2015.07.27
夏の10~30代女性に発症が多い『光線過敏症』にご注意を!
光線過敏症は、『日光過敏症』『日光アレルギー』とも呼ばれ、3~7月の鋭い日光を浴びることによって引き起こされます。
発症するのは10~30代の女性が多く、子どもの外遊びに付き合うママたちには注意してほしい病気です。
「夏になると蕁麻疹やブツブツに悩まされる」という方は、疑ったほうがよいかもしれません!
光線過敏症の原因
普通は何ともない程度の紫外線を浴びただけで、異常な皮膚症状が出てしまう、光線過敏症。
その原因はなかなか特定できないことが多く、代謝異常、ビタミンやミネラルの不足、化粧品、薬物の摂取、特殊な食事、先天性など、さまざまな理由が考えられます。
また、日焼けサロンで急に多量の紫外線を浴びたり、海で露出の多いまま長時間日光を浴びたりすると、発症することもあるようです。ある年齢に達したら急に発症した、という方も少なくありません。
光線過敏症の症状
その症状や程度も人によってさまざまですが、かゆみをともなう蕁麻疹が出る人や、浮腫やニキビのような水疱ができる人が多いようです。
診断するための特別な検査はありません。発症する部位は、日光が当たりやすい顔や耳のうしろ、腕、背中などに発症することが多く、症状はだいたい1週間以内で消えます。
ただし、完全に日光を避けることは難しく、症状を繰り返す人も多いよう。症状がひどいときは病院で薬を処方してもらいますが、「気付いたら発症しなくなった」という人も多いようです。
日光過敏症の予防と治療法
予防も治療も、まず第一に「紫外線を防ぐ」ことです。日焼け止めを塗り、露出をできるだけ少なくし、日傘などを使うとより効果的。
ガラス越しでも紫外線は通過してくるので、油断は禁物です。また、塗っている日焼け止めや薬の成分、処方しているビタミン剤や漢方などが理由で発症することもあるので、ひどくなったら医師に相談するのが無難! 市販の薬などをむやみに使わないほうがよいでしょう。
また、気になるとは思いますが、発疹を手でやたらと触るのも禁物! 化粧はなるべく控えて、オーガニックの日焼け止めのみ塗る、などして対処してください。
光線過敏症は、一度発症するとなかなか治らないことも多い病気です。発症する前に、じゅうぶんな紫外線対策をお忘れなく!
文/岩﨑未来
参考/メルクマニュアル医療百科 家庭版
岩﨑未来
群馬県在住のフリーライター・編集者。鹿児島県出身。都内の大学卒業後、編集プロダクションに勤務し、さまざまな出版社の実用書・書籍を手掛ける。2011年に娘を出産し、2013年に...
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