2017.07.21
現役PTA役員ママが解説!『PTA総会』って何だ?
子どもが入学したばかりの親にとってはよくわからない『PTA総会』。PTA総会って、いったい何? 何をするための場なんでしょうか。現役PTA役員のライターが解説します。
そもそも『PTA総会』って?
そもそも、『PTA(Parents Teacher Association)』というのは、学校に通う児童の保護者と教職員による組織です。普段はPTA役員や、各委員の委員長・副委員長らが集まってさまざまな議題について議論し、決めてくれていることが多いんですね。
でも、それ以外の役付きでないPTAの会員としては、大切なことまで勝手に決められては困ります。そのためにあるのが、最高議決機関である『PTA総会』。大事なことは、しっかりとPTA総会に挙げて承認をとる必要があるというわけです。
PTAの定期総会は年に1~2回のことが多く、PTA規約を見れば書かれているでしょう。それ以外にも、何か別途大事な決め事が必要になった場合には、臨時総会が開かれることもあります。
なお、例えば年1回しか定期総会が行われない場合、紙ベースで総会が開かれることも。新役員の承認などを行います。その場合は、手紙を返信すればOKです。
具体的に何をするの?
定期総会では、例えば以下のようなことが行われます。
- 決算報告、承認
- 予算案の紹介、承認
- 活動報告
- 活動予定の紹介
- 新役員の承認
新たに何か制度を変えたい、といったような議題がなければ、基本的には、会計報告がメインになる学校が多いかもしれません。
役員にとっては、反対意見が出ないかドキドキですよ(笑) 大体の場合、決算や予算案は議論に議論を重ねて必死で作ったものでしょう。「こんなのダメじゃないか」と言われちゃったら困っちゃいますからね。もし反対意見が出まくって、万が一再び総会を開くなんて、現実問題大変ですから…。
でも、もちろん不透明な会計だったら、しっかり見極めて質問するべきだと思います!
絶対出席しなきゃダメなの?
総会への出席率は学校により大きくことなるでしょう。でも、各々事情がありますし、絶対に足を運んで参加しなければいけないものではありません。
出席できない場合は委任状を提出しましょう。ただし、自分自身が役員や委員になっている場合は、“原則出席”となっていることもあります。確認しておきたいですね。
子連れで行ってもOK?服装は?
筆者がはじめて総会に行ったのは昨年度のこと。気軽に下の子を連れて行ってしまったのですが、これがまぁ、なんとも場違い…。いるのはほとんどが役員・委員で、一般の会員があまりいなかったんです!
しかも、私は普段どおりのジーンズにTシャツ、というラフな格好で行ったんですが、役員・委員はジャケットをはおるなど、ビジネスっぽいカッチリとした服装をしています。
役員・委員に子連れはおらず、一般の会員をみても子連れはうちをあわせて2組。しかもうるさくしている子どもは我が子だけ…。おもちゃを出していい空気でもなく、非常に気まずい思いをしてしまいました。「うっかり気軽に来ちゃいけなかったな~」と思ってしまったものです。
でも、本来は気にする必要ありません! 今年度にPTA役員になって思うのは、総会は会員が行きやすいものであることがベストなんですよね! 一般の会員がほとんどいないような総会は、出来レースのようで、開催の意義があまりありません…。
また、総会の空気は本当に学校それぞれ。活発な議論がなされるPTA総会なら、子連れで行っても平気でしょう。気になるなら、雰囲気を先輩ママに聞いておくと安心ですね。
本来はあまりよくないことですが、PTA総会が形式化してしまって、役員・委員以外はあまり出席しない学校もあるようです。でも、無理のない範囲で参加すると、PTAの活動内容がみえてきますよ。
「なんだかよく分からないから…」とPTA総会を敬遠しているママも、一度出席してみてはどうでしょうか?
PHOTO/takasu/Shutterstock
村山明日香
神奈川県在住。三十路に突入しました。元雑誌編集者で、現在はフリーライター&エディター。やんちゃすぎる2人の子どもたちの育児をしながら、合間に執筆やチェック作業。おカタい...
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