2016.12.25

子どもの“サプライズ力”が育まれる!?家族で読みたい絵本『きょうはなんのひ？』に心温まる！

『きょうはなんのひ？』（作・瀬田貞二、絵・林明子、福音館書店）という絵本があります。筆者が子どもの頃大好きで繰り返し読んだのですが、最近も書店で平積みされているのを見つけて、当時のことを懐かしく思い起こしました。

1979年発行ですが、版を重ね、多くの人に愛され続けています。お話が面白いだけでなく、子どもが誰かを喜ばせようと考えたり、何かサプライズ企画するのに影響を与える絵本なので紹介します♪

ワクワク感で最後まで目が離せない！

物語は、主人公・まみこちゃんの、「おかあさん、きょうはなんのひだか、しってるの？しらなきゃかいだん三だんめ」という言葉から始まります。

小学生のまみこちゃんはそう言って学校に行くのですが、お母さんが階段の三段目を見ると手紙があり、また次の指示が…。お母さんは家中を巡って手紙を見つけることになるのですが、最後に見つけるものは…？

この絵本は、まみこちゃんが両親に“サプライズ”を企画しているお話なんです！　そして実はお話の最後に、両親からもまみこちゃんにある“サプライズ”が用意されているという、ワクワクさせられると同時に心温まる絵本です。

特に印象に残るその理由は？

前半はまみこちゃんの手紙を探すお母さんが描かれているのですが、読んでいると一緒に宝探しをしている気持ちになって楽しめます。

そしてなんといっても、両親にサプライズを企画するというのが子ども心に印象的でした。この絵本をなんども読み返して参考にして、筆者もまみこちゃんのマネをしたり、記念日のお祝いを考えたりするようになったのを覚えています。

なかなかまみこちゃんのようにうまくはいかなかったのですが、それでも企画を立てたり考えたりすることの練習になったなと思っています。両親を驚かせて喜ばせることができるというのは、子どもにとってうれしいですよね♪

この本がきっかけで企画を立てるということに興味を持って、小学校のクラスのお楽しみ会などでよく企画係をやっていたのも思い出しました。

Twitterでも絶賛の声が！

Twitter上でも、この絵本が好きという人を多く見かけます。子どもの頃マネした！という方も多いようです♪

昔からすごく好きな絵本があって、「きょうはなんのひ？」っていう絵本なんだけど、とても細やかで暖かみがあるかわいい絵柄と、お話がとても秀逸で未だに大好きなんだよね…。女の子が家のあちこちに隠した手紙をお母さんが追っていくんだけど、こういうの二次創作でもやりたいなーとか思っている
— 鈴沙霧 (@rinsagiri) 2016年10月2日

確かにずっと心に残る絵本です。自分でもやりたい！という気持ちはみんな同じですね。

きょうはなんのひ？も凄い好き！林明子さんの暖かみのある絵や色遣いと、最後まで読むと思わずはっと納得させられてしまう物語の構成が素晴らしい子どもに、というよりは、家族で読んでほしいとっても素敵な絵本
— 紬子 (@tsumuko622) 2016年5月18日

子どもだけで読むというよりも、家族みんなで一緒に読んで楽しめるという気持ち、よくわかります！

中学校では『きょうはなんのひ？』瀬田　貞二／作を紹介してきました。主人公・まみこの様子がなんとも微笑ましい絵本。じつはその、まみこの真似をした思い出がある司書M、いちばん好きな本を紹介しました♪ pic.twitter.com/FW3eMQpdhW
— 熊本市立城南図書館・熊本市城南児童館 (@info66214669) 2016年8月2日

ここにもマネをした思い出があるという方が♪　この絵本は、中学生でも十分楽しめますね！

@masagiorno 私も「きょうはなんのひ」大好きです。
殺人事件はおきませんが、この絵本は本格ミステリだと思ってます。「今日は何の日？」という謎があり、伏線が張られ、暗号まで出てくるのですから！大人になって読んだ時びっくりしました。表紙と裏表紙が話に繋がっでいるのも好きです
— 里見 (@s_satomi) 2016年5月30日

本格ミステリだという声も！　言われてみれば、練りに練られた構成と伏線、そして暗号…！　子どもが初めて出会うミステリかもしれません。