2018.08.17
災害に備えて親子で確認したい!通学路の危険箇所とは?
今年6月に起きた大阪の地震で、小学4年生の女の子が倒壊したブロック塀の下敷きになって亡くなるというとても痛ましい事故は私たちの記憶にも新しいですよね。
そんな中、防災科学技術研究所の特別研究員である島崎敢(@shimazakikan)さんがTwitterで、地震のときなどに気をつけたい通学路の危険箇所についてイラストで分かりやすく紹介して話題を呼んでいます。
通学路にある危険箇所の点検を!話題となったツイートがこちら
こちらがその話題となっているツイートです。
通学路の危険箇所を点検するのに,子供でもわかるようなシンプルな資料がなかったので作ってみました.壁編です.ご自由にお使いください. pic.twitter.com/nqNEjA6xUP
— 島崎敢 (@shimazakikan) 2018年6月20日
『ちかづかないほうがよいかべ』というタイトルで、危険な壁の特徴を分かりやすくイラストで表記してあります。
このイラストの作者は、防災科学技術研究所の特別研究員である島崎敢さん。
自身も3児の父である島崎さんは、地震があった日に通学路の危険箇所を点検して歩く『防災街歩き』を行ったそう。するといくつか危険箇所が見つかり、さっそくママ友のLINEグループに報告。
それを見たママ友から自分もやってみたいという反応があったので、“子どもでも分かりやすい資料を”と思い検索をしてみたものの適したものをみつけられませんでした。
そこで、それなら自分で作ろう!と思い、できあがったのがこちらのイラストというわけです。小さな子どもが見ても分かりやすいように、表記はひらがなのみ。説明や情報量もなるべく簡潔にするなどの工夫が凝らされています。
他にも知っておきたい!危険な箇所
通学路の危険箇所は壁だけに限ったことではありません。島崎さんは反響の大きさに、“ちかづかないほうがよいかべ”の他にも危険な箇所のイラストを公開しています。
屋根瓦編
通学路の危険箇所を点検するのに,子供でもわかるようなシンプルな資料がなかったので作ってみました.瓦屋根編です.ご自由にお使いください.その他編も作りたいなあ. pic.twitter.com/XHNzMeUl65
— 島崎敢 (@shimazakikan) 2018年6月20日
屋根瓦は坂に添って落ちてくるので、その真下はもっとも危険な場所となります。こういった情報を知っているだけでも、緊急時に咄嗟に判断して、より安全な位置にひとまず逃げることができるかもしれませんよね。
ちかづかないほうがよいかべ~上級編~
同僚の指摘を受けまして,少し高度な「ちかづかないほうがよいかべ」を作成しました.屋根石&透かしブロック版です.ご自由にお使いください.
— 島崎敢 (@shimazakikan) 2018年6月27日
外からは鉄筋が見えませんが,どこに入っているか想像できるようになると良いですね. pic.twitter.com/75DyoTXrbN
ブロック塀には鉄筋が入っているものとそうでないものがあります。こうやってイラスト化されているのを見ると、屋根石や透かしブロック版の近くは危険だということがすぐにわかりますね。
その他編
通学路のチェックポイント,壁編,瓦屋根編に大反響をいただいたので,勢いでその他編も作っちゃいました.ご自由にお使いください.あとは斜面と火災かな. pic.twitter.com/anYvct1dXK
— 島崎敢 (@shimazakikan) 2018年6月20日
通学路にある建物や看板、もし地震が起きたらどうなるんだろう…。ちょっと親子で一緒に考えてみるだけでも、子どもの防災に関する意識が変わって来そうな気がしますね。
火災編
通学路の危険チェックイラスト,大好評にお応えして火災編を作りました.ご自由にお使いください. pic.twitter.com/2XB1GvKZbK
— 島崎敢 (@shimazakikan) 2018年6月25日
小さな子どもにはちょっと難しいかもしれませんが、火災が起こったときには、風向きを意識して避難することがとても重要になります。大人も今一度確認を!
土砂災害編
通学路の危険チェックイラスト,大好評にお応えして土砂災害編を作りました.ご自由にお使いください. pic.twitter.com/zPgf6YNSzm
— 島崎敢 (@shimazakikan) 2018年6月25日
今年7月にあった豪雨でも土砂災害で多くの尊い命が奪われました。避難すべきエリアの目安はどのくらいなのか、危険な場所と安全な場所が分かりやすく説明されていますね。
ゲリラ豪雨編
先程のゲリラ豪雨編ですが,気象予報士の同僚から,積乱雲が近くにあるのに高いところは危ないでしょ,というツッコミをいただきましたので,アンダーパスの絵を描き足して「ひくいところはきけん」に直しました.こちらをお使いください. pic.twitter.com/DxPnHWp2yV
— 島崎敢 (@shimazakikan) 2018年6月25日
近年頻発しているゲリラ豪雨も要警戒。雷や竜巻の危険があるときには、木の近くや低い場所は避けるようにして避難します。
島崎さんは、子どもたちがこのイラストを使って通学路などを点検し、危険箇所などを自分で考えるという視点を養ってほしいと考えているそうです。
いつ起こるか誰にも分からないのが自然災害。このイラストを活用して、親子で今一度一緒に考えてみませんか?
TOP PHOTO/souta-samurai/shutterstock
参照/
マイナビニュース「Twitterで話題! 地震に備えて子どもと確認したい、街中の危険な箇所とは? 」
Yahoo!ニュース「地震時の通学路「危険箇所」をチェックできるイラストが評判」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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