月現在、ネウボラをモデルとした子育て支援を展開している自治体は東京中野区、千葉浦安市、三重名張市などです。 (※各自治体の『ネウボラ』の導入や詳細情報に関しては、自治体のHPなどを確認することをお勧めします。)
自治体によっては、お手本になったフィンランドのように、おむつなどの基本な育児セットをママへ贈るサービスを展開しています。 他にも今、課題となっている“病児保育”などの充実も自治体のネウボラの内容として盛り込むことも目標にしています。
国も市区町村のネウボラの導入に前向きな姿勢を示しているので、今後も支援の導入の“輪”が広がると思います。
子育ては一人で抱え込むと、ママにストレスが生じ、子どもにも影響されます。
もし、母体や育児のことで何らかの壁にぶつかったときは必ず、専門家や育児の先輩ママなどの誰かに頼ることをおすすめにします。
きっと、“解決の糸口”が見つかり、ママの心にも余裕が持てるのではないでしょうか。
参照/日経DUAL 「フィンランドの切れ目ない家族支援『ネウボラ』」
フィンランド大使館・東京「日本初の育児パッケージ、母親たちを浦安版ネウボラへ」
たかるみ
中学生の娘と小学生の息子を持つ二児のアラフォーママ。短大卒業後、某メーカー勤務を経て 、結婚。出産後は園や学校の役員委員で「文書を作成する」奥深さを実感し、ライターの仕...
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