2017.01.06
先生からのいじめ問題、親はどう対処したらいい?
原発から避難してきた小学4年生の生徒を、担任の先生が名前に“菌”をつけて呼ぶ、女性の中学教師が男子生徒に対して名前に“エロ”とつけて呼ぶ…など、先生から生徒に対するいじめの事件が度々報道されています。
ママとしては気になってしまうニュースですよね…。
「もしかして…ウチの子、先生にいじめられてるんじゃ…」と思ったら、ママはどういう行動をとればいいのでしょうか。
教師から生徒へのいじめとは?問題となった事例
新潟市のケース:小4男子生徒に先生が“菌”呼ばわり
小学4年の男子児童が担任の男性教諭から名前に“菌”をつけて呼ばれ、学校を休むようになりました。この男の子は、東京電力福島第一原発事故で家族と5年前に自主避難してきていました。同級生からも“菌”をつけて呼ばれ、そのことで担任に相談していたのに、その5日後に担任がその呼び名で呼んだということです。
本来、いじめから守る立場である先生がそのような行動をとった…というのは非常にショッキングですよね。
西宮市のケース:中2男子に“エロ”
兵庫県西宮市立中の女性教師が、当時中学2年生の男子生徒に対し、名字に“エロ”を付けて繰り返し呼んだというケースです。生徒はその後転校し、精神疾患の診断も受けたそうです。教諭は「もともとほかの生徒が呼んでいたあだ名。いやらしい話を止めるため注意するつもりで使った」と説明したということです。
中学生という多感な時期に先生からこういったからかわれ方をするのは、辛かったことでしょう…。
適切な指導?それともいじめ?判断が難しい先生からのいじめ
子ども同士ではなく先生からのいじめは、いじめられる子ども本人も親も、判断が難しいものです。
子どもの様子がおかしく、以下のような行動を先生から受けている場合は、“いじめ”を疑った方が良いかもしれません。
- 教師のミスを生徒のせいにする、ほかの生徒のしたことの責任を押しつけるなどの冤罪
- 不当に成績を下げる、単位を与えない
- 体罰する
- 脅迫する
- 人前で人格を否定するような発言をしたり恥辱を加えたりする
子どもが先生にいじめられたときの対処法
スクールカウンセラーに相談する
いちばんハードルが高くない相談先は学校のスクールカウンセラーです。本当に“教師によるいじめ”の事案といえるのか確証が持てないときなど、まずはスクールカウンセラーに相談に行くことが考えられます。
録音・録画など証拠を残す
教師によるいじめだと思ったときには、証拠となるようにその内容をしっかりと記録する必要があります。具体的には、
- 誰が(主体)
- いつ(日時)
- どこで(場所)
- 誰に・何に(客体)
- どんな方法で(手段)
- なにをしたか(行為・結果)
がはっきりわかるようにしましょう。録音・録画ができるのがいちばんいいですが、そうでなくても記憶が薄れる前に書き残すようにしましょう。
教育委員会など学校外の機関に訴える
学校外の機関として、国公立の学校であれば教育委員会、私立の学校であれば都道府県の私学課など、しかるべき機関に報告しましょう。法務省の人権相談など、ほかにも訴える場所はあります。相談できる場所を把握しておくことが大切です。
ひどい場合は転校も視野に入れる
教師がいじめに加担するような学校は、そもそも教師に対する指導がいい加減な学校であるともいえます。そのような学校に我慢して在学することは、長期的に見てデメリットが大きいので、転校も視野に入れて考えるようにしましょう。
教師に直接訴えても「いじめではない」と突っぱねられるケースもあるようです。
おかしいなと思ったら、きちんと証拠を集めて対処しましょう。
参照/
朝日新聞デジタル「原発避難の小4に担任が『菌』発言 いじめ相談の5日後」
共同通信「中学教諭が名前に『エロ』不適切指導で解決金」
リバータリアン心理学研究所「教師や先生から嫌な理不尽なことをされた場合の対処法(小中高校・専門・大学)」
メンタルヘルス.com「教師がいじめに加担するケースについて」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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