異性の親とのお風呂はいつまで？海外では性的虐待と考えられることも

子どもの成長を見て『いつまでか』決めよう

Photo by Kevin Stanchfield

いつ、どのタイミングで異性の親とお風呂に入るのを止めるのか。これを判断するとき、子どもの心の成長や体の成長（特に性的な成長）を基準にしてみてはどうでしょう？　子どもの態度や言動に、きっかけとなる『なにか』が含まれているかもしれません。

• 学校の友達はひとりでお風呂に入っていると知った
• 異性の親と一緒にお風呂へ入ることに恥ずかしさを感じている様子がみられる
• 自分の体の変化に気づいた（小学校高学年になって性徴期を迎えた）
• 異性を意識するようになった

日々の子どもの話や、ママ友との会話でこうした子どもの変化に気づくことがあると思います。そんなとき、親から「ひとりで入る？」と提案してみてもいいですね。

はっきりと自分の意志を口にする子どももいます。ですが、恥ずかしくて言い出せない子や、あいまいな言葉だったりよそよそしい態度で気持ちを表す子もいます。親がそうした態度に気づいてあげられるといいですね！

中学生、高校生になって異性の親とお風呂に入るのは考えもの

最初に紹介したアンケート結果にも出ていますが、中学生や高校生になっても異性の親と一緒にお風呂に入っている子もいます。こうしたことを“仲のいい親子”“思春期でもいい関係を保てている”と考える人もいるかもしれません。

しかし、子どもの心の成長、親の子離れという観点から考えると、親子にとってマイナスになることがあるといえます。

親子であっても、異性は異性。娘からすれば父親は『男性』であり、息子からすれば母親は『女性』です。お風呂は異性の体を目の当たりにする場所ですよね。中学生・高校生は、性的な変化が体に現れている思春期のまっただなかです。そんな時期に“異性の親とお風呂に入ることは普通”といえるでしょうか？

子どもが中学生・高校生になっても異性の親と一緒にお風呂に入ることを疑問に思わないのは、異性に関する感心・心の成長に何かしら問題がある可能性も考えられます。

また、子どもが疑問に思ったり恥ずかしさを感じているのに、親が一緒にお風呂に入ることを強いているようであれば、非常なストレスを与えていることになります。

子どもが自分から「一緒に入らない」と言ったり、子どもの成長や変化を感じたりしたら親の方から一歩引いてみるのもいいと思います。そういうときがくるまで、子どもとのお風呂の時間を大切にしたいですね。

参照／ 東洋経済ONLINE 異性の｢親子混浴｣は何歳までOKなのか
スポーツ報知「尾木ママ、中学生と親の異性入浴を憂う」
外務省海外安全ホームページ「子どもの米国入国時の留意事項　入浴」