2018.02.13
ツラい花粉症から解放されたい!花粉症を根本的に治す『舌下免疫療法』って?
春が近づく頃になると厄介なあのシーズンがやって来ます。鼻水ズルズルに目がかゆい…。そう、『花粉症』の季節の到来です。
マスクや薬でしのいではいるけど、できることなら根本的な治療をしてこの煩わしさから解放されたい! そんな花粉症に悩む人の光となりそうな『舌下免疫療法』をご存知ですか?
『舌下免疫療法』って?
あまり聞きなれない言葉ですが、『舌下免疫療法』とは『アレルゲン免疫療法』のひとつで、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を少しずつ体内に吸収させてアレルギー反応を弱める治療法です。
治療薬を舌の下に置いたあとに飲み込む『舌下治療法』のほか、注射による『皮下免疫療法』があり、花粉症を根本的に治療する方法として注目を集めています。
痛みがなく、通院の手間もない一方、副作用を伴う場合も
舌下免疫療法のメリットは、皮下免疫療法と違って“注射の痛み”がないことや、自宅で服薬するため“通院する必要がないこと”などが挙げられます。
全身におよぶ副作用の出現率が比較的低いこともメリットのひとつではありますが、一方で“喉や耳のかゆみ”、“頭痛”、“口内炎や口・舌の腫れ”といった副作用を伴う可能性はあります。
また、稀にではあるものの、重篤なアレルギー反応である『アナフィラキシーショック』を起こすこともあります。
治療の進め方
舌下免疫療法の進め方について、『スギ花粉』を例に挙げて紹介します。
治療を開始するのは花粉飛散が開始する3ヶ月前から、目安として遅くとも11月以前からになります。
1日に1回、決められた量の薬を舌の下に置いて一定時間そのままにしたあとで飲み込み、その後5分間がうがいや飲食を避けるようにします。これを大体2~3年ほど続けることで、アレルギー症状を抑えたり緩和させたりすることができるといいます。
服用中の注意点としては、副作用を防ぐためにも5分間は飲食を避けるほか、2~3時間は激しい運動や入浴も避けるようにします。
この治療法は、12歳以上(スギ花粉の場合)であれば受けることができます。また、子どもに限らずすべての年齢の人に共通していえることですが、服用期間中の数年間は月に1度程度は診察を受ける必要があります。
治療期間は数年とちょっと気長な治療にも思えますが、毎年悩まされる症状から解放されるなら試してみる価値はありそうな気もしますよね! 気になる方は一度、対象の医療機関などで相談してみてはいかがでしょうか?
PHOTO/luna4/shutterstock
参照/
花粉症ナビ「教えてドクター!花粉症のための『舌下免疫療法』」
トリーさんのアレルゲン免疫療法ナビ「舌の下で行う治療って?」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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