2014.02.18
金髪ギャルを慶應大に導いた先生に聞く“育児の心構え”
『学年ビリのギャルが1年で
偏差値を40上げて慶應大学に
現役合格した話』から考える
“子どもを支える家族”の大切さ
話題の本『ビリギャル』の著者“坪田先生”と、偏差値30・学年ビリの金髪ギャルでありながら、慶應大学に現役合格した“さやかちゃん”にインタビュー!
★話題の書籍をご紹介!
★学年ビリのギャルが難関大学に
★現役合格できたって本当!?
★合格へと導いた坪田先生に
★聞きました!「子どもと
★上手に向き合う方法」とは?
★慶應大に合格したさやかちゃん
★にインタビュー!「ツライ時を
★乗り越えられた理由」って?
坪田先生が執筆した
ストーリーが話題となり書籍化!
『学年ビリのギャルが
1年で偏差値を40上げて
慶應大学に現役合格した話』
発行:株式会社KADOKAWA
学年ビリ・偏差値30、金髪の巻き髪で“ギャル”以外の表現が見つからない容姿の“さやかちゃん”は、高校2年生にして「strong」という英単語の意味が分からない女の子。
そんなさやかちゃんと出会った“坪田先生”が、彼女を慶應大学合格に導くまでの道のりを記したノンフィクションの話題作です。
この作品には、子どもを伸ばしたい親御さんに役立つノウハウが満載ということで、今回は著者である坪田信貴先生と、作品に登場するさやかさんにお話しを伺いました。
<坪田先生にインタビュー>
Q.母親として、未就学児の子どもを育てる際に気をつけておくべきことや、心構えを教えてください。
A.
自身の経験から、いくつかアドバイスさせていただきます。
①子どもと話をする時には、必ずひざを折り(床につけて)、同じ目線で話しましょう。
②お客さまが来ているときなどでも、子どもが話しかけてきたら中途半端に相手をせず、本人に100%体と顔を向けて「今、○○ちゃんじゃなくて、この方とお話をしているから待ってね」と言います。
ここで、「少し」とか「あとちょっと」という言葉を遣うと、この「少し」の感覚が本人と親御さんとでズレてしまいます。何分と明示する、あるいは何分という概念が分からない年の子であれば、「この作業をやっててね」と示してあげるなど、分かりやすい指標を伝えることが大切です! 子どもと接する時には、しっかり子どもに向き合いましょう。
③子どもを褒めるときには、親の価値観で褒めるのではなく、「嬉しそうだね? なんで嬉しいの?」と聞いて、子どもが良いと思った価値観に共感してみましょう。(そうすることで、主体的に自分で考えて人が喜ぶことをする子になります)
逆にこちらがいいと思ったことばかりを褒めると、親の顔色を伺いながら、親の意向で動く子になってしまい、それが思春期で爆発します。
「自信」とは「自分を信じる事」ですが、自分が信じる主体ではなくなってしまうのです。
④一度親が決めたルールは、曲げないようにしましょう。例えば、子どもが喜んで歯磨きをしている時に、磨き過ぎを心配して「はい、終わりねー」と気に入っている歯ブラシを取り上げたら、大泣きしてしまった……というようなことってありますよね?
その場合、最初は「わがまま言わないの!」「そんなに歯磨きしても傷ついちゃうのよ」「他にやることあるでしょう?」などと説得をするのですが、それでも子どもが駄々をこねると、「仕方ないわね。今回だけよ」というように取り上げた歯ブラシを戻してあげるようなケースがあります。これでは、「交渉して(泣き喚けば)、自分の思うとおりに大人は動く」ということを学ぶことになりますのでNGです!
あとで、子どもが反発した時に「ま、いっか」となるようなルールは作らないこと。あるいは、事前にルール作りの段階で子どもに相談するなどしましょう。
Q.子どもの「しつけ」や「教育」について悩んでいるママたちにメッセージをお願いします。
A.
