2015.12.11
気遣ったはずの言葉が命取り?『妊活中ママ』へのNGワード
『妊活』と言えばもうすでに“ママ”となった女性には関係ないようにも思われがちですが、最近は『二人目不妊』の悩みも聞かれるようになってきました。つまり、『妊活中ママ』も増えているのです。
もしかしたら妊活中かもしれない大切なママ友を傷つけないように、ポイントを知っておきましょう!
『二人目不妊』って?
これまで不妊と言えば、さまざまな理由で子どもを授かれない人を指す言葉でした。けれど『二人目不妊』は文字通り、一人はすでに出産しているのに、二人目以降をなかなか授かれない…というような状況を言います。
もともと妊娠しにくい体質だったのが一人目は運良く授かれただけだったり、加齢によって妊娠しにくくなっていたり、一人目の出産時のトラブルによって妊娠が難しくなっていたりと、その理由はさまざまです。
一人目のお世話が忙しいことや、一度出産しているため「自分は産める」と信じ込めてしまうことから、二人目不妊はなかなか自覚が難しいとも言われています。
すでに出産経験があっても、避妊のない性交渉をしているのに1年以上子どもができないときは、「二人目不妊だ」と考えたほうがよいのだそうです。
『妊活中のNG』の基本を知っておこう
妊活では、86%以上の人がストレスを感じるそうです。ストレスの原因としては、何気ないひと言で傷ついてしまう…という理由も多いそう。
ママ友が『二人目不妊』の不安を抱えていたり、妊活している最中だったりすることを知らずに傷つけてしまうことがないよう、注意したいですよね。
たとえば「二人目はまだ?」「やっぱり男の子(女の子)も欲しいよね」など、次の子を欲しがるのが当たり前・妊娠できて当たり前、といったような言葉遣いには注意が必要です。
そうかと言って、「子どもなんて一人いれば十分」など、二人以上子どもが欲しいと願うことを“ワガママ”と言っているように感じさせてしまうような言葉も避けたいところです。
大切なのは『自分の常識や価値観を前提にした言い方はしない』ということです。
相談されたときのための3つのポイントを知っておこう
『二人目不妊』は、とても繊細な悩み事です。もしママ友から相談されるようなことがあったときには、自分はとても信頼されているのだと考えましょう。そして、その信頼に応えられるようにしましょう。
相談されたときに大切なのは
「否定したり、もっと辛い人もいるなどの言葉を挟んだりせずに聞く」
「医学的に根拠があると証拠を示せるもの以外は、簡単にオススメしない」
「相談してきてくれた相手が、お医者さんやカウンセラーに頼ることを“気軽”に思えるような言葉を選ぶ」
の3点です。
「誰かに悩みを言いたい、不安を聞いて欲しい」という気持ちに寄り添いつつ、しかし、医学的な知識の必要なことには安易に答えない、という姿勢を大切にしましょう。
『二人目不妊』(もしかしたら『三人目不妊』などもあるかも)は、とても身近な問題です。まだ気づけていないだけで、自分だってそうかもしれません。ママ友を大切にするためにも、毎日今よりも少しだけ、気をつけられるようになりたいですね。
参照/ PR TIMES「妊活のストレスとパートナーとの関係について」の調査結果 ~男性も必見!妊活女性の本音が明らかに…~」
佐原チハル
2013年、無痛分娩にて出産。ハニーと二人三脚、子育て奮闘中のフリーライターです。執筆内容は、コラム・書評・ゲームシナリオなど雑多。性や恋愛に関するユースワーカー業・書店...
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