2017.09.13
子供に伝えたい!子供の成長を促す昔ながらのおもちゃを見直そう!
お祭りのシーズンの夏は、縁日などで昔懐かしいおもちゃに触れる機会もあったのではないでしょうか?
最近はおもちゃ売り場にも多くの知育玩具が並んでいて、脳科学に基づいたものなどもあってすごい!と驚くばかりですが、実は昔からある伝統的なあのおもちゃにもすぐれた知育効果があるんですよ。
今回は昔懐かしいおすすめおもちゃとその知育効果をご紹介しましょう。
数の概念を教えるのに最適!『おはじき』
『おはじき』は、算数の基礎となる“数の概念”を身につけるのに最適なおもちゃです。
いくつかのおはじきをとりだして、「いくつあるかな」と正しく数を数える力や、全部でいくつあるのかという基数性を理解するのに役立ちます。
また、たくさんのおはじきの中から「5つを取り出してごらん」と指示して、決まった数を取り出させたり、「赤のおはじきと青のおはじき、どちらが多いかな」と質問し、数の多少を比較させたりする練習もできます。
応用編として、おはじきを並べて最初に子供に「いくつある?」と確かめさせてから、おはじきを両方の手でそれぞれ何個ずつか隠します。
片方の手を開いて中のおはじきを見せ、反対側の手に何個あるかを考えさせましょう。
例えば、5つのおはじきを右手に2つ持っているのを見せて「左手にいくつある?」と聞いてみるのです。数を少しずつ変えて挑戦させれば、5は「1と4」「2と3」で成り立っていることが感覚で理解できるのです。
年中さんくらいから十分遊べるのではないでしょうか。
指先を使って脳を鍛える!『折り紙』
指先の運動は脳に刺激を与え、子供の成長・発達を促すと言われています。特に言葉を操る力や思考力、記憶力、運動能力などをつかさどる大脳に影響を与えるのです。
指先を使える昔ながらのおもちゃの代表といえば『折り紙』でしょう。折り紙は手先を使い、細やかさや丁寧さが求められる遊びです。折るだけでなく、折ったあとはさらに作品を使って遊べるのも魅力ですよね。
ただちぎるだけでも指先を使うことになり、脳の発達につながりますので、2~3歳くらいの小さな子供でも楽しめるでしょう。
さらに、折り紙は軽くてスペースをとらないので、常にバッグにいれておけばレストランや病院の待ち時間にも遊べるので便利。100円ショップで売っているので買いだめしておいてもいいですね。
ほかにも、『あやとり』や『こま回し』といった遊びも、手先を器用に動かしてひもを操作する必要があるため、楽しみながら脳の発達を促すのにおすすめですよ。
風のしくみが学べて外遊びもできる!?『凧(たこ)』
凧(たこ)が風に舞って高く上がっていくのは、揚力(ようりょく)が働いているからです。本来、重力で落ちてくるはずの凧ですが、風が吹くと、凧に上に向かう揚力=進行方向と直角の方向に受ける力が働くというのを、実際に体験できるのです。
また、自然と風向きを見たり、スピードをあげることで勢いをつけたりと工夫することも覚えます。
最近では凧あげができる場所も少なくはなってきましたが、4~5歳からチャレンジできるでしょう。
バランス感覚や集中力が育つ!『けん玉』
遊びながら忍耐力と集中力が養えるのでおすすめなのが、『けん玉』。ひとつの技を習得するためにはかなり時間がかかるため、忍耐力と集中力が必要になるほか、バランス感覚や、体感が鍛えられるというメリットもあります。
けん玉も折り紙などと同様に場所をとらず、ひとつのおもちゃで何通りもの技を練習できるのが魅力。いつまでも飽きずに遊べます。
デジタルなおもちゃや最新の研究結果に基づいて作られた知育玩具もいいですが、日本に昔から伝わる遊びをこれからの世代に伝承していくことも、とても素晴らしいことだと思います。
低コストで楽しめて、さらに知育もできてしまう昔懐かしいおもちゃに大注目ですね!
PHOTO/alphabe/Shutterstock
参照/
おうちで知育「幼児期のうちに、算数の基礎となる「かず」概念の”基本のき”をおはじきで学ぼう」
All About「脳と直結 指先を使った遊び」
ベネッセ教育関連サイト「指先を使うと頭がよくなるってホント!?」
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記事提供:ならいごとキッズ マガジン