2018.02.17
子供の滑舌が悪い!原因や対処法は?
「せんせい」を「てんてい」、「おやすみなさい」を「おやちゅみなちゃい」など、子供のそのあどけない、たどたどしい発音がかわいくもある一方、滑舌の悪さを心配するパパやママも多いのではないでしょうか。
今回は、そんなパパママのために、子供の滑舌が悪い原因や克服法についてご紹介しましょう。
子供の抱える悩みや辛さが滑舌を悪くさせている場合も…滑舌が悪い原因とは?
子供の滑舌が悪い原因として考えられることはいくつかありますが、多くのケースでは幼少期に間違った発音をしていたものが癖になって残っていることが原因になっているそうです。
言葉を覚えるときに、間違った舌の位置で発音するようになってしまっているのです。
中には、いじめや家庭環境の変化など、子供自身の悩みや辛さなどが原因で滑舌が悪くなっているというケースも。ひどい場合には、いじめをうけて話さなくなり、声が出なくなるケースもあるんだとか。
また、かみ合わせや歯並びの悪さが滑舌の原因になっている可能性もあるようです。
早めに改善させることが重要!家庭でできる対策法は?
滑舌の悪い子供は、なるべく早いうちに改善に取り組むことが大切です。間違った発音方法が癖になってしまうと、大人になっても治すことが難しくなります。できれば小学校入学前~低学年までに、適切なトレーニングをして滑舌を改善していきましょう。
言語聴覚士によるトレーニングを受けられる『ことばの教室』などで、舌の機能を向上させるのもひとつの手ですが、自宅でも、次のような方法で声帯や舌、口の筋肉を鍛えることで、改善が期待できるようです。
- 親子でお互いに目を見てゆっくりお話しする
- 舌を出したり引っ込めたり、丸めたり、左右に動かしたりして、舌をトレーニングすることを習慣化する
- シャボン玉を吹いたり、風船を膨らましたりして口や舌の筋肉を鍛えながら遊ぶ
- わりばしをくわえさせて、ゆっくり発音させる
- 舌の先端にストローをあて、押さえながら発音させる
また、楽しく滑舌の訓練ができる、歌うだけで滑舌がよくなるできる“できるよソング”なんていうのもありますよ。
かみ合わせに問題がある場合は、野菜スティックやおせんべいなど固い食べ物を与えてみる方法もありますが、歯並びの悪さが原因の場合は歯科矯正が効果的でしょう。
病気が原因の場合も!
中には、舌小帯短縮症(舌小帯が付着異常を起こし、舌運動が制限されてしまう病気)や構音障害(口やのどの筋肉の運動障害)など何かの疾患がある可能性もあります。
ミルクが上手に飲めない、舌先を上あごや口の横につけられない、舌で唇をなめることができない、ラ行がダ行になってしまう、早く話そうとすると舌がもつれるなどの症状がある場合は、専門医に相談してみましょう。
なお、舌小帯短縮症などの場合でも、哺乳ができないなど成長や発育に影響を及ぼすものでないと手術はしないそうです。日常生活に問題がない場合でも、発音が聞きづらい場合は、適切なトレーニングをすることで改善が期待されるといいます。
「うちの子は滑舌が悪い」とお悩みのパパやママは、癖になってしまう前に、今回紹介したような対策をはじめましょう!
地域で開催されている『ことばの教室』などで専門家に相談するのもひとつの手です。あまり焦らず、長い目で改善させてあげるようにしましょうね!
PHOTO/Ron Leishman/Shutterstock
参照/
ムシバラボ 「子供の滑舌が悪いのは舌が原因かも!?その原因と良くする方法とは?」
後悔したくないママのための知育応援サイト「サ行が上手く発音できない4歳児・5歳児!上手く発音できるようになる5つの方法」
日本小児外科学会「舌小帯短縮症」
アメーバブログ 秋竹朋子オフィシャルブログ「子どもで滑舌や発声が悪いのは」
ハコラム「歯科矯正をすることで滑舌を良くすることはできる?」
滑舌トレーニングNet「子供の滑舌の練習について」
せかいく「ことばの教室ってなあに?」
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記事提供:ならいごとキッズ マガジン