2014.03.31
産後ケアのため国も動いた!『産後入院』で安心なお産を
核家族や高齢出産が
多い現代にこそ必要?
産後をゆったりと過ごす
『産後入院』とは…
★女性にとって出産直後は
★心身ともに大切な期間!
★頼れる人がいない
★女性が増加傾向!
★産後ケアに
★国・行政が支援!
「産後の肥立ちが大切だから…」などという言葉はよく聞きます。産後は、出産によって心身ともに疲れた体が回復に向かいます。出産後から、通常の身体に戻るまでの期間(産褥期:さんじょくき)は、産後6~8週間くらいなんだそうです。
また、妊娠によって増大していた女性ホルモンの量が出産時に激減するので、多くの女性がマタニティブルーを経験しています。この劇的なホルモンバランスの変化が、“産後うつ”を発病するきっかけになりやすいと言われています。
このように、母親の身体にとって大切な時期である産後、とくに出産後1ヶ月の産褥期は、母子のその後の人生にも関わるとても大切な期間ですので、周囲のサポートが欠かせません。
しかし最近では、核家族や高齢出産などで周囲に頼る人がいない経妊婦が増えています。授乳にも慣れないまま退院し、育児不安や過労により、出産後には約1割の女性が“産後うつ”を発症しているとされています。
そこで注目されているのが、『産後入院』。今回は、『産後入院』について、いろいろ調べてみました。
『産後入院』って何?
産院を退院した女性が、再び入院し、休養をしたり育児指導を受けたりすることを『産後入院』と言います。『産後入院』が可能な施設を「産後ケアセンター」「産後院」と呼び、多くは助産師が常駐します。
『産後入院』は
こんな方にオススメです!
●授乳が上手にできない
産後のケアや母乳指導を受けながら、赤ちゃんとの生活のスタート時をゆったりと過ごすことができます。
●気分転換してみたい
入院中は、栄養バランスを考えた食事が提供され、睡眠をとりたい時は赤ちゃんを預けることもできます。手作りの薬膳やハーブティーの提供、マッサージやヨガなどができるところもあり、心地良く過ごすことができます。
●おむつ替えや沐浴などの
育児練習がしたい
退院後の過ごし方も学ぶこができ、自分の体調管理や育児について自信を持ってスタートできます。
●里帰り先がない・遠い・
サポートしてくれる人がいない
産後の疲れた身体のまま育児と家事で無理をすると、その後の母子の健康に悪い影響があります。『産後入院』をすることでその心配が緩和されます。
国や自治体が
『産後入院』を支援!
“産後うつ”から虐待に発展したり、第2子以降の出産を困難にしたりするケースもあり、出産で疲弊した母親の心身のケアや授乳支援などをおこなって、子育てスタート期を応援する「産後ケア」の必要性が指摘されはじめました。
『産後入院』は、児童虐待の予防や少子化対策にもなるとして、国や自治体も入院費用を補助する支援に乗り出しました。
<『産後入院』を
補助する主な自治体>
(利用者の1泊2日の負担額)
●東京都世田谷区
(6,400円)
●神奈川県横浜市
(6,000円)
●長野県上田市
(6,000円)
●静岡県静岡市
(26,000円)
●岡山県倉敷市
(9,000円)
●香川県高松市
(20,000円)
●鹿児島県鹿児島市
(18,000円)
※負担額は、所得や施設によって異なる場合があります。
しかし、国や自治体からの補助がなく、完全に自己負担の場合は約3~6万円と、気軽に利用できる金額ではないのが現実です。
今後『産後入院』も医療費と同じように3割負担で利用できるようになれば、安心してお産にのぞめる女性が、もっともっと増えるかもしれませんね。
参考サイト①
参考サイト②
参考サイト③
文/Sayulily
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