2013.03.19
ママサロンVol.10明橋大二先生の「子育て」
“ママ発・ママ育・ママ知る”をコンセプトに、ママが自ら学び、知っているママから知らないママへ、支えられるから支える側へと、ママ同士で支え合える文化をつくるためにうまれた「ママサロン」もついに10回目!
今回のママサロンは、総発行部数400万部を超える大人気シリーズ『子育てハッピーアドバイス』を書かれた、明橋大二先生の講演。当日も、来場されたママたちの不安や子育てに役立つアドバイスを熱心に話していただきました。
精神科医としてNPO法人『子どもの権利支援センターぱれっと』を牽引される一方で、ロックやパンクミュージックなどのカルチャーシーンにも詳しい、ユニークかつ素敵な感受性をお持ちの明橋先生。そんな先生のお話は深く、そして時には流暢な関西弁で、会場のママたちも素晴らしいトークに引き込まれていました。
ママたちから育児においてさまざまな悩みがあげられていましたが、そのすべてに関係する“3つのポイント”がありました。
それがこちら↓
1. 「自己肯定感」を大切に
2. 甘えにも2種類ある
3. 子どもの反抗も大切な意思表示
1.子どもと向き合うことで生まれる「自己肯定感」
「出来ないこと=悪い」があたりまえになってしまった現代の子育てですが、人と比べることではなく、我が子と向き合って、①「できることを褒める」、②「個性を尊重する」、この2つが大切なようです。
それは「できなくても良い」ということではなく「できない」ことを受け止めて、その上でできていることに目を向けていくこと。これは大人の社会、私たちの生きていく上でも同じことが言えますね。
2.同じようで違う2種類の「甘え」
「甘える」と一口にいっても、大きく2つ。例えば「これ買って」や、「あれ頂戴」というモノの要求に言われるがまま応えることは「甘やかす」のでよくありません。一方で、「抱っこして」や「手をつないで」というママの愛を求める甘えに応えることは、「甘えさせる」でいくらやってもいいそうです。(なるほど!)
つまり!「もの」を求める要求は行き過ぎると単なるわがままになってしまいますが、愛情を求めてきたときは、たくさん愛を与えると「自分は愛されているんだ」という自信がついていきます♪ これからは甘えへの対応も使い分けて、子どもを育てていかなければなりませんね!
3.反抗しだしたら一安心♥
子どもが反抗しだしたら「私の育て方がダメだったのかしら…」、「なんでこうなっちゃったの!?」という不安になってしまうママが多いですが、反抗は今まで泣くことでしか表現できなかった我が子が、自分の意思で主張した成長の証です。
ですから、反抗しだしたら「うちの子は悪い子になった」なんて思わずに「成長したじゃん! すごいね!」と違う角度から我が子を見ることが必要ですね。
●たくさんのアドバイスをいただいた明橋先生の講演も後半に差し掛かったところで、会場ではバイオリン奏者・藤崎さんによるバイオリンの生演奏がスタートしました。「子どもたちに、本物の音楽を。」をテーマに製作された、明橋先生監修「子育てハッピークラシック」から1度は耳にしたことのある名曲がズラリ奏でられました。
普段はあまり耳にすることのない生バイオリンの透き通った音色に会場は静まり、聴き耳を立てていました。
会場を無邪気にはしゃいでいた参加者の子どもたちも、バイオリンの生演奏に興味をもったのか、目を見開いて聞き入っている様子が印象的でした。先生のお母様が音楽好きだったことから、先生ご自身もクラシックを好きになったそうです。今では本物の音楽を聴く素晴らしさを子どもたちに「体験」させてくれました。
誰よりもいい子に育ってほしい、誰よりもかわいい我が子だからこそ、上手くいかなければ不安や歯がゆい気持ちになりますよね。でも、イライラしてしまうのは子どもを愛するママであれば当然のこと。
“成長させている一方で、成長させてもらっている”一面もあるということを常に意識して、子どもとの楽しい時間を過ごしていきたいですね。
(COCQ-84999→85000 CD2枚組 定価\2,100(税抜¥2,000)
発売・販売元:日本コロムビア)
(文 mamaPRESS編集部)