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出産時の「もしも」を支える『産科医療補償制度』の掛金が余り過ぎて問題に

出産時の「もしも」を支える『産科医療補償制度』の掛金が余り過ぎて問題に

掛金が余りまくりと話題になる
『産科医療補償制度』の見直し…
どうして、どう変わる?



出産時の「もしも」を支える『産科医療補償制度』の掛金が余り過ぎて問題に_1

分娩トラブルで脳性麻痺に
なった子どもを助ける制度が
『産科医療補償制度』

制度を活用している人が
予想より少なく、掛金が余る
状態になり問題になっている

条件をゆるくして補償される
子どもを増やすように
2015年から制度の見直し!



出産時の「もしも」を支える『産科医療補償制度』の掛金が余り過ぎて問題に_2


『産科医療補償制度』って何?

『産科医療補償制度』とは、分娩中の事故で子どもが脳性麻痺を負った場合に補償金が受けられる制度です。これは、「分娩機関の負担を減らし、医師の産科離れを防ごう」、「脳性まひの子供と家族の負担を減らそう」という目的で2009年1月からスタートしました。

その掛金は3万円。分娩費用に上乗せして妊産婦さんが支払いますが、費用は健康保険から出産一時金39万円に上乗せして支払われるので、実質負担は0円です。


ほとんどの分娩機関が加入しているので、出産の時に書類にサインして支払った人が多いでしょう。この『産科医療補償制度』の内容が来年から変わるということをご存知ですか?




もしもの時に大切な補償制度
なのにどうして変わるの?

制度をスタートした時、補償の対象になる子どもは年間最大800人程度と予想していました。しかし実際は半分もいかない申請数のよう…。

制度をよく理解しておらず、申請していない人も多いようです。そのため、せっかく集めた掛金が余ってしまい、その額はなんと年間100億円以上に!!
数年前には掛金の返還を求めて申し立てた妊産婦さん達もいて、頻繁にニュースになっていました。

そのような流れを受けて来年2015年から補償の対象を広げ、制度の見直しがされる事になりました。




補償の拡大は良いニュース!
でも、具体的にどう変わるの?

それではどのように、見直しがされるのでしょう。大きくは2つ、制度を受けられる「妊娠週数」と「出生体重」の条件がゆるくなった点です。



対象となる子ども
条件と補償金額

【妊娠週数】
現在 : 33週以上
 ↓
見直し後 : 32週以上


【出生体重】
現在 : 2000g以上
 ↓
見直し後 : 1400g以上


【症状】
現在 :
●身体障害者手帳1・2級相当の
 脳性麻痺であること

●先天性や新生児期の原因に
 よらない脳性麻痺であること

 ↓

見直し後 : (※現在と変更なし)
●身体障害手帳1・2級相当の
 脳性麻痺であること

●先天性や新生児期の原因に

 よらない脳性麻痺であること


【申請期限】
現在 :
満1歳の誕生日から
満5歳の誕生日まで
 ↓
見直し後 : (※現在と変更なし)
満1歳の誕生日から
満5歳の誕生日まで


【保証金】

現在 : 3000万円
 ↓
見直し後 : 3000万円
(※現在と変更なし)



その他、補償を受けるには個別に審査がありますが、今回の見直しにより、制度を活用できる子どもも増えることでしょう。

制度が見直されることで、より多くのママに最適な形で活用してもらえるといいですね。



【参考】
産科医療費補償制度




文/薪マキ子






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