2015.10.31
風疹対策に葉酸接種…妊娠前にやっておきたい5つのこと
妊娠初期は、胎児のからだの基礎が作られる大切な時期。しかしこの時期は、まだママは妊娠に気づきにくく、うっかり気を緩めて過ごしてしまうことも多いと言われています。
でも、妊娠に気づいてから急いで対策をしても、間に合わないこともあるんです。そこで、後から知って後悔する前に、妊娠前に知っておきたいポイントを紹介します。
『風疹の予防接種』は済ませていますか?
風疹の免疫がなく、妊娠初期に風疹に感染すると、胎児も風疹ウイルスに感染してしまいます。すると、お腹の赤ちゃんは『先天性風疹症候群(CRS)』という障がいが引き起こされ、先天性の心臓病・難聴・白内障の2つ以上を持って生まれてくることが多いといわれています。
風疹の予防接種は、妊娠中はできません。また赤ちゃんへの影響を考えて、接種後2か月は、避妊をする必要があります。
妊娠すると風疹の抗体検査はありますが、抗体がなかった場合に予防接種ができないため、移らないようにするため人混みに行かないようにすることなどがストレスになってしまったママさんもいるようです。
『葉酸』は妊娠前からの摂取が大切!
細胞分裂が活発で、脊髄・脳・内臓といった、胎児のからだの基礎が作られる大切な時期は妊娠2ヶ月頃まで。
この時に葉酸が欠乏すると、DNAの組成や細胞分裂がうまくいかないことがあります。特に脊椎が作られる3週目あたりは、脊椎の細胞分裂に葉酸を要するので、しっかり栄養を蓄えておきたいものです。
葉酸を含む食品は、緑黄色野菜・豆類・レバー・胚芽・酵母など。これらは日常的に食べられそうですが、葉酸は水や熱・光に弱いため、調理途中に壊れてしまい、摂取しにくい栄養素と言われているのです。
最近はサプリメントで葉酸を摂取するのが主流になっているので、目安は1日400ugを妊娠3か月前から飲むのが理想だそうです。
『虫歯の治療』は終わっていますか?
妊婦でも歯の治療ができるとはいえ、妊娠15週までは胎児のからだができる大切な時期なので、なるべく薬やレントゲンは避けたいものです。
また、『つわり』の時期は口の中に器具をいれるのがつらかったり、お腹が大きくなってからは仰向けになるのが大変だったりします。
ですから、なるべく妊娠前に虫歯の治療は済ませておくこと良いでしょう。妊娠中の場合は、17~30週が歯科治療を受けるのに適しています。
歯科治療で特に注意が必要なのは『歯周病』。妊娠中に歯周病になると、歯周病菌は胎児に感染します。また重い歯周病の場合は、早産を引き起こすリスクも。
なお、親知らずの抜歯も注意が必要です。腫れや痛みが続くことがあるため、抗生物質を長期間飲まねばならなくなることもあるため、妊娠前に抜歯を済ませておきましょう。
『タバコと酒』はやめましょう!!
タバコも酒も、百害あって一利なし。ニコチンもアルコールも胎児に悪影響なので、妊娠したらすぐに止められるように、日ごろから心がけておきましょう。もし赤ちゃんに何かあった時に、「あの時のタバコや酒のせい?」と自分を責めてしまうのは辛いですね。
『永久脱毛』はしておいた方がいいかも
出産後は、自分にかけられる時間がなかなかとれません。赤ちゃんとのお風呂タイムでは、自分のムダ毛処理をするのも一苦労。「脇だけでも永久脱毛をしておけばよかった」なんていう声も多く聞かれています。
ちなみに妊娠中は永久脱毛の施術を受けられないので、妊娠前に済ませておきましょう。
今回は、妊娠前に準備しておくべきことを紹介しました。後になって「もっと早く知っておけばよかった」なんてことにならないように、赤ちゃん希望の方はいつ妊娠してもいいように心がけておくと安心ですよね!
しみず
都内の大学を卒業後、青果物業界・金融業界勤務を経て、2010年に男の子を出産しました。現在は、子育ての経験を活かしながらライターをしています。健康オタクで、衣食住はできる...
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