これまで1,000人以上の親御さんと出会ってきました。その中で、「ハキハキ」「伸び伸び」していて、「学力が高く」「自らいろんなことを考える」ということができるお子さんの親御さんは、全員このようにおっしゃいました。
「私、本当に何もしていないんです。周りの親御さんにも叱られるぐらいボーっとしていて、とくに何もせずに…。だからこそ、子どもにも「しっかりして!」って叱られるんです」
つまり、親御さんが一生懸命過ぎる子育てをすると、お子さんはそれに甘えて、おんぶに抱っこ状態になります。
一方で、親御さんがちょっと“のほほん”としているぐらいだと、お子さんは自分で何でもできるようになります。必要に迫られて(笑)。
よって、ぜひお母さまたちにエールを送りたいし、いろんなアドバイスはあると思うんですが、そうではなくて「自分の直感を信じて」「自分を信じて」子育てをなさっていいんですよ!ということを伝えたいです。
子育てに「正解」なんてないと言いますが、逆に言えば「間違い」もありません。そして必要なタイミングで意外と助けてくれる人は現われます。
「私って良いママ?」じゃなくて、「私って良いママなの」って、毎日お子さんや旦那さんに笑顔で伝えてみてください。そうすることで周りも明るくなって、楽しい子育てができると思います。
<さやかさんにインタビュー>
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Q.受験勉強でどのタイミングが一番ツライと感じましたか?
A.
慶應の赤本で合格ラインを取れるようになったあたりが一番ツラかったです。
最初は、「慶應なんて、行けるわけないじゃん(笑)」と思って受験を始めました。それが少し経って、勉強にハマりはじめた頃「慶應ほんとに行けちゃったりして!」に変わったんです。また少し経って、「慶應行きたーい!!*\(^o^)/*」に変わって、「慶應行きたい! 絶対行きたい」となって、赤本を解く頃には「慶應に絶対受かる。必ず受かってみせる」に変わりました。
だから、最初はちっともツラくなかったんです。「受かるかも」と自分で感じ始めたころから、少しずつツライと感じることが多くなりました。
誰かに頑張れって言われることが活力になるんだけど、同時に、こんなに頑張れっていう言葉が重いものなんだって気付いたのはこの頃でした。頑張れって言われるたびに、泣きそうになるんですね。あんな経験したのは初めてでした。
誰よりも頑張っている自信があった。でも、大きすぎる「慶應」という壁にいつも押し潰されそうでした。そう感じ始めたのは、他の慶應受験生の学力にやっと追いついたであろう、受験終盤だったように思います。
何かを頑張るときって、その壁を乗り越えられるか乗り越えられないか、ってときが一番、絶対一番ツライと思います。
Q.そのツラかった時をどうやって乗り越えましたか?
A.
ツライと思う時間を惜しむようにしていました。切り替えないと、結果もっとツライめに遭うぞと自分に言い聞かせていました。そしてがむしゃらに、毎日無心に努力しました。
寝る前の10分だけ、大学生になった“理想の私”を、目を閉じて想像しました。
でも、きっとその時は自分一人で乗り越えたつもりだったんでしょうが、いま振り返ってみると、両親や弟、妹、先生、友人、みんながわたしに元気玉を送ってくれていたんです!祈ってくれたし、死ぬほど応援してくれた。
だから乗り越えられました。というか、みんなに乗り越えさせてもらったと言ったほうがいいかもしれません。
Q.さやかさんの今の夢はなんですか?
A.
「世界一幸せだと思える家庭を築くこと」です。
本にもあったと思いますが、わたしの母の昔からの夢でもあります。母が一番喜ぶことです。だから、私は必ず世界一幸せだと思える家庭を築きます。
そしてその夢が叶ったら、次は「自分の子供が世界一幸せになってくれること」が私の夢になると思います。
おふたりとも貴重なお話しをありがとうございました!
坪田先生からは、教育者としての視点と、たくさんの親御さんと接してこられた先生だからこその視点で大変参考になるアドバイスをいただきました!
さやかさんからは、ツライ時に乗り越えられたのは周りの支えのおかげだったという素敵なエピソードを聞くことができました。
書籍の中にも登場している、さやかさんのお母さんは本当に素敵な方です。子どもを支え、見守り、目標達成に全力で協力する姿は、まさに母親の鑑…!
成長していく子どもをサポートする家族の様子も、この作品のもうひとつの見所ではないでしょうか?
【information】
<書名>
学年ビリのギャルが
1年で偏差値を40上げて
慶應大学に現役合格した話
<出版社>
KADOKAWA
<著者>
坪田信貴(つぼたのぶたか)
Amazonはコチラから
文/大久渚月(mamaPRESS編集部)
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