2016.07.06
夏のママの常識?『経口補水液レシピ』を覚えて、夏を乗り切ろう!
夏に特に気をつけなければいけないものといえば、ご存知『熱中症』ですね。とはいえ、“実はどうなったら熱中症の可能性があるのか、判断が難しい”という不安をよく耳にします。
そこで今回は、熱中症のサインと、ぜひ覚えておきたい『おうちでも簡単に作れる経口補水液のレシピ』をご紹介しましょう。
“熱中症予防のポイント”と“覚えておきたいサイン”とは
熱中症を予防するには、元気なうちから対策をしておくことが大切です。暑くて天気の良い日に外出しなければならない場合は、“帽子・日傘の利用”“こまめに休憩する” “吸湿性・通気性・速乾性のある衣服を選ぶ”などしましょう。
しかし、そうした注意をしていても、熱中症にかかってしまうことはあります。代表的な熱中症のサインは、“立ちくらみ”“しびれやこむら返り”“頭痛”“吐き気”“ダルい”といった症状です。その他でも「いつもと様子が違うな」と感じられたら、ひとまずサインである可能性を疑っておくのがいいでしょう。
より重症になると、返事がおかしかったり、意識を失ったり、けいれんしたりといった症状があらわれます。
いざというときのために経口補水液を練習して作ってみよう!
熱中症は、体内の水分と塩分のバランスが崩れることで引き起こされます。そのため脱水症状が出たときの水分補給の際には、ただの水ではなく経口補水液を利用することが厚生労働省でも推奨されています。でも、頻繁に飲むものではありませんし、お家に常備していないことも多いですよね。
急に必要になってしまったときのためにも、自分で作れるようになっておくと便利ですよ!
水分・糖分・塩分のバランスがきっちりと作りやすいよう、1L分のレシピでご紹介します。
経口補水液の作り方
材料(1L分)
- 水…1L
- 砂糖…40g
- 塩…3g
作り方
- 水を沸騰させ、煮沸する。
- すべての材料を混ぜる。
お好みで、レモンやグレープフルーツの果汁などを加えると、クエン酸の効果で、より効率よく飲めるようになるそうです。
他にも100%ジュースを使ったレシピも “飲みやすい”と評判なのでご紹介しましょう。
100%ジュースを使った経口補水液の作り方
※りんごの場合の材料(1L分)
- 100%のりんごジュース…700cc
- 塩…3g
- 水…300cc
※オレンジの場合の材料(1L分)
- 100%のオレンジジュース…400cc
- 塩…3g
- 水…600cc
※グレープフルーツの場合の材料(1L分)
- 100%のグレープフルーツジュース…450cc
- 塩…3g
- 水…550cc
作り方
- ジュースに塩を加えて混ぜる。
- 合わせて1Lになるよう、分量の水を加えて混ぜる
これなら、キャンプやバーベキューなどで外出した先でも作れそうですね。
飲む際には、一気に飲むのではなく『飲む点滴』をイメージして、少しずつ・定期的に摂取するようにするのが良いそうです。また、健康なときに飲んではいけないものではありませんが、塩分が含まれているので、たくさん飲むのは避けましょう。
『自作の経口補水液』の注意点とは?
経口補水液は、原則として“市販のもの”の方が良いとされています。自作の場合、砂糖(上白糖)と塩のバランスが崩れてしまっていると、水分補給がうまくいかない可能性があるからです。必ずレシピのバランスを守るようにしましょう。
また自作では雑菌が繁殖しやすく、保存もききません。作ったら、必ずその日のうちに飲みきる・処分するようにしてください。
経口補水液は、“なんでもないときに飲んでもおいしくないけれど、水分が不足した状態だとおいしく感じる”ともいわれています。まずはいざというときに経口補水液を作れるよう備えつつ、“飲んで水分不足かどうかを確認できる”状態を作っておくのもいいですね。
いつでも自作できる状態を作っておければ、お出かけ先でも安心です。しっかり備えて、元気に夏を過ごしましょう!
参照/
厚生労働省「熱中症予防のために」
かくれ脱水JOURNAL「経口補水液の作り方」
一般社団法人伊賀薬剤師会「経口補水液を作ろう」
佐原チハル
2013年、無痛分娩にて出産。ハニーと二人三脚、子育て奮闘中のフリーライターです。執筆内容は、コラム・書評・ゲームシナリオなど雑多。性や恋愛に関するユースワーカー業・書店...
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