2017.06.04
小学校入学前が大事!子どもが幼稚園・保育園の間にやっておくべき8つのこと
入学前に準備しておきたいこと(親の心構え編)
子どもが小学校に入るにあたって、“小学校って、楽しそうなところなんだ!”と希望をもってくれるといいですよね。入学前のいまから、わたしたちができることを知っておきましょう♪
Photo/Kinga/ShutterStock
楽しい期待をもたせましょう
これは筆者の失敗談です。園でお友だちに押されたとめそめそする娘に、「小学校に行ったら、もっとたくさんやんちゃな子がいて、叩かれたり蹴られたりするんだから、押されたくらいで泣くな」と、叱咤激励のつもりで言ったのですが、娘には、“小学校は恐ろしいところ”という印象を与えてしまったようです。「怖いから行きたくない」と言われてしまいました。
子どもは楽しいことが多ければ、さまざまなことを乗り越えられる力を持っているのだと思います。小学校はたくさんのお友だちに会えて、新しいことを知れて、給食もおいしくて楽しいところというイメージを伝えていきましょう。
言ってはならないNGワード
「そんなんじゃ小学校行けないよ」
年長さんの子どもが、同じクラスのお友だちにそう言っているのを見ました。きっと言ったその子も親から言われているのかもしれません。どんな子でも小学校に行けます。でも、多くの小学校入学を前にした親が言ってしまう言葉です。
親としては、我が子が小学校で困らないようにという一心で使ってしまい、あまりにもよく聞くフレーズなので意識はしないかもしれませんが、子どもにとっては“脅し言葉”です。
できれば脅されてできるようになるのではなく、子どもにとって身につけた方がいいことを伝えていく姿勢でいたいものです。何より、子ども同士で脅し言葉を使うようにはしたくないですよね。
だからこそ、まだ余裕のある年少、年中のうちからでも、できることは積み重ねていきたいですね。
子どもがなんでも話せる環境づくり
子どもは基本おしゃべりです。記憶が育ち、話す力がついてくると、うるさいくらいに話し始めます。園から帰って、夕食時、寝る前、その他あらゆるタイミングで、「今日ねー」、「あのねー」、「〇〇ちゃんがねー」と、その日会ったことをそれぞれのレベルで報告してくれます。
でも、子どもはいつか親に対して話すことが減り、内容も変わってきます。自分にとって都合の悪いことや、親に心配をかけそうなこと、怒られそうなこと、否定されそうなことは隠したり、まだ十分な判断のできない頭で、自分や友だちだけで解決をしようとするようになります。
それは成長の証でもありますが、子どもが本当に困ったときには相談できる親になりたいものです。そのためにも、今子どもがうるさいくらいにおしゃべりしてくるさまざまなことを、否定せずに受け止めましょう。
子どもの言い分が、どうにもおかしくても、すぐに反論するのではなく、とりあえずは「教えてくれてありがとう」「〇〇ちゃんが嫌だったんだね」など、一旦気持ちを受け止めるクセを子どもが小さい頃からつけておきたいですね。
大人でも、どうせ否定される、怒られることがわかってる相手には、何かを伝えようという気持ちは徐々にしぼんでいってしまいます。
もう少し大きくなって、もし学校に行きたくないようなことが起こったときにも、誰にも言えないことがあったときにも、ママになら言えるという親になりたいものです。
無理にやらせなくてよいこと
文字や数字に関することについて、不安になる親が多いようです。でも、無理強いして入学前から「お勉強、嫌い!」なんてことにならないようにしたいものです。
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ひらがなの読み書き
今は早い子では、3歳くらいからお手紙を書いてくれるので、まったく文字に興味のない子どもを育てていると、急に焦ってしまうことがあるかもしれません。
小学校の先生に言われたことは、「自分の名前がわかればいい」とのことでした。靴箱やロッカーにはマークではなく、名前が書かれているので、それがわかるようにとのこと。
文字への興味、理解は個人差が大きいので、これから一生付き合っていく文字を、無理やり教え込むことで、読むこと、書くことへの苦手意識を植え付ける方が、あとあと困ってしまいそうです。
数の計算
簡単な足し算引き算は暗記でも覚えられます。でももっと大切なことは、日常の生活の中で、実体験として数に触れること。
“1+1=2”を言えることより、「このみかんをみんなに2個ずつ配って」、3人家族で6個のコロッケを分けてもらうお手伝いなど、数に触れていくことで理解が深まり、大きくなってからの応用につながっていきます。
暗記はこれからの学生生活、嫌ってほどやらなければならないので、まだいいでしょう。
お伝えしたことは、言われてみれば「なるほど」と思うのですが、すべて突然できることではありません。いずれくる入学に向けて、少しずつ、楽しみながら親子で取り組んでいけるといいですね。
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参照/
東京都教育委員会 そうだ、やっぱり早起き・早寝!「入学までに身につけたい8つの生活習慣」