2016.04.03
良いかかりつけ医を見つけるためのチェックポイント
子どもが急に熱を出したときや、ケガをしたときに利用する、かかりつけ医。しかし、ネットの評判や病院のホームページを鵜呑みにしてしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。では、良いかかりつけ医を見つけるためにチェックするポイントはどこにあるのでしょう?
要チェック!良い病院・悪い病院を見分けるポイント
「子どもが生まれるまで、どこに小児科があるのか知らなかった!」「急なケガで、どこに行けばいいのかわからない!」なんて苦労をされた方もいるのでは?
そんなとき、ママ友やネットの口コミを見て、受診する病院を選ぶことがあります。しかし、他の方にとってはいい先生でも、ママにはしっくりこないこともあるのです。ネットの評判を鵜呑みにするのはちょっと待って!
まず、スタッフの人数をチェックするのがポイントです。なぜなら、多くの病院は慢性的な人材不足に悩まされており、コストを下げるために人件費を抑えることがあるからです。その場合、スタッフ一人当たりに対する負担は倍増!
そのため、スタッフが充実している方が、良い治療が受けられる可能性が高いのです。
そして「空いているからすぐ診療してくれる!」というところも要注意。病院といえども、サービス業。お客さんが少ないということは、患者さんの評判が悪かったり、経営状態が悪化していることが考えられます。
最後に大切なのは、お医者さんのコミュニケーション能力。検査だけで終わる病院もありますが、検査だけではわからないこともコミュニケーション能力の高いお医者さんは聞き出すことができます。症状だけでなく、生活習慣や精神面など、様々な面から診てくれるのです。
看板に書かれている科目すべてがお医者さんの”専門”ではない!?
病院には、“小児科” “消化器科” “呼吸器科”など、診療科目が書かれた看板が掲げられていますよね。これを標榜科目(ひょうぼうかもく)と言いますが、実はこれ、つい最近まで『医師が自由に掲げてもいい』という決まりがありました。
つまり、外科医が内科や小児科と掲げることもできたんです。それを見た人が、「こんなに診療科目があるなら安心だ!」と安易に病院を選んでしまい、大病に気づかなかった…ということもありました。
そのため、厚生労働省では医療期間が適切に情報提供するよう呼びかけており、最近では『不合理な組み合わせでの標榜はできない』というところまで改善されています。
しかし、まだ集客目的で多数の科目を掲げる病院も少なからずあるので、「こんなに科目があるの?」というところは、疑ったほうがいいかも。ホームページを見て、お医者さんの専門科目をチェックするか、事前に電話で尋ねてみるのもいいでしょう。
薬局は病院の”最寄り”じゃなくても大丈夫!
病院で処方箋をもらったら、次に行くのは薬局。基本的に、病院付近にある薬局を利用する人が多いのですが、実は他の場所でも受け取ることができるんです。医師同様、薬局・薬剤師にも目を向けて見てください。スタッフ数や、コミュニケーション能力はもちろん、空き具合も要チェックです。
また、大学病院やメディカルモールといった大きな施設や、複数の病院が集まるところの場合、混雑がひどく時間がかかる場合が。「早く帰って薬を飲ませてあげたい!」と思っても、なかなか動けないこともありますよね。
そのため、どの病院の処方箋でも受け付けてくれる薬局をチェックしておくことも重要です。職場や家の近くで受け取ることができれば、薬局での待ち時間を短縮することができますよね。
皆さんの知らない事実もあったのではないでしょうか? 家から近い、口コミがいいからと安易に選びがちですが、それだけではわからない項目もたくさんあります。急病で飛び込む前に、きちんと病院を見極めて、安心できるかかりつけ医を見つけましょう。
参照/マイナビウーマン「いい医者・悪い医者を見分ける5つの方法「規模に比べて診察科が多い病院は要注意」
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社団法人日本医師会「診療科名の標榜方法の見直し ~組合せの例|病床の種別の変更について|各種お知らせ・報告|医師のみなさまへ」
日本医師会「診療科名の標榜方法の見直し|各種お知らせ・報告|医師のみなさまへ」