1歳の子どもが40度の高熱に！病院へ連れて行く受診目安は？

子どもによくあるトラブルの“発熱”。微熱程度であれば慌てず様子を見ようと思うことも多いですが、これが40℃の高熱になるとママも焦ってしまうのではないでしょうか？

機嫌が良ければ様子見でOK？　診察してもらう基準は？　気になる子どもの発熱についてチェックしておきましょう。

高熱でも機嫌が良ければ大丈夫！

子どもが熱を出すとママはその体温に注目してしまいがちですが、肝心なのは“子どもの様子”がいつもと比べてどうかということです。普段と同じように食欲もあって、機嫌良く遊べている、夜もきちんと眠れているようであればそのまま様子を見て大丈夫です。

軽症なら2～3日で自然と解熱していくのでOKなのですが、4日以上高熱が続くような場合には念のため1度診察してもらうと良いでしょう。

救急外来受診の目安は？

では逆に受診した方が良い場合です。以下のような症状が見られる場合には要注意です。

1. 生後6ヶ月未満の発熱…目安は3ヶ月未満で38℃以上、3ヶ月から6ヶ月で39℃以上
2. 視線がおかしい、おかしな動作をする、何となく眠りがちである。
3. 顕著な脱水症状が見られる。…泣いても涙が出ない、目が落ちくぼんでいる、皮膚やロ唇が顕著に乾燥している、等。
4. 5分以上続くけいれんを起こした、5分未満でもけいれんを繰り返したり、けいれんを起こした後意識が戻らない等。

出典：みやぎ県南中核病院　救急外来受診の目安

これらに当てはまる場合には緊急を要することもあるので、早急に病院に行くようにしましょう。夜間や休日に高熱が出て、病院へ行くか悩んだときは、こちらのサイトでチェックしてみてください。

▶▶こどもの救急　発熱

高熱が出たからといって、夜間に救急外来に慌てて行く必要はありません。ママたちは急いで受診してしまいがちですが、一般的な風邪は3日程度で解熱しますし、症状が熱のみであれば医師も出せる薬はないようです。

夜間の混みあった救急外来に子どもを連れて行くよりも、朝までゆっくり寝かせてあげて、診療時間を待ったほうがいい場合も多いようです。

高熱は脳に影響する？

40℃近い高熱が出ると、脳に後遺症が残るという話を聞いたことがありませんか？

実は、熱が原因で脳に悪い影響が出ることはないのだそうです。そもそも、一般的な風邪では40℃以上の高熱は出ないのだそう。

ただし、ウイルス感染の場合、40℃以上の高熱が出て、脳に障害が出るケースもまれにあります。これはウイルスが原因によるものですので、高熱の影響ではありません。

発熱時にしてあげたいケア

子どもが発熱したらスポーツドリンクなどで水分やミネラルを補給してあげましょう。熱が上がりかけで悪寒があるときは、毛布などで暖かくしてあげ、熱が上がって暑がるときは薄着にするなどして熱が体内にこもらないように工夫します。

体を冷やすならおでこ以外にも脇の下や首の後ろ、足首などもおすすめ。ドラッグストアに子ども用に使いやすく工夫された形状の保冷材なども売られているのでチェックしてみては？

元気だったはずの子どもが急に高熱を出すと、ママはとっても心配になってしまいますよね。でも、まずは落ち着いて様子をよく観察することが一番。慌てずに、いつもと変わった様子がないかよくチェックしてから受診するか判断してみてくださいね。

PHOTO／krystyna Taran／shutterstock
参照／ ベビータウン「突然の発熱に下痢…赤ちゃんが病気になったらどうすればいい？」
テルモ体温研究所「発熱したら　基礎編」
みやぎ県南中核病院「小児急病のてびき」
かわい病院ウェブサイト「Q＆A　こどもの発熱」
かめさきこども・アレルギークリニック「発熱｜よくあるこどもの病気」