2019.05.19
アレルギーの原因にも!梅雨の『カビ対策』、お家の中のチェックポイント
もうすぐジメジメした梅雨がやってきます。この時期に注意したいのが、家の中の『カビ』。カビが原因でもたらされる健康被害は実に多く、子どもがいる家庭では特に気をつけたいものです。
今回は、カビが発生しやすい場所ごとに、カビ対策のポイントをご紹介します。
気管支ぜんそくになる人も…!カビがもたらす健康被害
カビは、さまざまな健康被害をもたらすことがあります。次のような症状があれば、カビが原因かもしれません。
アレルギーやぜんそく、肺炎の原因に
湿度が高い梅雨は、カビが発生しやすい季節。カビの胞子を吸い込むことで、気管支ぜんそくや肺炎、鼻炎などのアレルギー症状を引き起こすことがあります。咳や発熱などの症状を引き起こす場合もあり風邪と勘違いする方もいますが、実はカビが原因だということも…。
食中毒の原因に
知らぬうちにカビが生えた食品を口にすることで、食中毒になってしまうこともあります。カビが好むでんぷんや糖類などは特に注意が必要です。
皮膚疾患の原因に
かゆみやかぶれなどの症状をもたらす水虫やタムシ、カンジダなどは、皮膚からカビが侵入して起こる皮膚疾患。カビの生えたバスマットやスリッパなどを通じて感染するといわれています。
カビが発生しやすい場所は?お家の中のチェックポイント
カビが増殖しやすい温度は20℃以上、湿度は70%以上といわれています。
梅雨のじめじめした時期は、こまめに換気をしたり除湿器を活用したりして、部屋の湿度をあげないことが大切。家の中でも、特にカビが発生しやすい場所ごとに、カビ対策のポイントをご紹介します。
浴室
浴室の温度と湿度はカビの繁殖に最適。できるだけカビが生えにくくするために大切なのは水分を残さないこと。残り湯は翌日の洗濯に使うために取っておきたくなるでしょうが、カビを防ぐためには捨てておくのがおすすめ。換気も忘れないようにしましょう。
また、最後に入った人は、風呂場の水分をタオルで拭き取ることでカビの発生を抑えられます。
寝具や押し入れ
寝ている間にはコップ1杯分の汗をかくといわれています。ふとんや枕はそんな水分をたっぷりと吸収しているのです。晴れた日はできるだけ干すようにし、シーツはこまめに洗濯しましょう。
また、押し入れは湿気が逃げにくく、カビが繁殖しやすい場所。押し入れには除湿剤を入れ、ふすまは両側を開けてこまめに換気するようにしましょう。
床(畳、カーペット、フローリング)
床にもカビが生えてしまうことがあります。カビのエサとなるホコリは、掃除などでこまめに除去することが大切。子どもの食べこぼしや皮脂などは定期的に拭き掃除をすることで取り除きましょう。
また、畳やカーペットの上に直接布団を敷いて寝ている場合も要注意。すのこを間に挟むと通気性が良くなりますよ。また、布団は敷きっぱなしにしないでこまめに干すようにしましょう。
網戸・換気口・エアコンのフィルター
網戸や換気口、エアコンのフィルターなど、細かい網目にはカビが生えやすいです。家族の健康のためにも、これらの箇所は定期的に掃除をしてカビを除去しておきましょう。
カビに気づかず、そのまま放置しておくと、空気の流れとともに家中にカビが広がってしまいますので、注意してくださいね。
食品類にも注意!
常温で保存しておいた食品にカビが生えてしまった経験がある人は多いのでは? 食品はカビの栄養源となりますので、梅雨のジメジメした時期は、できるだけ冷蔵庫で保存するようにしましょう。
ただし、汚れている冷蔵庫にも要注意! 食品の汚れやこぼれたソースなどはカビの繁殖の原因になります。冷蔵庫もこまめに拭いてキレイを保つように心がけましょう。
冷蔵庫に保存しても長期間になるとカビが生えてしまいますので、食品を必要以上に買いすぎないこともポイントです。
あらゆる健康被害の原因にもなりえる『カビ』。対策のポイントは、カビが好む湿度にしないことと、カビが好むエサを取り除くこと。ジメジメした梅雨のシーズンを迎える前に、今一度家の中を見直してみてくださいね!
TOP Photo/Syda Productions/Shutterstock
参照/
ならいごとキッズ「肺炎を引き起こすことも…梅雨の“カビアレルギー”に要注意!」
アイロボット公式サイト「【梅雨のカビ対策】実は怖い!カビがもたらす健康被害」
くすりと健康の情報局「水虫の症状・原因」
All About 住宅・不動産「家のカビ対策リフォーム、隠れたところで大繁殖!」
カジタクコラム「布団にカビが生えてたら!カビの取り方と予防法」
カビペディア「冷蔵庫のカビを除去する方法」