2017.11.30
運動能力を上げてケガが減る⁉いま注目されている『スポーツリズムトレーニング』って?
勉強だけじゃなく運動もできる子になってほしいと願う親御さんも多いのではないでしょうか?
学校教育でもダンスが必修化されるなど子供の運動能力の向上はますます気になるところですよね。
ブラジル代表・ネイマール選手は日本人の4倍のリズムでドリブルしていた!
実は、日本人は昔からリズム感が悪いといわれているそうです。
日本人が運動する際「4拍子のリズム」で動くのが通常ですが、それに比べ、ブラジルの代表的な音楽であるサンバはその4倍速い「16拍子のリズム」で動いているのだとか。
岡山県の美作大准教授で日本陸連公認コーチの津田幸保氏は、そのことについて以下のように分析しています。
「サッカーブラジル代表のネイマール選手は16拍子のリズムでプレーするから速くドリブルができる。4拍子で動く日本では高速ドリブラーが誕生しにくい。だからこそ、小さいころからリズム感を養うことは大切」
引用/産経WEST「わが子の運動センスは「リズム」で鍛える アディダスの新構想に注目」
幼少期からリズムに触れて体を動かす環境を、いかに作ってあげるかが大事なのですね!
「スポーツリズムトレーニング」とは?
上記の課題を果たすため、最近「スポーツリズムトレーニング」という方法が注目されています。
「スポーツリズムトレーニング」とは、リズム感を高めることで、運動パフォーマンスを上げていく画期的なトレーニングのこと。リズム感を高めることで動きにメリハリが付き、パフォーマンスの向上とともに、怪我の予防にもつながるといわれているのです。
実際に横浜市でも注目され、小学生を対象に取り入れられています。市立舞岡小学校では、始業前に3分間だけ全校放送で音楽を流し、リズムトレーニングを実施したところ、「導入した年は前年度よりけがが200件以上減った」という効果も!
日本臨床整形外科学会も2015年に同トレーニングを推薦プログラムに認定するなどさまざまなところで普及が進んでいます。
アディダスが取り組む子供向けの新プロジェクト「ヤングアスリートチャレンジ」
スポーツブランドで有名なアディダスが今年から実施している新プロジェクト「ヤングアスリートチャレンジ」をご存知でしょうか?
ヤングアスリートチャレンジでは、リズム感を養い、サッカーブラジル代表・ネイマールのような高速ドリブルを目指すトレーニングを取り入れたり、ラグビー元日本代表から直接指導が受けられたりと実に先進的。未体験の競技にも取り組みながら総合的な運動センスを身に付けることが目的なのだとか。
そのような取り組みが、オリンピックを目指すトップアスリートを育てる可能性としても注目されているようです。
リズム感を養うことがけがの予防にもなるのであれば、長く運動を続けていけることにもつながりますよね。
スポーツをしている子供がけがをして試合に出られなくなったり、練習ができなくなったりすることなく、健康に長くスポーツを続けられるのは、大事なことですよね!
PHOTO/Africa Studio/shutterstock
参考/
一般社団法人スポーツリズムトレーニング協会
カナロコ「音楽に乗りけが予防 スポーツリズムトレーニング 横浜市体協など普及へ連携」
産経WEST「わが子の運動センスは「リズム」で鍛える アディダスの新構想に注目」
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記事提供:ならいごとキッズ マガジン