あなたの夫は大丈夫？『モラハラ夫』ってどんな夫？

芸能人の離婚問題で、世間に知られるようになった『モラハラ』＝モラルハラスメント。実際にあった相談事例から、夫婦間のモラルハラスメントについて考えます。

モラハラ夫の事例：夫から突然の仮面夫婦宣言

発言小町に、これはモラハラの典型では？　と気になる相談がありました。質問者さんは1歳の子どもを持つ30代前半の女性。ささいなケンカをきっかけに夫から離婚前提の『仮面夫婦宣言』をされたそうです。

その夫は前々から、怒ると1、2週間平気で彼女を無視。自分の非は断固として認めず、彼女が平謝りしやっと仲直りするというパターンが常でした。最近はちょっと不機嫌でもダメ、夫の行動を先読みしないと怒られ、何をやっても叱られ、その挙句に一方的に仮面夫婦宣言をされたそう。

周囲の人に相談したところ、それはモラハラだと指摘され、関係は改善できないので、子どもへの影響も考え離婚すべきとアドバイスされました。でも質問者さんは”夫は怒りさえしなければ子煩悩で明るく優しい人”なので、離婚は躊躇してしまうとのこと。

モラハラをする人の特徴は『一見すると明るく温和な人柄』。だけど実は…

モラハラとは、言葉や態度などによる精神的な暴力。つまり精神的DVにあたります。ターゲットを身近な存在に限定するため周りには分かりづらく、恋人か配偶者が対象になるのが典型的です。

モラハラをする人の考えは『自分が全て正しく、上手くいかないのはターゲットのせい』。気に入らないと「お前がダメなせいだ！」と人格否定し執拗に攻撃します。そうなると、モラハラを受けた側は次第に自信を失い精神的に支配されてしまいます。

モラハラをする人は対面を気にする性格の人が多く、外見は明るく温和な人柄で、はたから見ても「あの人がモラハラをするの!?」と信じられないような人がほとんどなのだとか。そして、被害者に対しても最初は優しく、自分のものとなった途端に豹変してしまうそう。あまりに突然攻撃が向くので、被害者も『怒らせたのは自分のせい』とつい自分を責めてしまいます。

亭主関白とモラハラ夫の違いは!?

気難しい、厳しく叱るというと亭主関白とイメージが重なりますが、亭主関白はモラハラなのでしょうか？　いいえ、亭主関白とモラハラは決定的に違います。

亭主関白は家族を守るためにリーダーシップを発揮します。一方、モラハラは自分が優位に立つのが目的です。亭主関白なお父さんは家族の幸せを願いますが、モラハラ夫は家族を平気で犠牲にします。

たとえば、朝食の味噌汁が冷めていることに機嫌を損ねたとしましょう。亭主関白なお父さんは温かい味噌汁を出し直せば機嫌は直ります。それに対しモラハラ夫は、「熱すぎる」とか「タイミングが悪い」とか、次々とあらを探して執拗に追い詰めていきます。委縮させるのが目的なので、内容に一貫性がないことが特徴です。

モラハラ夫にはどう対処する？

残念ながら、モラハラ夫を改善させるのは困難。早めに距離を置いて離婚を考えることも必要なようです。回答者の皆さんからも、質問者さんの「夫は怒りさえしなければ子煩悩で明るく優しい人…」という言葉がモラハラ被害者の典型と指摘され、離婚すべきと言われています。

質問者さんの出した結論

質問者さん、最後のコメントは実家から。夫と距離を置いたら冷静になり、「離婚」のアドバイスを素直に受け入れられるようになり、夫といるのが苦痛だったことにも気付いたとのこと。夫が頭を下げたら家族のために一度だけ戻るが、それでダメなら「次はない」と心に決めたとトピを締めていました。回答者の皆さんに背中を押され覚悟ができたようです。

調べたところ、モラハラ加害者は貶める相手が欲しいので、離婚をちらつかせても、自分からは決して別れないそう。相手が別れると言い出すと急に優しくなり、同情を誘ったりして取り込もうとするとか。質問者さん、断固拒否できると良いですが…。質問者さんの未来が明るいことを祈ります。

今回は『モラハラ夫』についての事例でしたが、妻がモラハラをする場合もあるようですよ。あなたは大丈夫ですか…？

PHOTO／Fabio Téllez
参照／ 発言小町「モラルハラスメントの夫」
All About「モラルハラスメントをする人、受ける人の特徴とは」
MAG2　NEWS「【離婚の話】あなたのご主人は？モラハラと亭主関白の見分け方」