2015.12.04
ざっくりゆったり!「ゆる収納」は楽々お片付けのカギ
片付けても、片付けても散らかる――。
子育て中、毎日降りかかるお片付けストレス…。そんな悩みを抱えるママにぴったりな、収納術があるんです!コツさえつかめばママもうんと楽に!!
大掃除の季節。断捨離に挑みたくなるシーズンです。この機会に、今の収納を見直して、もっと気楽な「ゆる収納スタイル」にチェンジしてみては。家族が協力し合えるポイントも、お片付けのプロから教わりました♪
「散らかり図」で片付かないものをチェック
まずは、リビングをぐるっと見渡してみて。
いつも出しっぱなしのものや、閉まり切れていない引き出しがないかチェック!
それこそがお片付け術のヒントです。
簡単な間取り図に、散らかった状態を部屋ごとに書き出して「散らかり図」を書いてみましょう。
そして、本来収納されるべき場所の状態を確認すると、原因が見えてきます。
例
●リビングにぬいぐるみが落ちている
→遊ぶ場所と収納場所が離れている、収納オーバーになっている
●子ども服の引き出しが開いている
→引き出しが重くて閉めづらい、収納オーバーになっている
●パパあてのダイレクトメールが山積み
→読む場所と収納場所が離れている など
「ゆる収納」がお片付けのカギ
ママが楽になれるお片付けのコツは、ずばり「ゆる収納」! ゆる収納には2つの意味があります。
- 収納の中身を減らしてをゆるゆるにする
- ざっくりしたゆるい心構えで収納する
そもそも、「お片付けして!」と言いたくなるのは、決められた場所に戻さないから。
でも、果たして“決められた場所”は、家族にとって片付けやすい場所でしょうか。
書き出した散らかり図を参考に、ゆる収納を実践していきましょう。
ぎゅうぎゅう引き出しは風水でもNG!7割のゆるさで
まずは一つ目のコツ。「中身をゆるゆるにする」ということについて。
引き出しやお片付けBOXの中が、ぎゅうぎゅう詰めになっていませんか?これでは次の収納ができません。
パンパンの引き出しや、開けっ放しの引き出しは風水的にもNG!「運気が逃げてしまう」といいます。
引き出しの中身は7割程度が基本。クローゼットは、ハンガーが動く程度を目安とします。
収納したい場所が“ゆるゆる”だと、自然と片付け意欲も湧いてきますよね。
「きちんとし過ぎない」というゆるい心構え
次に2つ目、「ざっくりしたゆるい心構え」について。
きっちり派のママは、雑誌の特集に出てくるような素敵なインテリアやホテルのような空間を目指しがち。
リビングの収納をラベリングで細かく分けて隠す収納にしたり、おもちゃを細かく分類して子ども部屋に収納にしたり…
見た目は美しいですが、必ずしも子どもやパパに同じスタイルが向いているとは限りません。
その「差」がストレスの原因になることも!
みんなが使うリビングやダイニングは、もっとゆるくゆるく考えて。
「共有スペースのお片付けは“お片付けが苦手な人”に合わせた収納方法が基本です」と八木さん。
ポイントは、使いたい時に手が届く場所。お片付けルールの“規制緩和”をしてみましょう。
例
- おもちゃ・・・よく遊ぶリビングに収納。「ぬいぐるみ」「車」などざっくり分類でかごにIN!
- 色鉛筆・・・鉛筆立てへ(毎回箱にしまわない)
- クレヨン・・・大きめのBOXへ
- セロハンテープやはさみ・・・生活動線に合わせて何か所かに分けて置く
どうしても玄関や階段に置きっぱなしになってしまう園バッグやダイレクトメールは、玄関や階段の近くに置き場所を作るのも一つの手。
(※階段は避難経路になるので、モノは置かないようにしましょう)
「もちろん、 “きちんとしまいたい”という性格の子どももいるので、お片付けに正解はありません。性格や生活動線を意識して、家族が暮らしやすい収納を柔軟に考えてみてくださいね」
筆者は3人の息子と「ゆる収納」を実践中!自分で服を選びたがるので子ども服の引き出しの中身を7割程度に。すると、積極的に洗濯物も片づけてくれるようになりました。
文房具は使う場所と収納場所を近づけ、「鉛筆立てにばさっ!」の大胆な収納方法を採用することで、片付けが習慣になってきました。
お片付けの目的は、次にみんなが使いやすくするため。家族に協力してもらうための「ゆる収納」。ぜひ始めてみてくださいね。
取材協力/ライフオーガナイザー 八木幸子さん
大楽眞衣子
横浜市出身。大学卒業後、大手新聞社の記者として勤務。数年間の記者経験を経てフリーライターに。実家から遠く離れた静岡県で、3歳5歳7歳の男の子3人を子育て中。長男出産か...
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