2018.07.18
「私も料理したい!」2~3歳児のお手伝いは、“とのさまかこむ”がポイント!
2〜3歳頃になると、多くの子が大人が料理している姿に興味をもち、好奇心からお手伝いしたがると思います。けれど、あらゆるお手伝いの中でも”料理のお手伝い”はかえって時間や手間がかかるからと邪険にしがちでは?
しかし、料理のお手伝いは子供の成長を考える上でたくさんのメリットがあるので、ぜひ挑戦させてあげてほしいと思います。
今回は、パパ料理研究家の滝村雅晴さんが提唱している、2~3歳児に料理のお手伝いをさせるときのポイント、名付けて『とのさまかこむ』お手伝いを紹介します!
料理のお手伝いはメリットいっぱい!
料理のお手伝いをすることは、食育、知育面において、次のようなさまざまなメリットが期待できます。
メリット1:好き嫌い克服のきっかけになる
料理のお手伝いは食育にとても効果的です。自分で料理してみることで、嫌いだった食べものにも興味が出て、食べてみるようになったという体験談もあります。
メリット2:情緒の成長や安定が期待できる
親子で料理をすると自然とコミュニケーションが増えるので、情緒の成長や安定につながります。また、料理では献立を考える、段取りを組んで調理し盛り付けるなど、頭をたくさん使うので、脳の活性化にも効果的ですよ。
メリット3:表現力・集中力・創造力が身につく
料理でたくさんの食材に触れることで、食材の名前だけでなく、形や色、触感を表現する言葉を覚えて自然と表現力が身につきます。
作業することで集中力もつきますし、食材のくみあわせでどんな味になるのか考えながら作るので創造力を育てるのにもたいへん効果的です。
日本の“食に関するお手伝い率”は世界最下位!?
しかし一方で、日本は諸外国に比べて子供に“食に関するお手伝い”をあまりさせていない現状があります。
イケア・ジャパンがニューヨークやパリなどの主要都市と東京に住む18~60歳の男女を対象に行った調査によると、子供にさせる“食に関するお手伝い率”は、なんと東京が最下位でした。
また、お手伝いの内容も“お皿を下げること”がお手伝いの中心になっており、“何を食べるか選ぶ”や“⾷材の準備”、“料理の準備”などに関しては他の国の子供の1/3から半分程度の割合でしか参加していないことがわかったのです。
2~3歳児のお手伝いは『とのさまかこむ』がポイント!
パパ料理研究家の滝村雅晴さんは、役には立たないけれど、何でも興味を持つ2~3歳児が親と一緒に料理を楽しむためのポイントとして、2~3歳児向きの“7つのお手伝い”を提唱しています。それが、『とのさまかこむ』お手伝い。
『とのさまかこむ』とはそれぞれのお手伝いの頭文字で、
『と』:とる(枝から豆、プチトマトのへた、えびの背綿など)
『の』:のぞく(なべ、電子レンジ、あさりの塩ぬきなど)
『さ』:さわる(いか、魚、ゴーヤ、など食材全般)
『ま』:まわす(野菜水きり器、溶き卵など)
『か』:かう(一緒に買い物など)
『こ』:こねる(餃子、ハンバーグ、ピザなど)
『む』:むく(皮など)
の7つのことです。
滝村さんは、2~3歳の子供でも、できるお手伝いはいろいろあるといいます。そして、こういった経験をすることで料理に興味を持ち、食べることを楽しむ子供に育つのだとか。
1つ1つは簡単な作業ですが、これを経験するだけでも子供の好奇心や達成感は満たされるはずです。
子供にとってさまざまなメリットが期待できる料理のお手伝い。まだ小さいから、かえって手間がかかるから、と遠ざけるのではなく、今回ご紹介した『とのさまかこむ』を参考に、まずは子供にできそうなことからはじめて、少しずつ高いハードルに挑戦させてみてはいかがでしょうか。
PHOTO/graphic-line/Shutterstock
参照/
ならいごとキッズ「料理で脳を活性化!?子供と一緒に料理を楽しもう!」
ならいごとキッズ「いいことだらけ!子供と一緒にご飯をつくると伸びる3つの力」
PR TIMES「イケア・ジャパン 東京を含めた9都市で 「食習慣と食環境についての調査」を実施」
カラメル「殿様囲む“子手伝い”のススメ!」
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▶『お手伝い』する子どもは将来成功する!その効果と促し方のコツが米の研究で判明!
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記事提供:ならいごとキッズ マガジン