今年は9月15日!子どもと楽しむ『十五夜』アイデア3選
2016年の『十五夜』は、9月15日! でも、「実は十五夜を家庭でやったことがない…」「そもそも十五夜って何をすればいいの?」という人もいるのでは? 気軽に子どもと楽しめる、十五夜の過ごし方をご紹介しましょう。
『十五夜』ってそもそも何のためのもの?
そもそも、十五夜って何でしょうか? お月見をするのはわかるけれど、どうして月を見るのか、説明できる人は少ないかもしれません。
十五夜は、旧歴の8月15日(現在の暦では年により日程が変わる)に、秋の収穫に感謝するという意味合いが強いようです。お月見の時期に稲穂がないため、すすきを代わりに飾ります。稲穂(すすき)には、月の神様が宿るといわれていたんです。また、魔除けの意味合いもあるのだとか。
有名な『月見団子』は、収穫への感謝を表して月にお供えするものです。お供えしたあとに家族でお団子を食べて、幸福・健康を祈るという意味合いもあるのだとか。実は、十五夜に定番の“月にいるうさぎ”も、米の収穫を感謝するために餅をついているともいわれています!
十五夜は秋の収穫を月の神様に感謝し、家族の健康や幸せを願うためのものだったんですね。伝統的な行事なので、ぜひ子どもたちの世代にもつないでいきたいものです。
小さな子ども向き♪十五夜の楽しみ方アイデア3選
十五夜の楽しみといえばなんといっても『月見団子』ですが、まだ子どもが赤ちゃんだったり、小さいうちはお団子はのどに詰まらせそう…と心配ですよね。
そんなママのために、小さい子がいてもできる十五夜の楽しみ方をご紹介します!
(1)本物が食べられなくても!お団子アレンジ
実は、十五夜はお団子以外の食材でも楽しむことができます。
十五夜は『芋名月』という別名もあり、十五夜に里芋をお供えするのが一般的な地域も多くあるんです。秋にとれた収穫物をお供えするものですから、ぶどうやさつまいも、梨などを供えることも。
月齢によりますが、赤ちゃんの場合でも梨などをすりおろして食べることができますし、里芋やさつまいもは、やわらかく食べやすいようにすればOK。
よりお月見気分を出すのであれば、牛乳などでのばしてから、お団子状に丸めてあげるといいでしょう。白玉粉に豆腐をまぜる、やわらかく炊いたご飯にきなこをまぶしておはぎ風にするなどして、食べやすいお団子を作るのもオススメですよ。
(2)工作を楽しもう!
実際にお団子などを用意しなくても、粘土を使ってお団子づくりを楽しむのもオススメです。
親がサポートしてやり方を教えてあげれば、2歳前後~粘土を丸めることができるでしょう。粘土でたくさん小さいお団子をつくり、本物さながらにピラミッドのように重ねて置いたら、楽しいですね。
もう少し子どもの年齢が上であれば、折り紙でお月見団子やうさぎなどを折ってみるのもオススメです。
インターネットで検索すると簡単なものから少し難易度が高いものまで、さまざまな折り方が紹介されています。年齢に合った折り方に挑戦してみましょう!
(3)十五夜にまつわる絵本を読もう
忙しくてわざわざ料理したり、工作したりする時間もない…というママにおすすめなのはこちら。
子どもに絵本を読み聞かせるだけであれば、時間がなくても手軽にできますよね。十五夜をテーマにした絵本には、例えば次のようなものがあります。
『おつきみうさぎ』 1,300円(税抜)
出典:EhonNavi
3歳ごろ~が対象年齢の『おつきみうさぎ』という絵本です。お月見の日にすすきを取りに出かけたら、困っているうさぎを発見! もしかして月からきたのでしょうか? かわいいうさぎの姿に子どもも喜びそうです。お団子のレシピも載っていますよ。
『14ひきのおつきみ』 1,200円(税抜)
出典:EhonNavi
十五夜の日に、ねずみたちが一生懸命お月見をする様子が描かれます。そのかわいらしい姿を通して、お月見の風習を知ることができますね。
ほかのイベントに比べて「何をすればいいの…?」感が強い十五夜ですが、気負わずに子どもの年齢に合わせて楽しみましょう♪
参照/
All About「2016年の十五夜(中秋の名月)の楽しみ方」
JAグループ福岡「お月見団子はどうして?」
丸果石川中央青果「十五夜」
村山明日香
神奈川県在住。三十路に突入しました。元雑誌編集者で、現在はフリーライター&エディター。やんちゃすぎる2人の子どもたちの育児をしながら、合間に執筆やチェック作業。おカタい...
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