2013.08.30
フッ素を塗っていても虫歯になる?!
何が正解?!
徹底調査しました!
子どもの歯に関する疑問ってけっこうありますよね! 子供向けのフッ素商品ってよく売られているけれど、毎日フッ素を塗っていても虫歯になるの?! 虫歯にしないために気をつけたほうがよいことって?! など。今回は、東京・大田区にある『岡本歯科医院』の岡本先生に、子どもの歯に関する疑問を聞いてみました!
★毎日の歯ブラシや
★食習慣がやっぱり大事。
★フッ素は補助的に使うこと!
★正しい姿勢で、よく噛んで
★食べることが虫歯の予防になる
★子育ての前に、自分自身の
★虫歯も治療すべし!!
Q1 そもそもフッ素って何?
A1 ミネラルの一種で、
A1 菌がつくのを抑えてくれます!
フッ素とはミネラルの一種で、自然界のあらゆるところに存在するもの。フッ素を歯に塗ると、歯の表面に直接フッ素が作用して、歯のエナメル質を強化してくれるため、虫歯の発生を抑えたり、虫歯になりかかった歯を修復してくれるなどの効果があります。また、フッ素は虫歯菌の栄養となる糖の取り込みを邪魔して、菌が歯にくっつきやすくするための“ネバネバ”な物質(プラ-ク)を作るのを抑えてくれるので、虫歯になりにくくなるのです。
Q2 毎日、子どもの歯に
Q2 フッ素を塗っていれば
Q2 虫歯にならない?
A2 残念ながら答えはNO
フッ素にも限界があって、100%の予防効果があるわけではありません。フッ素を塗っていても、毎日の歯みがきがきちんとできていない場合や、食事をダラダラと食べ続けたり、アメやガム、チョコレートなどの甘いお菓子がいつも口の中にあるような習慣があると虫歯になる可能性は高くなります。
Q3 子どもの歯を虫歯に
Q2 させないためにはどうしたら?
A3 毎日のきちんとした
Q2 歯みがきと食生活が一番大切
虫歯が発生するおもな原因は、「歯の質」「口の中の細菌」「糖分の取り方」「食べ物が口の中に停滞する時間」が重なること。フッ素を塗ることで、このうちの「歯の質」「口の中の細菌」に関しての虫歯に対する抵抗を強めることができるので、これに加えて食事やおやつの取り方と適切な歯みがきを続けることで確実な虫歯予防になります。歯みがきは、足の間に子どもの頭を置いて、歯ブラシを小刻みに動かすようにしっかりと行いましょう。
Q4 このほか、ママとして
Q2 気をつけたほうが良いことは?
A4 ママも一緒に虫歯をなくそう!!
意外なことかもしれませんが、ママ自身の歯や口の中の状態を良くすることも大切です。ママに虫歯が多いと、子どもに虫歯菌が移る可能性が高くなるので、子どもの歯が生える前か生えたてのうちに、ママの虫歯菌をなくしておくことが必須です。
それから、虫歯にならないようにするには歯並びも大切。普段から正しい姿勢(足を床にしっかりつけて噛む&ぶらぶらさせない)で、固いものをよく噛んで食べることで顎を大きくすることができ虫歯予防につながります。指しゃぶり・爪噛み・口呼吸・舌癖も歯と口にとっては悪い癖。少しでも気になるようでしたら、放置しないでかかりつけの歯科医院に気軽に相談するようにしてくださいね。
小児歯科はもちろん、子どもからお年寄りまで幅広くオールラウンドな治療を得意とする医院。「自分の歯の大切さ」の啓蒙も行っており、歯ブラシ指導や歯周病治療にも重点を置いている。子どもの虫歯の治療、歯ブラシ指導、歯並びの相談抜歯なども行うほか、大学病院や都立病院などの高次医療機関とも連携し、難症例にも対応。子どもの扱いに慣れたベテランのスタッフが揃っていて、地域のママさんから「初めは泣いて嫌がったけど、最後にはきちん治療できるようになった」「ここの医院なら安心して人に紹介できる」と信頼を得ている。
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(取材・文/嶋田真己)